2013 マーズカップ優勝は筒井七夜選手!
 

猛暑の続く8月24日、スプリントカップ第4戦となるマーズカップが行われた。

今回は、2会場で計21卓84人もの参加者で、大盛況となった。いつも参加していただいている方はもちろんのこと、初参加の方にも厚く御礼を申し上げたい。

そんな状況からふるいにかけられ、勝ち残った猛者は、筒井七夜、関園子、栗田恭宏、水沼利晃の四人。ポイント的に、若干の差はあるが、ほぼ着順勝負という分かりやすい図式となった。

並びは起家から、水沼、関、筒井、栗田の順。

東一局、水沼の1000オールで幕を開ける。

東場は大きな移動が無いものの、関が着実に加点していき、東場が終了した時点で、

関39300
筒井28500
水沼26700
栗田25500

関が頭一つリードといった所で迎えた南一局

4巡目に西家筒井が少考する。
ドラ

ここから選択したのは

次巡以降
ツモ
ツモ
ツモで以下の牌姿でリーチ。

ドラ

12巡目、ダマ押ししていた栗田の手が止まる。

ツモ ドラ

ツモ切りか打の二択だったのだろう。

結果ツモ切りリーチとするが、このが捕まる。

裏ドラがで5200点の放銃。

これに気を良くしたのか、筒井は、南2局を1000点、南3局を1500と加点し、同一本場。

6巡目、南家栗田に大物手が入る。

ドラ ツモ

この時、私は後ろで観戦していたのだが、自分なら何を切るか、正直かなり迷った。
???

迷って迷ってソウズの選択をするのかなぁ…等と考えていたのだが、栗田の出した答えは打。 次巡筒井のをチーして打。 同巡、西家水沼からで8300。

水沼のはツモ切り。6巡目で打 oとしてチーテンを取らなければこのはツモリ四暗刻テンパイとなっていたが、栗田の目にどう映ったのだろうか……。マンガンをアガれているので良しとすべきか。

そしてオーラス。

四人の点棒状況は
関39300
筒井36200
栗田27100
水沼17400

状況的には、

関はアガれば優勝
筒井は2000以上なら優勝 (トップにはならないが総合得点で優勝)
栗田はとりあえず連チャン狙い
水沼は三倍満以上をツモ

といったところ。

5巡目にすでにヤミテンを入れている者がいた。

北家筒井だ。

ドラ

で、どこからでも良しの構え。

対する東家栗田は1面子も無い状況……。

さすがにこれは勝負有りかと思われたが、果敢に3フーロして栗田は10巡目に以下の牌姿。

ドラ チーチーチー

同巡、北家筒井はを引くと、長考。ここが勝負と腹をくくり、打で一通を崩しリーチ。

ドラ

これに、を余らせていた栗田が飛び込みゲームセット。

筒井のコメント

「フリテンを引き戻しての裏2の5200でかなり条件が楽になった。
スプリントファイナルも連覇を目指して頑張ります!!」

個人的には仕掛けての1500が一番気に入ったらしいが、私には攻守のバランスやゲーム回しのセンスなど、勝つべくして勝ったようにも思えた。


文中敬称略
文責 萩原亮