第7期 RMUリーグ第4節リポート |
3節を終わってのポイントは、 松ヶ瀬:103.2 阿部:75.3 谷井:▲3.2 河野:▲18.1 多井:▲158.2 という並び。今期はここまで3節ともマイナス計上の多井。7節目までで4番手以内に入らないと敗退となってしまう。 今節、できるだけ借金を返済しておきたいところだが、どのような戦いを見せるのか? そして松ヶ瀬、阿部は好調をキープしてポイントを伸ばすのか? はたまた、谷井、河野が上位2人に追いつくのか? 全5回戦、じっくりと見ていこう。 1回戦(谷井-多井-阿部-河野 抜け番:松ヶ瀬) 東1局、ドラ 親番の谷井、14巡目 ツモって裏1あれば6000オール。一気に主導権を握れるが、終盤なので7700のダマテンという選択肢もあったか? 東1局1本場、ドラ 多井が10巡目にペンで先制リーチ。これに対し12巡目に谷井、13巡目には河野が追っかけリーチと宣戦布告。 谷井の手は 結果は多井がを掴み谷井に放銃も、裏ドラは乗らず2,900と最少失点で済んだ。 7巡目にを外し、次巡をツモ切っているので、を切らずを外していればは自分のアガり牌になっていたのだが、これは結果論か。 東1局2本場、ドラ 河野がのみを多井から出アガり場を進める。 東2局、ドラ 上家谷井の切ったダブを仕掛け、多井2600オール。 ポン ドラツモ東2局1本場、ドラ この親で連荘したい多井、12巡目の時点で で、あと1枚が重ならない苦しい展開。 阿部、6巡目 谷井、12巡目ペン、13巡目ツモと有効牌を立て続けに引き、とのシャンポンリーチ。 リーチを受けての阿部のツモは、谷井の河にはが1枚切られているので安全に行くなら切りなのだろうが、切りの5-待ちを選択、3巡後ツモの1000・2000は1100・2100と谷井のリーチを掻い潜る形となった。 チー ドラ ツモ東3局、ドラ 2600オール以降二の矢が打てない多井にチャンス到来。
一方、親の阿部はポンから筒子のホンイツへ向かっていたが、多井のリーチ直後にを掴み一歩後退。 しかし、ツモ後、チーから–テンパイ、手詰まった河野からのワンチャンス頼みのを捕まえ見事連荘に成功。 この辺りの粘りが、今期の好調さを支える一つの要因かもしれない。 東3局1本場、ドラ 親落ちした多井がとを早々にポン、索子のホンイツへ一直線。 河野は6巡目に ダマテン選択。 その後多井はポンでとのシャンポンに受けず–待ちでテンパイを取るが、河野からノータイムで切られたを見て、とのシャンポンに待ち変え。 阿部と谷井はテンパイ打牌が索子になるため降りを選択し、結果は2人テンパイで流局。 多井に取っては歯がゆい展開が続く。 東4局、ドラ ここも多井が早々にを仕掛けアガりを目指すが、阿部が5巡目にテンパイ一番乗り。 ドラその阿部から出たをポンし、 前局は高めトイトイに取らずを捕まえ損ねたが、今回も–、の変則3面チャンに受ける。 阿部がでテンパイ崩し多井の一人旅となったが、終盤ラス牌のをツモ、長い東場が終了。 南1局、ドラ 親の谷井が11巡目に789の三色と萬子一通の岐路に立ち、三色を見切るも形テン止まり。 南1局1本場、ドラ 8巡目に多井が この–は山にいないのだが、ドラにがくっつき両面両面のイーシャンテンになった阿部からがこぼれ出て、安めながらアガりきる。(裏ドラ) 南2局、ドラ 四暗刻イーシャンテンの谷井、上家河野からの 中盤、 南3局、ドラ 前局に続き阿部が先制リーチ、 次巡、筋を頼った河野のが捕まるのだが、裏ドラが乗って12000の大きな収入となった。(裏ドラ) このアガリにより、阿部が多井をまくってトップ目に立つ。 南4局、ドラ 阿部469、多井378、谷井336、河野17で迎えたオーラスは、谷井が多井から2000を討ち取るも裏ドラで乗らず、結果200点差で多井は3着落ちを免れた。 長い半荘だったが、それだけにいろいろと見応えのある対局だった。 (トータル 阿部:107.2p、松ヶ瀬:103.2p、谷井:▲2.6p、河野:▲61.4p、多井:▲147.4p) 2回戦(河野-谷井-松ヶ瀬-多井 抜け番:阿部) 東1局、ドラ 他の3人と比較して松ヶ瀬の手牌が良く4巡目にと自風のでテンパイ。 789の三色目もあったが、5巡目あっさり多井からを出アガる。
東2局、ドラ テンパイ1番乗りは多井、 おり、ダマテンのまま13巡目。 ツモで切り瞬間カンの役なしテンパイに構えたところに河野からリーチが入る。 ドラ次巡、松ヶ瀬もドラを重ねてチートイテンパイ ドラしかし、–が切れずで降りに回り、多井も粘り切った事から松ヶ瀬の一人ノーテンで流局。 東2局1本場、ドラ 萬子のホンイツに行きそうな松ヶ瀬がを暗槓。槓ドラは。手牌に暗刻の河野、下家谷井の捨牌ポン、ドラが増えた後、更に対面松ヶ瀬のもポンし、トイトイドラドラ、高めハネマンのテンパイ。 ポン ドラ カンドラこれに対し、親の谷井が 東3局、ドラ 谷井、松ヶ瀬が早そうだったが、テンパイ一番乗りは河野。
東4局、ドラ 6巡目、谷井が 松ヶ瀬も 多井はと言うと、松ヶ瀬の欲しいとを1枚ずつ抱え、アガリに向かうのが厳しい手牌。 8巡目、谷井がツモ。しかし点棒状況が197のラス目故に、を2枚落とし一旦の仮テンに受けたが、これが結果、嵐を呼びこむ事になった。 直後、松ヶ瀬が イーシャンテンだった河野はを引き入れ ならば、と谷井もツモからの–ノベタンで追っかけリーチ。2人リーチが入ったため、松ヶ瀬もダマテン続行からツモ切りリーチにより、勝負はこの3人によるめくり合いに持ち込まれた。 1人おいてけぼりの多井、のツモから安全牌の切り、河野はツモ切り、谷井はツモ切り、そして松ヶ瀬のツモ・・・これが山に1枚しかない!(裏ドラ) 300・500ツモアガらずからのリーチ合戦が、この倍満につながったと言っても過言ではないだろう。 南1局、ドラ 谷井、多井、松ヶ瀬、それぞれが1鳴きテンパイで親の河野だけがノーテンで流局。 南2局、ドラ 松ヶ瀬の手が良く、を外して手役狙いに行くが、多井がとを鳴き軽く捌く。 南3局、ドラ 6巡目の多井、 これに対し、の面子を崩して現物のを河に置いた松ヶ瀬、その次ので放銃。裏ドラはのため3900止まり。 南4局、ドラ 谷井、ドラのが暗刻だが、他の形が苦しい。 親の多井は678の三色を目指すが、1鳴きしている松ヶ瀬が–待ちののみでテンパイ。河野も345の三色イーシャンテンと、3人とも仕上がれば高い手になるところ、多井がをツモ切り松ヶ瀬のアガリで終局。 2回戦は、東4局で倍満を成就した松ヶ瀬がトップで、再び暫定首位に躍り出た。 多井は、トップが取れず借金が返せない苦しい状況が続く。 (トータル松ヶ瀬:128.6p、阿部:107.2p、谷井:▲31.9p、河野:▲47.4p、多井:▲157.5p) 3回戦(河野-阿部-多井-松ヶ瀬 抜け番:谷井) 東1局、ドラ 阿部が4巡目 東2局、ドラ ここまで大人しい河野、7巡目に暗槓、リンシャンからを持ってきてリーチ、2巡後ツモ。 暗槓 ツモ カンドラ 裏ドラ カン裏ドラ3000・6000のアガリとなった。 東3局、ドラ 全体的にトイツ場の感じがするこの局、松ヶ瀬の手が良く7巡目に 東4局、ドラ 今のアガリで勢いづいたか、松ヶ瀬が4巡目に これでを一発ツモればオカルトだが、結果は阿部がで2400の放銃。(裏ドラ) 東4局1本場、ドラ 河野が3巡目にチートイイーシャンテンになるが、多井も同巡タンピン高めイーペーコーのイーシャンテンと手が早い。 先にテンパイしたのは河野、6巡目に 次巡多井が追いつき 南1局、ドラ 親番河野がとを仕掛けるも、阿部のリーチに捕まってしまう。 ロン 裏ドラちなみに、河野の手は 南2局、ドラ ドラがトイツの多井、形があまり良くないが果敢に攻める。4トイツとなったところから、をポンするも、欲しい牌の1つを阿部に暗槓され苦しい状況。 その阿部、7巡目に が、アガリ牌のはカンドラ表示と多井が2枚、松ヶ瀬が1枚使っており空テン。ギリギリまで粘る多井、最後に持ってきたが切れず結局阿部の1人テンパイで流局。 南2局1本場、ドラ 阿部、13巡目に四暗刻イーシャンテンから上家河野の切ったをポンして親マン以上確定のテンパイ。 同巡、食い下がってきたで松ヶ瀬もピンフ高めイーペーコーのテンパイ。 河野も捨て牌が3段目に入ってピンフのテンパイが入るが、ドラのが出ていく形になるため雀頭のを切ってテンパイ取らず。 最終的には松ヶ瀬がツモで阿部の親を流す。 ドラツモ南3局、ドラ 7巡目に河野が 南4局、ドラ トップ目の松ヶ瀬、6巡目に 宣言牌を河野がチーして一発を消すと、ここから戦況が動き出す。 チーで食い流されたドラを松ヶ瀬が切ると、トイツで持っていた多井がポンしてアガリに向かい、次巡カンを引き入れ–のテンパイ。 ポン ドラすると、阿部が すぐに松ヶ瀬がを掴み、裏ドラも乗って阿部が逆転トップ、そして松ヶ瀬は3着落ちという結果になった。 (トータル松ヶ瀬:122.\0p、阿部:130.\0p、谷井:▲31.、河野:▲42.、多井:▲178.) 4回戦(松ヶ瀬-阿部-谷井-多井 抜け番:河野) 東1局、ドラ 7巡目にピンフドラ1の手で多井が先制リーチ、2巡後ツモは裏1枚乗ってマンガン。 ツモ 裏ドラ ドラ東2局、ドラ 松ヶ瀬、2巡目に下家の阿部からを鳴き、筒子のホンイツへ一直線。 谷井も2回のツモでチートイイーシャンテンになったところから、対面松ヶ瀬の切ったを鳴き、こちらはトイトイ狙いか? その鳴きでを重ねた多井もチートイイーシャンテン、そして、手の内から切ったは谷井がポンするのだが、とをトイツで持っているので\23pを落とさずのトイツに手を掛けた。 再度多井のツモ番、持ってきたのは、これでチートイテンパイ。 ドラここから切りでリーチ。(捨て牌は) この時、松ヶ瀬は そして、阿部は789の三色イーシャンテンからカンを引き入れ、 谷井は阿部のリーチ宣言牌をポンして–待ちテンパイに構え、この勝負の行方は再びめくり合いとなる。 果たして、結果は阿部がを掴み松ヶ瀬に8000の放銃となったが、対局者の手がぶつかり合うのは見ていて面白いものだとつくづく思った。 東3局、ドラ 松ヶ瀬が8巡目に 連続マンガンのアガリで多井を抜き去りトップ目に立つ。 東4局、ドラ ドラ暗刻の谷井、タンヤオで鳴きやすい形を作りに行きながらイーシャンテンのところ、 多井がペンを引き入れ高め一通の手で先制リーチ。 しかしこれがツモれず、一人テンパイで流局。 東4局1本場、ドラ 谷井、配牌が とは言え、ダブリーのみと待ちが悪いのでリーチはせず。 最終的に 谷井からポンで筒子ホンイツイーシャンテンだった阿部は、ツモで一歩後退するも、その後ツモでテンパイが組め、手詰まった多井がのワンチャンスを頼って放銃。 南1局、ドラ 谷井が 南2局、ドラ 筒子8枚から松ヶ瀬がホンイツへ向かっているところへ、11巡目、谷井が をツモ切らずに手に抱えてしまった松ヶ瀬、ツモで 流石に一発目でドラは切れないのでから捨てるが、結果的にはどちらの不要牌も谷井のロン牌だった。(裏ドラ) この直撃により、今度は谷井がトップ目に立つ。 南3局、ドラ 多井の配牌 ところが、この2巡目リーチがなかなかツモれず、欲しい2-は脇に流れ、終盤阿部から反撃のリーチが入ってしまう。 その阿部がを掴んでくれ何とかアガりに結びついたものの、多井の心境としては、恐らく焦った事だと思われる。(裏ドラ) 南4局、ドラ 谷井:402、多井:367、松ヶ瀬:330、阿部:101という点棒状況で迎えたオーラス。 谷井が多井からをポン、更にチーで逃げ切り態勢。 チー ポン ドラ多井の加カンで裏ドラが増えた事もあり、 しかし、ツモ山には松ヶ瀬のアガリ牌ではなく谷井のロン牌が先に待っていた。 (トータル松ヶ瀬:115.1p、阿部:95.1p、谷井:▲1.8p、河野:▲42.5p、多井:▲166.9p) 5回戦(松ヶ瀬-河野-谷井-阿部 抜け番:多井) 東1局、ドラ 阿部がイーペーコーを確定させるを引き、10巡目リーチ。 ドラ
東2局、ドラ 9巡目、 東3局、ドラ 前局空振りの松ヶ瀬、 これに谷井が対抗してリーチをかけるが、宣言牌が捕まり8000の放銃(裏ドラ) 東4局、ドラ 終盤13巡目に松ヶ瀬がチートイのテンパイを、14巡目に阿部がピンフのテンパイを入れる。 二人ともダマテンでいたら、河野が15巡目にドラを暗刻にして 谷井は下家阿部からポンして最後この形で押し通す。 ポン ドラ阿部は一旦でオリに回るも、トイツ落とし後形テン取りに成功し、結果4人テンパイ。 東4局1本場、ドラ
南1局、ドラ 谷井、4巡目に 一発は回避したものの、浮いているを阿部が河に放ち早々に決着。裏ドラはなく3900。 南2局、ドラ 谷井以外の3人がを1枚ずつ抱えていたが、河野6巡目にリリース。 そして8巡目にを持ってきて ツモ、とのシャンポンリーチ。 13巡目、谷井が追いつきリーチ。 ドラ15巡目にツモ、裏ドラの2000・4000、点棒状況も248まで回復した。 南3局、ドラ 阿部、6巡目 谷井がこれにで飛び込むが、裏ドラもなくリーチのみ。 南4局、ドラ 13巡目に入って河野からチートイのリーチ。 ドラは場に2枚飛んでおり、地獄待ち。 最後の1枚は松ヶ瀬が持ってきたが、最後まで安全牌が枯れず、に手がかかる事はなかった。 谷井も15巡目に (トータル松ヶ瀬:137.1p、阿部:99.6p、谷井:▲22.8p、河野:▲50.0p、多井:▲166.9p) 松ヶ瀬、阿部、谷井、河野、多井の並びに変動はなく、上位2名と下位3名との差が広がる結果となった第4節。 今期のこれまでの結果だけ眺めていると、松ヶ瀬と阿部の首位争いがこのまま続きそうな雰囲気がしなくもないが、谷井と河野もこのまま黙っているとも思えない。 また、昨年のチャンピオン多井が復調、というかOT(多井タイム)が発動すれば、一気に混戦模様になる事を考えると、次節もこの5人の戦いに大注目するのは必然だろう。 9月12日の第5節も是非ご視聴頂ければ幸いである。
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