2017マーズカップ優勝は、若林和明さん! |
2017年度スプリントカップ第4戦 マーズカップの模様を、RMU B級ライセンス中村浩三がお伝えいたします。 残暑厳しい9月上旬の9/10。 スプリントカップ第4戦マーズカップが92名にて開催されました。 マーズカップの決勝戦のレポートをB級ライセンス中村浩三がお伝えします。 決勝に残った4名はこちら。(ポイント順) 大仲、若林はトップなら条件なしで優勝。 それでは、決勝の対局を見ていこう。 東1局 ドラ 親 澤田 ドラ 2巡目に、3巡目にを引き、大仲が切ったドラのを合わせ打ちイーシャンテン。 東1局のツモって1300オールからなら、不満でもない。 全員が受けているように見えたが、安全牌を切り続けているよう見えた入野が若林の切った澤田の現物のでロンする。 ロン ドラ 東2局 ドラ 親 若林 東3局 ドラ 親 入野 それに対し、を鳴かせた南家の大仲も3巡目に親入野が切ったをポンし応戦。 親の入野にもドラを1枚も持っておらず、下家と上家に挟まれ、やりずらそう。 5巡目にはドラを2枚引き入れ、好形の234の三色含みのリャンシャンテン。 ここは勝負とばかりに、2人に無筋を切り飛ばす。 3枚、1枚と捨牌に4枚見えているが、二人の鳴きが導いた聴牌。リーチの感触はそこそこあったのかもしれない。 山に残り1枚のをツモり上がり、裏ドラ1枚は4000オール。 優勝条件を満たすアガりとなる。 トップ 入野 44600 東3局1本場 ドラ 親 入野 これ以上、親の入野にアガらせるわけにはいかないとばかりに、北家の若林。 2巡目にをポンしイーシャンテン。3巡目にドラのを引き入れ聴牌。 その瞬間、大仲からアタリ牌が切り出され、2000は2300と超速の速攻。 ポン ドラ ロン東4局 ドラ 親 大仲 10巡目に、聴牌するが、河に3枚切れのペンでは聴牌さえ取れず、イーシャンテン戻し。 しかし、それが功を奏し、次巡すぐさま聴牌復活し、これならとリーチを打つ。 ドラ山に3枚はまずまずか。 同巡、澤田にも聴牌が入る。ドラ2枚収納された七対子。待ちは。 現物でもあるし、リーチを打つことで、脇の2名からこぼれなくなることを懸念してのダマテン。 勿論更なる良い待ちへの変化も期待しているであろう。 次巡持ってきたのは。これは河に三枚見えの現物の。ダマテンもあるし、リーチもある。 実際ヤマには3枚残っている。 澤田の選択はダマテン。少し様子を見て、強い牌を持ってきたならツモ切りリーチという選択もできる。 澤田のベストはツモることだろうが、目立たない牌を河に置きつつが河に放たれることも悪くはない。 次巡のも現物、目立っていない。しかし、はというと山に3枚なので、誰も打ってくれる人がいない。 この二人の戦いは山には3枚と同じ枚数だが、切られると切られないではアガり率はかなり違う。 しかし、先にいたのは。澤田、これはもう目立ってしまうため、ツモ切りリーチ敢行。 大仲のロンの声に少し残念そうだが、納得の「はい!」 裏ドラのは乗らず、4800。 流局を挟んだ、東4局2本場 ドラ 親 大仲 親の大仲。配牌からの対子とピンズの並びが良いのとでホンイツを目指した手組をする。 2巡目にを暗刻にすると、6巡目にペンから仕掛け、イーシャンテン。 8巡目には聴牌し、10巡目にリーチを入れていた若林からロンする。 3900+600は4500 チー ドラ ロントップ 入野 43100 この瞬間、優勝の暫定ポジションは大仲へと移った。 東4局3本場 ドラ 親 大仲 更なる加点を目指す親の大仲。果敢にピンズのホンイツへ向かう。 2巡目、ポン 6巡目には、をポンし、イーシャンテン。 そこに、これ以上加点することはならぬ、と若林の7巡目。ドラ切りリーチ。 ドラ前巡、カンで聴牌し、両面に変わるを引き入れてのリーチ。 これは、また大仲と若林の一騎打ちかと思った瞬間、澤田も同巡、追いかけリーチを打つ。 横に曲げられた牌は、無念にも。 裏ドラが乗り、8000は8900。 ドラ 裏ドラ ロン澤田も本手なだけに、前巡をツモ切りしておけば……と後悔もあるだろうが、対子手のために残した。 澤田はこの決勝では、自分の勝負手の時に誰かと手がぶつかり、その勝負に負けてしまい失点となってしまうことが多かった。 東場を終え、ここでの持ち点は、 この8000を皮切りに若林の反撃が始まる。 南1局は、2巡目にを仕掛け、大仲から1300 南2局 ドラ 親 若林 5巡目にリャンシャンテンではあるが、リャンカンとドラ受けのペンカンとの両面が残っている。 浮き牌のにくっつけばドラの受け入れ部分は外すことを考えていただろう。 そこにまず引いたのはドラの。これを引ければ聴牌への道筋はそう遠くないだろう。 残るネックはのリャンカン。ドラドラとはいえ、このリャンカンが残った場合どうするのかなーと思っていた矢先、を引き入れリーチ。 ドラこのリーチは、河にが1枚切られているだけで、観戦時には他家の手を見ていなかったが、これは体感でツモると感じた。 逆に言うと、これをツモれなく流局や他家のアガりになった場合、若林さんの優勝はないかなー、と感じたほど、この局の動向が優勝者を決定づける大きな一局となるだろうと感じた。 一発ではなかったが、二発目にをツモる。 裏ドラのは乗らなくも4000オール。優勝へ大きな大きなアガりとなった。 1本場は、大仲が自風のをポンし、自身の親番に向け、若林のオヤを流す。 南3局。今度は若林がピンフで流し、オーラスを迎える。 トップ 若林 42600 優勝条件は、 澤田は若林からの役満直撃のみ。 南4局0本場は、大仲が5巡目に自風のを仕掛け、マンズのホンイツに向かったため、誰も相手にせず、流局。 大仲の一人聴牌では優勝条件は変わらず、1本場。 若林が序盤から軽快に仕掛ける。 2017マーズカップの優勝は、若林和明さんでした! 東場の苦しい状況を我慢し、東ラスから南2局の親番で一気に逆転しそのまま場を支配し優勝されました。 対局後の優勝コメント 文中敬称略
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