2014ジュピターカップ優勝は楢原和人さん!
 

2014年度スプリントカップも佳境。今回もほぼ会場が満卓と、たくさんの方にご参加いただいた。決勝のレポートを、B級ライセンスの宮本卓がお送りします。

決勝戦のメンツは以下の通り。

平山友厚 +77.0
木村弟 +58.2
楢原和人 +56.8
小西弘文 +55.1

平山が頭1つ出ているといった感じだ。

東1局

まずは平山が先制する。

ドラ

このピンフドラ1をリーチ。あっさりツモって主導権を握っていく。

まだ東1局を見ただけだが、平山の摸打のリズムが良く、かなり集中しているようにうかがえた。
さすがに数多くの決勝戦に残ってるだけに自分の麻雀を打つことにブレがない。

次局も平山が先制する形となる。

ドラ

このリーチは不発と終わる。
親の楢原もかなり強いところを勝負し、親番維持に成功。ここは2人テンパイとなった。

東2局1本場 供託1

親の楢原が苦しみながらもうまくまとめリーチを打つ。

ドラ

このシャンポンリーチ、場に一枚ずつ切れており、残りの二枚は平山が持っており、リーチの時点でジュンカラとなっていた。

しかし、そのときの平山の手牌、

ドラ

は場に出ており、はノーチャンス。平山本人もこのはアンパイのつもりで残していただろう。

すぐにがアンコになり、スーアンコイーシャンテン。打として、これが4800点の放銃となってしまう。

この局が1つのターニングポイントになった気がする。この言葉を使ってもいいかわからないがここで流れが変わったように感じた。

このあとも安い手だが、連荘を続ける楢原。一気に44000点となり場を支配していく。

東4局は小西がドラドラで仕掛けていき、1000,2000のアガリどなる。

ポン ドラ

流れ五本場というのもあり、かなりの加点となった。

南1局

ここまで点棒を減らしてきた木村。ここで反撃と出る。

ドラ

これをリーチし、ツモアガリ。
大きなマンガンとなり、他の三人に迫っていく。

南2局

ここも小西がドラドラで仕掛け、アガリをものにしていく。

ポン ツモ ドラ

このアガリでトップ目の楢原に7000点差に迫ってゆく。

南3局

トップ目の楢原の親だけに何とか親カブリさせたい三者、木村がリーチするものの流局。

南4局 1本場 供託1

ここまでの点棒状況。

小西 31700
木村 28200
楢原 38600
平山 20500

楢原にで放銃して以降、全く出番がなくなってしまった平山。このラス親でなんとしてでも懸けたい。

しかし、配牌もツモもあまり良好ではない。なんとか丁寧にまとめてはいるが苦しい状況。

さらにトップ目の楢原が仕掛けて、タンヤオ模様。

平山も負けじと仕掛けていくが、小西のテンバイ打牌をとらえ、楢原が試合を決めた。

チー ドラ

前回のワンデーカップで5位だった楢原。この悔しかった思いを今回に活かしての優勝となった。


文中敬称略、文責:宮本卓