2011サターンカップ優勝はアスリート松ヶ瀬隆弥!
10/30(日)銀座・柳本店にてサターンカップが開催された。
この日はCルール(アカあり)。

この日はいつもに比べ、少し寂しい大会規模となった。
RMUのスプリントカップにご参加頂く皆さんは、競技麻雀に熱心な方が多い。
アカ牌が入っており、荒れた展開になりやすいこのルールは好まないのであろうか。

競技麻雀に携わる者としては嬉しいような気持ちもあるが、複雑である。

しかし、この日の優勝、ひいてはスプリントファイナルを目指す者にとって、
確率を考えるとこの上ないチャンスでもある。

5回の激闘を勝ち抜き、決勝に進出したのは以下の4名。

豊田武夫(一般) +81.2
武中真(最高位戦日本プロ麻雀協会) +67.8
松ヶ瀬隆弥(RMUアスリート) +61.6
安藤顕一(RMU会員) +49.9

 

筆者の勝手な優勝予想は、他の三者には申し訳ないが、豊田であった。
ポイント面で多少有利なのは間違いないが、
それよりもこの日の麻雀は安定感がピカ一であった。
河野(ライセンスS)との闘いでも危なげなくトップを取り、
安定感にツキも味方したとなると、相当有力であると感じていた。

そして始まった決勝。

東1局、配牌から123のサンショクを見て進めた松ヶ瀬。


123は崩れたが6巡目にテンパイ。
マンズを伸ばす選択をとるかと思いきや、
第1打にを切っている事を考慮してかペンでリーチを打った。
捨牌が変則模様を示しており微妙なリーチだが、
もしこれに放銃してしまうようだと今後の展開が苦しくなるだろうと考えていたが、
全く持って余計な心配。
決勝に出てくるメンツである。
しっかりとオリに回って松ヶ瀬の一人テンパイで流局。

その後は東3局、東4局と武中が1000点、2000点と軽く捌く。
東場を終わって、最高打点は2000点とアカ入りルールとは思えない小場で進む。
このような半荘は、一発長打を決めた者が勝者となりやすいが果たして…。

南場に入っても局は淡々と進み、オーラスを迎えて

松ヶ瀬 31100
安藤 24500
豊田 23500
武中 20900

ラス目の武中はマンガンツモでも届かないが、そこはこのルール。
手が高くなる要素はいくらでもある。
安藤、豊田はマンガンの出アガリで届く状況。

そんなオーラスは豊田が2000点を出アガリ。
マンガンに仕上げるのが難しいと判断したのであろう。
仕掛けて柔軟に対応し、2着を取りに行った。

ここで2着に上がるのは、豊田にとっては実は大きな意味があった。
前回のジュピターカップでも3位となっており、
このサターンカップで2位の7ポイントを上乗せした事により、
スプリントファイナルへの出場をほぼ確実なものとした。

最後に2000点を放銃してしまったが、優勝は松ヶ瀬。

終了後に予選から決勝までの感想、勝因を聞いてみた。

「ドラが沢山乗って、沢山アガれました」

なんとも味気ないコメントである。
もっとこう何かないのか、どこどこでうまく打てたとかを聞いてみても、

「……」

インタビュアーの私が良くなかったのであろうが、
これも彼の人柄を表しているということで言い訳にさせてもらおう。

松ヶ瀬はR1リーグでも第1節を終え首位に立っている。
リーグ戦、スプリントと好調を維持しており、今後もいろいろな所で活躍するだ
ろう。

さて、2011スプリントも残すはあと2回(ウラヌスカップ、ネプチューンカップ)。
現時点で7位の内田(RMUアスリート)までは、ほぼファイナル当確だろうが、
まだまだ皆さんにチャンスはあります。
※詳しくはこちら

最後にサターンカップにご参加くださった皆さん、ありがとうございました。
ぜひ、ご友人・麻雀仲間をお誘い頂き、
ウラヌスカップ、ネプチューンカップにもご参加ください!
お待ちしております。

(文中敬称略・文責:鈴木智憲