第7期RMUリーグ第7節の観戦記を、アスリートの半田直樹が担当させて頂きます。今節終了時に、下位1名が敗退する節目。
開始前の一言を各選手に聞いた。
トータルポイント+117.8
松ケ瀬隆弥
「自由に好き勝手に。ポイント状況的に自分に有利、不利な場面を見極める。」
トータルポイント+68.8
阿部孝則
「余裕があれば松ヶ瀬を苦しめたい。下3人の争いに巻き込まれないようにしたい。」
トータルポイント▲45.7
河野高志
「I can’t get no satisfaction.」
トータルポイント▲69.7
谷井茂文
「敗退を免れるような打ち方はしない。優勝目指して打つ。」
トータルポイント▲132.4
多井隆晴
「今日で最後にならないように、4位を目指す。」
1回戦 河野、阿部、谷井、多井 抜け番 松ヶ瀬
東1局 親 河野 ドラ
親の河野が11巡目にピンフドラ–でリーチ。
マンズのメンホン七対子を聴牌した谷井から、裏ドラが乗り、12000のあがり。
東1局 1本場 親 河野 ドラ
ドラ対子の谷井が早々に、と仕掛け、–聴牌。
多井もカンを仕掛けてタンヤオ–聴牌、親の河野もとのシャンポン聴牌。
谷井が多井から8000は8300のあがり。
東2局 親 阿部 ドラ
谷井が10巡目にピンフの–聴牌。河野から1000のあがり。
東3局 親 谷井 ドラ
多井が7巡目にピンフドラーでリーチ。
阿部がペンチャン落としの途中でが残り、の対子落としでまわるも、3900のあがり。
東4局 親 多井 ドラ
谷井が13巡目平和聴牌でドラをリリース、–。
それを河野が仕掛けるも、すぐに谷井がツモ400-700のあがり。
河野406 阿部257 谷井288 多井249
南1局 親 河野 ドラ
多井がポン、ポン、ポンと仕掛けてマンズのホンイツ、カン聴牌。
谷井がピンフドラの–でリーチ。
谷井ツモに裏ドラも乗り、2000-4000のあがり。
南2局 親 阿部 ドラ
阿部が3巡目にリーチ白カン八をツモ2600オールのあがり。
南2局1本場 ドラ
多井がフリテンの–を引き入れ、8巡目–リーチを一発ツモ2000-4000は2100-4100のあがり。
多井のあがりで4人の点数状況が平らになる。
南3局 親 谷井 ドラ
勝負所とみたか河野がポンから積極的に仕掛ける。
ポン ドラ
しかし10巡目親の谷井がリーチの–
ドラ
多井がドラ対子でリーチ宣言牌のをチーしてイーシャンテン。
チー ドラ
河野もをチーして–聴牌。
河野はを引き、聴牌外し、カンで再び聴牌。
多井は–聴牌からとのシャンポン聴牌。
結果は谷井がツモの2000オールのあがり。
南3局1本場 親 谷井 ドラ
阿部が4巡目に七対子単騎でリーチ。
多井から一発で6400は6700のあがり。
南4局 親 多井 ドラ
親の多井が8巡目リーチイッツ―–。
ドラのが暗刻の谷井が七対子の聴牌取らず。
ポン、ポンと仕掛け–聴牌。
2000-4000+1000のあがり。
河野279 阿部301 谷井471 多井149
東1局放銃スタートだった谷井があがりを重ねトップ。
南4局も聴牌取らずから見事にあがりに結びつけた。
2回戦 多井、河野、松ヶ瀬、谷井 抜け番 阿部
東1局 親 多井 ドラ
9巡目に河野がタンヤオドラカンでリーチ。
を暗刻にしていた、親の多井がカンを引き入れ、タンヤオドラ–でリーチ。
終盤多井がを暗槓し、河野の待ちを目に見えてなくすも多井の待ちも山には残っておらず、二人聴牌で流局。
東1局1本場 供託2 親 多井 ドラ
10巡目谷井がカンを引き入れ、でリーチ。
親の多井が一発、裏ドラも乗って8000は8300のあがり。
東2局 親 河野 ドラ
6巡目に多井リーチー。
一度聴牌取らずから聴牌し直した親の河野から、裏ドラが乗り5200。
東3局 親 松ヶ瀬 ドラ
5巡目に河野が単騎待ちの聴牌。
ーー待ちに変わり、ピンフイーペーコーでリーチに一発、裏ドラが乗り3000-6000のあがり。
東4局 親 谷井 ドラ
河野が6巡目にとのシャンポン聴牌取らず。
松ヶ瀬が7巡目にタンヤオカン聴牌。
次巡多井から1300のあがり。
多井231 河野373 松ヶ瀬238 谷井358
南1局 親 多井 ドラ
ドラ
親の多井が5巡目に聴牌取らず。
しかし、松ヶ瀬が8巡目にー聴牌。が3枚切られていてリーチにはいかず。
ドラが対子だった河野から1300のあがり。
南2局 親 河野 ドラ
10巡目リャンカンを埋めて、ピンフドラ–でリーチ。
終盤谷井がカンをツモ、三色の1000-2000+1000のあがり。
南3局 親 松ヶ瀬 ドラ
多井が三色にならないタンヤオピンフの聴牌。
2回見逃し、11巡目にツモ切りリーチ。
親の松ヶ瀬も粘ろうとするも、多井の一人聴牌で流局。
南4局1本場 供託1 親谷井 ドラ
多井がドラ対子で、客風牌を仕掛け、ピンズのホンイツへ。
9巡目河野が–ピンフ高めタンヤオ三色でリーチ。
次巡親の谷井も–聴牌するもで聴牌外し。
終局間際に、これまでのトータルポイント状況であがりにかける多井から安めのが打たれ3900のあがり。
多井199 河野372 松ヶ瀬231 谷井398
放銃なしで、リードを守った谷井が1着。
南4局、安めを多井からあがり、裏ドラが乗らずだと、トータル首位の松ヶ瀬を4着から3着に、河野自身は2着のままで終了となった。今後の展開に影響は出るか。
3回戦 松ヶ瀬 多井 谷井 阿部 抜け番 河野
東1局 親 松ヶ瀬 ドラ
10巡目多井ドラ暗刻だが役なしの形のカン聴牌。次巡を引くがが3枚切れのフリテンの為ツモ切り。
12巡目松ヶ瀬も役なしカン聴牌。
同巡阿部がタンヤオ三色のカン聴牌。
13巡目に多井がツモ切りリーチも阿部が多井から8000+1000のあがり。
東2局 親 多井 ドラ
7巡目松ヶ瀬が対子暗刻で役なし–聴牌。次巡ツモ打としカン聴牌。
13巡目親の多井がリーチドラ–をツモ、裏ドラが乗り4000オールのあがり。
東2局1本場 親 多井 ドラ
10巡目親の多井がタンヤオドラカンでリーチ。
終盤谷井が役なし単騎聴牌するも、最後は降りて一人聴牌で流局。
東2局2本場供託1 親 多井 ドラ
5巡目に松ヶ瀬がリーチ高め三色ー。
10巡目に谷井は聴牌取らず。12巡目に役なし、シャンポン聴牌。しかし次巡再び聴牌外し。その後を切れば聴牌という形になるが聴牌取らず。
終盤親の多井、阿部も聴牌を入れ、三人聴牌で流局。
東2局3本場供託2 親 多井 ドラ
阿部が終盤にピンフドラドラ–聴牌。
谷井は手広いイーシャンだったが聴牌できず、阿部の一人聴牌で流局。
東3局4本場供託2 親 谷井 ドラ
5巡目に親の谷井を重ねてドラドラ–聴牌。
7巡目に阿部も役なし–聴牌。
同巡松ヶ瀬がを掴み、谷井が7700+1200+2000のあがり。
阿部の役なしダマテンが生んだあがりでもあったか。
東3局5本場 親 谷井 ドラ
多井が自風牌を仕掛け、阿部から1000+1500のあがり。
東4局 親 阿部 ドラ
5巡目谷井がピンフ–でリーチ。
9巡目多井がドラを重ね七対子ドラドラ単騎の聴牌。次巡単騎でリーチ。
12巡目親の阿部もドラを重ね七対子ドラドラ単騎聴牌。次巡単騎に。
三人が待ちという展開に。この時、は松ヶ瀬が一枚切っていて山に一枚、谷井のは多井が対子で使っているだけで山に二枚。
結果は親の阿部がツモ、4000オール+2000のあがり。
谷井は参ったといった表情。
東4局1本場 親 阿部 ドラ
9巡目に松ヶ瀬がピンフ三色ドラ–聴牌。
同巡谷井のを親の阿部がチー、ピンズのホンイツへ向かうも、松ヶ瀬がツモ、2000-4000は2100-4100のあがり。
松ヶ瀬194 多井304 谷井248 阿部454
南1局 親 松ヶ瀬 ドラ
8巡目に親の松ヶ瀬が役なしカン聴牌。引きでピンフ、引きでタンヤオ変化待ちか。
同巡阿部が役なしカン聴牌。
ドラドラで役なしだがトップ目ということ、引きで234の三色確定、引きでピンフになるということでリーチにはいかずか。10巡目にツモ1000-2000のあがり。
南2局 親 多井 ドラ
5巡目に谷井がポン。その後ダブを暗刻に。
ポン
7巡目阿部はツモ八打とし聴牌取らず。
ドラ
13巡目ツモでフリテン–聴牌。
14巡目に谷井ツモ打で単騎聴牌。
このを親の多井がポンして形式聴牌へ。
同巡阿部がツモでフリテン––にはせず、三とのシャンポン聴牌へ。
多井が河底で谷井から1500のあがり。
南2局1本場 親 多井 ドラ
親の多井がポン、ポンと仕掛けて、ホンイツのペン聴牌。
8巡目阿部がリーチドラ一。
10巡目松ヶ瀬がチャンタ三色ドラのペンでリーチ。
阿部が二人のあがり牌を暗槓、嶺上ツモに裏ドラが二枚乗り、3000-6000は3100-6100+1000のあがり。
南3局 親 谷井 ドラ
5巡目に阿部がダブを仕掛け、ポンテンカンを松ヶ瀬から2000のあがり。
南4局 親 阿部 ドラ
15巡目に谷井がとのシャンポン聴牌、一人聴牌で流局。
松ヶ瀬103 多井238 谷井222 阿部637
満貫、跳満のあがりを重ね、中でも三人待ちをあがりきった阿部が大きなトップ。
松ヶ瀬が3着、4着と苦しい展開。
第4戦 多井、阿部、河野、松ヶ瀬 抜け番 谷井
東1局 親 多井 ドラ
4者が牽制し合い、全員ノーテン。
東2局1本場 親 阿部 ドラ
13巡目に親の松ヶ瀬が形式聴牌。
同順多井がリーチ七対子の単騎。
阿部、河野も粘り、全員聴牌で流局。
東2局1本場 供託1 親 阿部 ドラ
13巡目河野がタンヤオピンフ–聴牌でドラをリリース。
15巡目多井がリーチピンフ–。
同巡親の阿部がピンフ高め三色–の聴牌。
河野がリーチの一発目にを切っていて、次のツモも。阿部が河野から5800は6100+2000のあがり。
東2局2本場 親 阿部 ドラ
4巡目に松ヶ瀬がを仕掛け、阿部から2600+600のあがり。
東3局 親 河野 ドラ
8巡目に親の河野がカン聴牌から–になりリーチ、ツモ、裏ドラの2000オール。
東3局1本場 親河野 ドラ
阿部が三元牌を全て対子から、3巡目を仕掛け、ホンイツへ。
ポン ドラ
6巡目に松ヶ瀬からが切られるがポンテン取らず。
8巡目にを引き入れ、のシャンポン聴牌。
親の河野が、対子で切られることはなく大三元はないか。
12巡目に多井がリーチタンヤオ、のシャンポン。
16巡目に親の河野がを暗刻にしてリーチ―。
結果は阿部が海底でをツモ、海底ホンイツ小三元3000-6000は3100-6100+2000のあがり。
東4局 親 松ヶ瀬 ドラ
4巡目に阿部が聴牌取らずから、次巡リーチピンフドラ–で、
ツモ、裏ドラが乗り2000-4000.
南1局 親 多井 ドラ
4巡目に阿部がソウズのチンイツへむかい、をリリース。
これを松ヶ瀬がポン。
7巡目に阿部が、–聴牌、9巡目に––に待ちをかえる。
ドラポンの松ヶ瀬も9巡目の阿部の小考後にを掴み撤退。
カン三を仕掛けていた、親の多井にアシストするかのように切り出し、親の多井と阿部の二人聴牌で流局。
多井199 阿部552 河野205 松ヶ瀬244
南1局1本場 親 多井 ドラ
5巡目に阿部がリーチドラドラ––高めイッツーで高めツモ、3000-6000は3100-6100のあがり。
南2局 親 阿部 ドラ
7巡目に親の阿部が七対子単騎聴牌から12巡目に単騎リーチタンヤオ七対子も一人聴牌、流局。
南2局1本場供託1 親 阿部 ドラ
5巡目にが対子になった河野がを仕掛ける。
6巡目に親の阿部がリーチタンヤオピンフ–。
聴牌を入れた河野からが切られ、裏ドラが乗り12000は12300+1000のあがり。
南2局2本場 親 阿部 ドラ
4巡目に親の阿部がリーチピンフ––。
次巡多井が現物待ちのピンフ–聴牌。
多井が松ヶ瀬から1000は1600+1000のあがり。
南3局 親 河野 ドラ
17巡目に親の河野がピンフ高めドラのリーチを一発、ツモ、裏ドラで6000オールのあがり。
南3局1本場 親 河野 ドラ
10巡目に阿部が自風牌を仕掛けて流しに行く。
次巡親の河野がリーチドラ高め三色–。
リーチ後に阿部が単騎聴牌、河野から1300は1600+1000のあがり。
南4局 親 松ヶ瀬 ドラ
10巡目親の松ヶ瀬がカンリーチ。
12巡目に阿部がピンフ–聴牌。ドラが3枚見え、松ヶ瀬を4着にしようとする阿部から、裏ドラが乗り3900のあがり。
南4局1本場 親 松ヶ瀬 ドラ
12巡目に多井がタンヤオピンフイーペーコー–でリーチ。
松ヶ瀬もリーチドラペンも二人聴牌で流局。
南4局2本場供託2 親 松ヶ瀬 ドラ
阿部が7巡目にタンヤオピンフイーペーコー高め三色–を松ヶ瀬から、3900は4500+2000のあがり。
多井114 阿部810 河野165 松ヶ瀬111
阿部の半荘となった。南4局2本場ではライバルの松ヶ瀬を4着にするあがり。今節で多井の敗退が決定的になった。
5回戦 阿部、河野、谷井、松ヶ瀬 抜け番 多井
東1局 親 阿部 ドラ
9巡目に松ヶ瀬がドラドラでペンリーチ。
次巡親の阿部もピンフ–聴牌。
同巡河野は聴牌取らず。
谷井がタンヤオピンフ–でリーチ、
一発、ツモに裏ドラが乗り3000-6000+1000のあがり。
東2局 親 河野 ドラ
12巡目に阿部が単騎聴牌。
16巡目に谷井がピンフドラドラ–聴牌、松ヶ瀬から3900のあがり。
東3局 親 谷井 ドラ
河野が両面ターツ嫌い三色へ、9巡目にピンフ高め三色イーペーコー–でリーチ。
同巡阿部もピンフドラ–聴牌。
河野が高めツモ3000-6000のあがり。
東4局 親 松ヶ瀬 ドラ
8巡目に親の松ヶ瀬がリーチドラ、のシャンポンリーチ、阿部から3900のあがり。
東4局1本場 親 松ヶ瀬 ドラ
11巡目親の松ヶ瀬がドラドラカンリーチ。
槓子の阿部から7700は8000のあがり。
東4局2本場 親 松ヶ瀬 ドラ
谷井がドラドラ七対子イーシャンテンからドラが暗刻に。
2枚目の客風牌を仕掛けず、ドラを切りチートイツ固定。
谷井が聴牌しない中、14巡目に親の松ヶ瀬が–リーチで一人聴牌、流局。
東4局3本場供託1 親 松ヶ瀬 ドラ
7巡目に河野がリーチドラ–を親の松ヶ瀬から5200は6100+1000のあがり。
阿部81 河野451 谷井399 松ヶ瀬269
南1局 親 阿部 ドラ
13巡目に谷井がリーチドラペンをツモ、1000-2000のあがり。
南2局 親 河野 ドラ
8巡目に親の河野がイーシャンテンでを暗槓、カンドラは暗刻。
谷井がピンフ高めイーペーコー–リーチ。
親の河野がカン聴牌。
12巡目に阿部がリーチドラ––を谷井が一発放銃、裏ドラが3枚乗り12000のあがり。
南3局 親 谷井 ドラ
ドラが暗刻の松ヶ瀬がを仕掛け、7巡目にカン聴牌、その後カンへ。
河野もタンヤオ–聴牌、阿部から1300のあがり。
南4局 親 松ヶ瀬 ドラ
谷井がを仕掛けこのままの並びで終わらせに行き、カンからポンで単騎。その後––になり、松ヶ瀬から1000のあがり。
阿部178 河野454 谷井319 松ヶ瀬249
河野が跳満ツモの貯金を守り1着。
同じく跳満ツモの谷井は河野に親被り、阿部に跳満放銃で2着。
一日を通して辛かった松ヶ瀬が3着。
前の半荘から一転、オリ打ちもあった阿部が4着。
トータルポイントと逆の並びで終わった。
第7節を終えて
トータル2位だった阿部が爆発で+92.6でトータル1位に。
一方、トータル1位だった松ヶ瀬は一日辛く▲90.6でトータル2位に後退。
阿部に次いで好調だった谷井が+51.0、河野が+27.0。
ポイント的に前に出るしか選択肢のなかった多井は▲80.0でトータル5位で敗退となった。
終了後の一言
トータルポイント+161.4
阿部孝則
「今日首位がひっくり返ったように、次節その可能性もある。気を引き締めていく。」
トータルポイント+87.2
松ケ瀬隆弥
「長くやっていれば今日みたいな日もある。次節まで間が空くので、立て直したい。」
トータルポイント▲18.7
谷井
「松ヶ瀬、阿部に簡単には勝たせない。」
トータルポイント▲20.5
河野
「少しでもプラスできてよかった。残り3節で僕の怖さを知ることになる。」
トータルポイント▲212.4
多井
「今年は完敗。一番バランスが悪かった。他対局で頑張りたい。」
文責:半田直樹
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