2011マーズカップ優勝は最高位戦日本麻雀協会武中真プロ!

2011年度マーズカップ。

この日はAルール。

準決勝で順位の入れ替わりが激しく、この時点ですでにかなりの盛り上がりを見せた。

準決勝終了時のポイントは

内田良太朗 +50.7

武中真    +45.1

仲川翔    +43.3

村本拓郎   +39.8

RMUライセンスB、アスリート2名、 最高位戦プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会)と見ごたえのあるカードとなった。

注目は今年2度目の決勝進出となる仲川。

雪辱を果たせるのか。

武中は卓に付く前から「今日は絶対に勝ちたいです」と息荒い。

場決めの牌は通例RMUの 選手が混ぜて開示するが、その役目も自らが担って気合いを見せた。

東一局。起親から仲川、村本、武中、内田。

武中の400-700で 静かに幕を開ける。

東二局。親の村本の手が進まない。7巡 目に好形のイーシャンテンになるが、のまま11巡目、武中の丁寧に仕上げた、

 ドラ

に放銃してしまう。

東三局。村本が10巡目にリーチ。

 ドラ

このピンフリーチに全員がオリる。

流局かと思いきや、ハイテイでツモ。裏ドラは乗らず1300-2600。

東四局。村本が再びリーチ。しかし親の内田もしぶとくねばって二人テンパイ。

1本場。7巡目に内田が動く。

 ドラ

ここからポン打。七対子イーシャンテンからのこの仕掛け、果たしてどうなるのか。

結果はあっという間だった。

同巡村本にテンパイが入りリーチ。

二巡後にツモって1000-2000。

南入。この時点で仲川254、 村本342、武中327、 内田277。

南一局。4巡目に武中がをポンテン。5巡目に仲川からあっという間の1300。

南二局。村本、武中の仕掛けでテンパイの入った内田のメンピン一発ツモで1300-2600。

南三局。武中の配牌が、

 ドラ

ここからを引いてをひいてのツモ切り、を引き戻しての対子落とし。マンズを場に安くして、 思惑通りであろう待ちでリーチ。

ほどなく5800を アガる。

続く一本場も、

  ドラ カンドラ

このダマ12000が 入る。しかしこれが全員テンパイでの流局。

二本場は村本の一人テンパイ。

そしてオーラスへ。

親の内田から271、 仲川198、村本336、 武中385。供託10。

南四局三本場。親の内田の手がいい。

4巡目に、

 ドラ

次巡を持ってきて手が止まる。

長考の末、を落としてリャンシャンテン戻し。

最後のツモでを引き、かろうじてテンパイを入れて仲川との二人テンパイ。

結果だけ見ると打の時にを切っていると、でツモ上がりの形がある。

これは失敗なのか、たまたまの結果論なのか。

四本場、内田がリーチ。

  ドラ カンドラ

村本も追いかけリーチ。

先にテンパイを入れていた武中も、さすがにおろされこれも流局。

五本場。村本は供託、本場こみでアガリトップの位置に詰め寄る。

その五巡目。

 ドラ

ここからを切ってテンパイ。

ダイレクトの待ちよりも、テンパイトラズからの仕掛けのほうがアガリやすそうな形だが、果たしてどうなるのか。

しかも直前にを1枚切られている。

その後、内田の切ったドラに武中の仕掛けが入る。

九巡目に3フーロしてこの形。

  チー ポン ポン

内田も十巡目にテンパイ。

果たして誰がアガるのか。

決着は十三巡目。すでにを切っている村本のツモ切りに武中のロンの声。

長いオーラスの幕が下りた。優勝は最高位戦日本プロ麻雀協会所属、武中真プロ。

「最近は仕事の都合もあって、なかなかスプリントカップに出られませんでした。縁がない大会かと思っていまし たけど、こういう結果になって本当に嬉しいです」

次回のスプリントカップは9月19日(月祝) ジュピタ-カップ(B ルール)です。

皆さん、奮ってご参加ください。


文責:渡辺卓也