RMUリーグ第8節
 

前日の土砂降りの雨が嘘のような秋晴れ。
東京の最高気温は25℃。
汗ばむ陽気の中、対局が始まった。首位河野、2着多井の差は40ポイント程。
一騎打ちの様相となってきた。
ここで引き離すのか、付かず離れずで次節を迎えるのか、大切な第8節である。

1回戦

東1局

8巡目に多井のリーチ

ドラ ロン

ウラドラ乗らずで3900を先制するも、

続く東2局は親の河野がリーチで4000オール。

ドラ ツモ

次局は河野が場に高いピンズを打ち出さず、1人ノーテン。
その後は重い展開が続く。

東4局4本場

親の谷井の先制リーチが入る。
しかし、多井が次巡リーチで一発ツモ。

 ドラ ツモ

1300、2600は1700、3000。

河野が後に「痛かった」と語っていた南2局2本場を迎える。
ここまでの点棒状況は、河野39100、多井37300。

チートイツのダマテンの河野に対して、谷井がリーチ

ドラ

河野14巡目手牌

ツモ

捨て牌は、谷井の5巡目に、多井は5巡目まですべてマンズ。
少考後、打でリーチ一発での放銃となり、3900は4500。

南3局

河野が早いと見るや、親の多井が鳴いて、手を進めテンパイを入れる。

チー ドラ

谷井のリーチ宣言牌を捕らえ、3900。

オーラスは多井のテンパイ打牌のドラを親の谷井がポン、上家多井も受けにまわり全員ノーテン。
この半荘は多井のトップで終了した。

2回戦

東1局

親の谷井の7巡目

 ドラ ツモ

ドラが重なり、三色ドラドラのダマテン。
河野のテンパイ打牌が放銃となり、12000。
次局もリーチでツモり4000は4100オール。

ドラ ウラドラ ツモ

このまま独走かと思われたが、ここまでじっと耐えてきた阿部に手が入る。

東3局

ドラ ツモ

でテンパイ、2巡後にツモで6000オール。
さらに4000は4100オールとアガり、たった2局で30000点を稼ぎ、トップ目に躍り出る。

しかし、谷井が東4局にを振り替え三色確定でリーチ

ドラ ウラドラ ツモ

2000、4000をアガり、再びトップ目に。

南場も南1局1本場に河野がラス牌のをツモって高め三色のリーチ

ドラ

南3局に谷井が5巡目に三元牌をすべてトイツにするもイーシャンテン止まりで共にアガれず。
南場は大きなアガりはなく、トップ谷井、以下阿部、河野、多井で2回戦を終える。

3回戦

東1局

ドラツモ

ドラの重なり後のピンズの変化までみていたが、そのままツモって500、1000。

東2局2本場

多井がリーチし5200は5800。

ドラ ウラドラ ロン

東3局

親の多井がリーチ、谷井追いかけるも多井のツモアガりで2600オール。

ドラ ウラドラ ツモ

その後は毎局のようにトップが入れ替わり、

南2局1本場

ドラ ツモ

この手をダマテンで多井がツモアガり、河野は痛い親カブリ。

南4局1本場

多井の凄さを目の当たりにする。
親・谷井のポンテン、南家阿部、西家河野の2軒リーチの局面。
ツモが残り1枚で、上家河野のに多井の動きが止まる。
少考後、大ミンカン。
さも当然のようにツモアガりトップを決める。

ポン 大ミンカン 嶺上ツモ

4回戦

東1局

3巡目、早くも谷井のリーチが入る。

ドラ

多井が追いつき、7巡目にツモアガり、2000オール。

ドラ ツモ

続く1本場、多井が高めイッツーのリーチ。

ドラ

これは多井のアガりかと思われたが、阿部がダマテンで3900をアガる。

ドラ ロン

東3局1本場

   ドラ

カンテンパイの多井に親の谷井がドラトイツのチートイツで追いつく。

ドラ

場に1枚切れのを多井がツモったらどうするのか、などと考えていたが、
アンカン(がフリテン)そして、リンシャンツモ。
カンドラはのらずも2000、4000は2100、4100。

南1局2本場

44000点のトップ目の多井、さらなる加点を目指し7巡目に親のリーチ

ドラ

ここに序盤にマンズ、ピンズの中張牌ばかりを切っている南家阿部が、
をアンカンして2件リーチとなる。
本手が入ったのはわかってはいたが、その手は筆者の想像をはるかに超えていた。

アンカン ドラ カンドラ

ツモれば四暗刻。
出アガりでも倍満確定、ウラドラ次第では三倍満に届こうかという手。
ギャラリーも色めく中、阿部放銃でウラドラのらずも12000は12600。

続く3本場は11巡目に河野のリーチ

ドラ

14巡目の多井

ツモ ドラ

ここから打でテンパイとらず、をチーして現物で連続の親マンのアガりで70000点オーバー。

南3局は河野が魅せる。
この苦しい配牌から、ドラ色のメンホンチートイツを見る。

ドラ

これが見事に決まり、12000。

ドラ ロン

そして、オーラス河野の親を迎える。
多井との点差は28000点。

11巡目、河野のリーチでツモアガり3200オール。

ドラ ウラドラ ツモ

このアガりで親マンツモ圏内まで詰め寄るも届かず。
本日の対局が終了した。

トータルポイント
多井 +230.6
河野 +217.0
谷井 ▲221.8
阿部 ▲267.8

多井 1着、4着、1着、1着
河野 2着、3着、3着、2着

河野はポイントを減らさなかったが、トップ3回の多井が僅差とはいえ首位に立った。
次節以降、どんな展開が待っているのか楽しみである。

多井の読み、技術が目立った1日であったが、
3回戦オーラスのリンシャンツモは身震いするほど、凄かった。
いったいどこまで見えないものが見えているのだろうか。

今年度のRMUリーグも残り2節、ご観戦お待ちしております。


文責・山下健治