開催日:2009/12/13(日)
会場 :麻雀柳 銀座本店
【大会ルール】
Bルール(一発・裏ドラ・カンドラなし)
【本文】
12月13日、冬本番となったこの日、RMUにおいて「スプリントトライアル・サターンカップ」が開催された。
この大会は「一発・裏ドラなし」という、極めて競技的なルールで行われた。
これから決勝戦の様子をお伝えしよう。
予選を終え決勝に残ったのは、安達・多井・山谷・荻野の4名(上位から)。
戦前の予想としては断然多井優位だが、山谷も過去にRMUクラウンを獲っており実力は十分。
安達・荻野の若手にも注目したい。
特に安達には、女性で初のカップ戦優勝という期待もかかる。
予選をトップで通過したので、このチャンスをものに出来るか?
【決勝開始時の成績】※得点は準決勝終了時の半分
起家 多井 +40.5(▲11.7)
南家 荻野 +34.6(▲17.6)
西家 安達 +52.2(現在トップ)
北家 山谷 +41.8(▲10.4)
決勝開始。
東1局8巡目、南家の荻野がいきなり大物手をテンパイする。
ポン ドラ
10巡目にと入れ替えて-ノベタンへと移行し、十分な形へ。
しかし、15巡目に安達が700-1,300をツモってこれをかわす。
東2局、親番となった荻野が今度はひと鳴きチンイツをテンパイする。
しかし直後に多井が安達から3,900を出アガり、またしてもものに出来ず。
2局連続で大物手を逃がした荻野、この後にどう響くか…。
東3局、序盤から2つ仕掛けた多井が16巡目に満貫をツモり、リードをさらに広げる。
ツモ ポン ポン ドラ
この追加点で4万点オーバーとなり、「このまま順当勝ちかな…」と誰もが思ったかもしれない。
しかし、ここからラス目の安達が猛チャージをかける。
東4局、親番の山谷からのリーチを1,000点でかわすと、
次局(南1局)1人テンパイで2着目まで浮上。
続く南2局(1本場)も500-1,000ツモと3局連続で加点し、一気に原点復帰。
そして自力で持ってきた親番(南3局)で、会心の親満貫をツモりあげる。
ツモ ドラ
このツモによって安全圏と思われた多井を一気にマクり、トップに立つ。
勢いをつけてこのまま得点を重ね続けるのか…と思ったが、
次局はこれまで耐え続けていた山谷が満貫をツモり、
安達に親カブリさせて最後の親番へ望みをつなげる。
オーラス。ここでは親番の山谷が粘りを見せた。
ドラ色のピンズに寄せていき、14巡目にをポンしてホンイツをテンパイする。
同巡に多井もテンパイするが、親を警戒してテンパイ取らずとする。
ラス目の荻野はドラがアンコとなるが、
優勝条件(倍満ツモまたは安達からのハネ満直撃)を満たすべく、ひたすら再構築を繰り返す。
そして流局、最終的に安達が1人ノーテンとなり、点差がグッと縮まる。
トップ安達と2着目である多井との差が2,300点となり、最後までわからなくなってきた。
オーラス1本場、連チャンした山谷は5巡目にこのイーシャンテン。
ドラ
しかし、ここから形は良くなるものの最後まで一度もテンパイすることが出来なかった。
同じく多井もテンパイすることが出来ず、
テンパイを取れた安達が何とか逃げ切り、カップ戦初めての女性優勝者となった。
優勝者コメント:
スプリント史上初の女性優勝者とのことで、本当に嬉しいです!
今日は最初から最後まで配牌が良く、恵まれていました。
優勝は出来ましたが、未熟な所がたくさんあり運で勝ったようなものなので、
これからも勉強していきたいと思います!
【最終成績】
順位 選手名 最終合計 決勝開始前 決勝
優勝 安達 瑠理華 +74.7 +52.2 +22.3
2位 多井 隆晴 +47.5 +40.5 +7.0
3位 山谷 克也 +35.6 +41.8 ▲6.2
4位 荻野 徹也 +11.5 +34.6 ▲23.1
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