| 2014クライマックスリーグレポート |
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皆さんこんにちは。RMUアスリートの寺坂直樹です。2014年度クライマックスリーグの観戦記を務めさせていただきます。1日目からの勝ち上がりは 松ヶ瀬+85.0 中村+62.3 多井+18.3 谷井+7.8 この四名。RMUリーグ組の二人が挑戦者を追う形となり、松ヶ瀬、中村が優勝すれば来期のRMUリーグ入りを果たし五人打ちとなります。 では激闘の様子をお楽しみください! ――― 東一局は静かなスタートになり、松ヶ瀬の500-1000から始まった。 東二局 親多井 ドラ 松ヶ瀬配牌 ここからこの河でリーチ 6巡目の 5巡目のテンパイをダマにして6巡目に待ち選択となるが、 この形で応戦するが軍配は松ヶ瀬。 見事 東三局では中村が興味深い内容であった。 東三局 親・松ヶ瀬 ドラ 中村配牌 すぐにドラを重ねて三巡目にこの形。 ツモ すぐに多井が
挑戦者二人がアガる中で黙っているわけにはいかない多井と谷井。反撃したのは谷井であった。 南一局で多井のリーチに勝ち2000オールをアガリ続く一本場。 南一局 一本場 ドラ 谷井配牌 対子を意識した手組みで9巡目に 実はこの待ちで4枚生きであった。すぐに松ヶ瀬からリーチを受けるが押し切り見事 二本場では谷井が超大物手をテンパイするが、時間がかかってしまったためか流局。中村と二人テンパイ。 ここまで苦しい展開の多井。この親で挽回したいところでこの配牌。 南二局 親多井 ドラ 形は苦しいがうまく行けばハネマンクラスの手牌。 しかし無情にも中村から4巡目リーチ。 中村手牌 河 多井手牌 窮地に立たされた多井。悩んだ末に 多井の一人沈みになってしまった展開でこの後も松ヶ瀬もツモアガリをし、オーラスで中村がツモアガリ。オーラス一本場で谷井が2000-4000は2100-4100のツモアガリ。 中村47700 二回戦は最初から、全員がぶつかる手牌をもらうことになる。 並びは 中村→多井→松ヶ瀬→谷井 東一局 ドラ 以下全員の配牌である、 中村 多井 松ヶ瀬 谷井 一番乗りは多井。345の三色を目指した手組みだったが三色にはならずこの形でリーチ。 多井手牌 続いて松ヶ瀬 しかし谷井の手牌がとてつもない形であった 河 この河で この形で追いかける。 この時点で中村は撤退するが各者の待ち牌は、多井0枚,松ヶ瀬7枚,谷井2枚どう考えても松ヶ瀬の勝ちだがなんと勝利は谷井。
RMUには数え役満はないので三倍満となり、トータルトップの中村をラスに沈めた。 この後も、各者の親を谷井と多井が蹴り続けるが、 南二局 一本場 親多井 ドラ 多井配牌 第一打から悩むが、対子手にするために河を工夫して 下手に中張牌を置くと、対子手を警戒され鳴きにくくアガリにくくなってしまうからだ。 しかしすぐに 途中で打たれた これにチートイテンパイの谷井が二巡後に捕まり 18000は18300の放銃となりトップが入れ替わってしまう。 谷井からしてみれば、ポイントの並びの関係上で多井に点棒を持たせてなお中村、松ヶ瀬を沈めなければならない。しかしちょっと高すぎた。 それでも、この後は中村が多井からチートイツドラ単騎の6400は7000をアガリ再び谷井がトップへ。 ラスとなってしまった松ヶ瀬。展開的に我慢し続け最小失点に抑えている辺り流石の冷静さである。 二回戦はこの並びのまま終局となる。 谷井44300 中村、松ヶ瀬を3.4着に沈めて残り二回に繋げた。多井としては少し素点が必要になったか。 さてその三回戦は多井の時間から始まる。 多井→谷井→松ヶ瀬→中村 東一局 親多井 ドラ 多井配牌 ほぼアガリが約束された手牌だが多井の第一打は この対子落としの次に 案の定リーチで一発ツモ裏裏。 ツモ 多井らしい手順で見事な6000オール。 さらにマンズホンイツの松ヶ瀬の仕掛けに挟まれた局でも、 と、悩ましい手もピンフにきっちり仕上げ、リーチして谷井から2900は3200。 さらに4000は4200オールも引くなど五本場まで積む。最後は中村の3000-6000は3500-6500で親流れ。 これでかなり楽になった中村だが、競っている松ヶ瀬も2600オールを引いたり、二本場では ここから中村の 谷井が辛い展開になってしまったが意地を見せたこの一局 これを 終局間際に だが、南三局で、 中村のリーチ ドラは 河 これにマンズに寄せていた谷井が一発で捕まり裏ドラ オーラスは谷井が中村の加点を止めるべく500-1000で終局。 多井60500 三回戦終了時トータルスコア 四者どの様に最終戦を戦うのか。中村、松ヶ瀬は着順勝負。谷井、多井とも条件の大きいトップ。 しかし誰もが予想できなかった展開となる。 4回戦 東一局 ドラ 谷井はこれをきっちりと、 こう仕上げ 次の局でも、
と、難しい形になり、しかも松ヶ瀬がピンズホンイツで、この形。 この時、中村をラスにしなければならないために多井の 後に多井も、ドラの そんな中でも谷井は、 一発で 六本場は多井が松ヶ瀬に8000は9800の放銃で親が移動。 ようやく親が回ってきた中村だが、多井に6400の放銃。 松ヶ瀬の親は、苦しい配牌となった。 ドラは ダブ 待ちは しかしリーチ後持ってきた ここまでかなり着順が動いて、トータルスコアで谷井と松ヶ瀬が10ポイント差となる。 中村は勝負手で多井にまたも8000放銃。状況的には仕方がないか。しかし手痛い8000となった。 さらに松ヶ瀬が4000オールも引き、まさかの中村が追い込まれる。 オーラスになり、条件は、 谷井は出アガリ3200以上(松ヶ瀬から直撃なら1600)。ツモなら700-1300。 以下、オーラスの全員の配牌と、先に最終形を示す。 多井 谷井 中村 松ヶ瀬 条件も含めると全員苦しい配牌。 あらためて点棒状況は 多井はこの状況下でチートイをやらざるを得ない苦しさ。 中村は倍満が難しいのかテンパイのみをまずは目標か。 勝負は終盤までもつれ、ついに谷井からリーチか打たれる。 松ヶ瀬も、 このフリテンで押す。 中村はテンパイしているが打点が足りないために撤退。多井もチートイのイーシャンテンで粘るがテンパイできず流局。 松ヶ瀬、谷井の二人テンパイで流局。 優勝は松ヶ瀬。 終始冷静に打ち、丁寧な内容の松ヶ瀬であった。 しかも彼は1日目からトップが1度しかないのに優勝である。これは真に強い彼だから出来た事だと思う。 終戦直後に松ヶ瀬は泣いていた。男泣きである。数年間RMUリーグ入りの為に頑張ってきた努力が実った瞬間である。全ての人間が祝福の笑顔と拍手を送った。 私も素晴らしい戦いを魅せてくれた四人に感謝を捧げたい。松ヶ瀬プロ、本当におめでとうございます。
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