2012年RMUリーグ第6節 谷井、首位に立つ! |
このRMUリーグもRMU発足の二年後から始まり、四期目を迎えている。
一期目から考えるとメンバーも入れ替わっており、また昨年から谷井が加わりそろそろ世代交代でもあるといっそう盛り上がるのだが。 ちょうど中盤を終えたここまでのポイントは以下のとおり。 多井隆晴 +86.8 1回戦 東1局 北家の多井。4巡目に早々とピンフのみのテンパイ。 ドラが役牌のでもあり、1回戦の東1局であればこそ大事に行きたいところ。待ちも決して良くない。多井も当然ヤミテンが頭にあったはずだが、ここはリーチといった。実際に少しの間があった。逡巡の意味は……。 「そうか、アレか!」 ほどなくをツモあがった。ウラは乗らず、700-1300.これが1300-2600にでもなろうものなら、気分はアゲアゲだろうが、そこまではうまくいかない。 東2局 中盤過ぎに親の谷井が、と並べる。 多井が仕掛けているところに2枚行っていることもあり、かなり目立つ。 このに「ロン」の声は谷井。タンピン形の捨て牌で場況の良さげな待ちをヤミテン。 ドラ 高めをツモあがると8000オールの恐ろしい手だった。 この手に象徴されるように谷井の牌勢が終始良い。 その後も役牌ドラアンコの2000-4000をツモあがるなどし、トップを奪取。 谷井 +29.9 河野 +6.7 多井 △12.9 阿部△23.7 2回戦 北家の河野がメンタンピンをあっさりツモって、ウラを乗せての2000-4000でスタートするが、牌勢が良いのはやはり谷井。 東3局から2600、1600-3200、1500(テンパイ)、8000と連続の加点。 また8000のアガリはピンフ三色ドラ1の高め待ちをしっかりヤミテンにして出アガったもの。 他の3人はテンパイしてもアガリに結びつくような待ちになる事が少なく、苦しい。 しかし、オーラスの親で、ここまでの牌勢で唯一対抗できそうな河野が攻める。 0本場では5巡目にタンヤオドラ3をヤミテン。 次局もピンフのみをテンパイするが、待ちがあまりよくないと感じたのだろうか。 谷井 +25.3 河野 +10.1 多井 △6.6 阿部△28.8 3回戦 少し様相が変わる。 なんとムダツモなしのメンホンに仕上がっていた。 絶好調男の谷井はこの半荘は守勢である。 初めての発声は東4局。 結果は流局。 しかし、ここから谷井の反撃が始まる。 まずはポンしてイーシャンテンから軽く捌いて、リーチ棒を回収すると南2局には8巡目にをチーする。 全員が一気に固まる。 そして次局には少々遠い仕掛けであったが、二役ホンイツの2000-4000をツモあがる。 このメンツに3連勝はそうそうできるものではない。 谷井 +26.9 河野 +4.0 阿部△10.4 多井 △22.5 供託2.0 4回戦 比較的、小場で進んだこの半荘。見所は南場にやって来た。 南2局、多井が良い配牌を3巡目にはこの形。 ドラ 次巡、を引いて少考する。少考する意味はもちろんターツ選択しかない。 多井の選択はやはり打。結果、すぐにを引き入れ理想形に仕上がってリーチ。 果たしてこのように捌く打ち手はどれだけいるのだろうか? 次巡以降がありそうな場況に変わっていくのだが、多井はアガリに最も近い選択をした。 ここまで読むとトップは多井だと思うかもしれないが、ジッと力を溜めてきた阿部がオーラスの親でワンチャンスの高打点をアガる。タンヤオドラ3を門前で組み、谷井のリーチの筋を打った河野から討ち取り、これが決定打。 阿部+30.2 多井 +7.6 谷井 △12.6 河野 △25.2 第6節終了時 TOTAL 谷井 +116.1 多井 +52.4 河野 △28.9 阿部△143.6 この日3連勝の谷井が一気にトップに躍り出た。 牌勢も後押ししているのは確かだが、やはり昨年の谷井とは違うように感じる。 昨年はどこまで自分の攻撃が通じるか、ある意味”試し”だったのではないだろうか? 逆にポイントが表しているとおり、我慢がウリであるはずの王者阿部はバランスを崩しているように感じる。 最終戦こそ阿部らしさが垣間見えたが、初戦の放銃や見返りのない仕掛けなど、私の脳内にある阿部とは違う。 △34.4で”負け頭”というと怒られるだろうか。 あと4節を残して60ポイント強のリードを取った谷井は、果たして守りきれるだろうか。 個人的には今日のような展開ではなく、ジリジリした息が詰まるような対局を見たい。 次節は9/29(土)です。 派手に高打点が飛び交う面白い対局だったり、はたまた私のように厳しい対局を見たい人、
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