第7期 RMUリーグ第3節リポート
RMUリーグ第3節の模様を、B級ライセンス中村がお伝えします。———

第2節で親の国士無双をツモった阿部が総合首位で始まった今節。

1回戦(抜け番:阿部)

起家から松ヶ瀬-河野-谷井-多井

東1局

ドラ

谷井が切ったを松ヶ瀬が仕掛けイーシャンテン。

その谷井にドラのが重なり、単騎のチートイツのリーチを打つ。

しかし、松ヶ瀬も丁寧に回し打ちをし、多井からドラ1の2900

ポン ドラ

東1局1本場 ドラ

聴牌1番乗りは親の松ヶ瀬。

は1枚切れ。

そこに河野がとドラののシャンポン待ちで追いつくと、谷井がこっそり、高め8000の聴牌を入れる。

ドラ

終盤、手が進んだ多井がを切り、8000をモノにする。

東2局 親河野 ドラ

河野が11巡目、ピンフのみをリーチ。

松ヶ瀬がドラのを暗刻にし聴牌するも、前巡掴まされていたが河野のロン牌。

2900と思いきや、裏ドラに頭のが乗り、12000となった。

ロン ドラ 裏ドラ

東2局1本場 親河野

親の河野が配牌からとドラのが対子で入る。

7巡目にを鳴いてイーシャンテン。

松ヶ瀬のリーチ宣言牌のをチーし、待ちの聴牌

松ヶ瀬 ドラ

河野 チー ポン

しかし、これは流局し、河野、松ヶ瀬の2人聴牌。

東3局 親谷井 ドラ

11巡目に多井がドラの単騎でリーチ。

松ヶ瀬も14巡目をチーし、チンイツ聴牌。

チー

ここは多井に軍配、をツモリ2000-4000

ツモ ドラ 裏ドラ

東4局 親多井 ドラ

結果は松ヶ瀬がドラを重ねて聴牌し、リーチチートイツドラ2をツモリ3000−6000

南1局 親松ヶ瀬 ドラ

谷井がドラの待ちのリーチを6巡目に打つ。

しかし、そのドラを暗刻にした多井が三暗刻をツモり、3000−6000

ツモ ドラ

南2局 ドラ

高打点が飛び交う。親の河野、7巡目にをポンし、高めマンガンの聴牌。

ポン ドラ

これを14巡目高めのドラをツモリ、4000オール。

南2局1本場 ドラ

2000-4000、3000-6000が2連続、4000オールと高打点が飛び交うが更に上を行くアガリが炸裂する。

谷井

ツモ ドラ 裏ドラ

オーラスは多井が松ヶ瀬からメンホンの12000をアガり、3人が望む卓内暫定トップの松ヶ瀬をラス目にすることに成功。

オーラス1本場は松ヶ瀬がこれ以上素点を減らせないとばかりにを仕掛け、トップ目の河野から1000は1300をアガリ、終局。

1着谷井368-2着河野364-3着多井337-4着松ヶ瀬131

トータルスコアはこちら

1位 阿部孝則 +136.6
2位 松ケ瀬隆弥 +77.8
3位 谷井茂文 ▲8.5
4位 河野高志 ▲95.9
5位 多井隆晴 ▲111.0

2回戦(抜け番:松ヶ瀬)

起家から阿部-河野-谷井-多井

東1局は阿部の一人聴牌。

東1局1本場

谷井8巡目。ドラ対子高め一盃口だが、が3枚切れのためダマテンに構える。

多井、河野に聴牌の直前にを3枚切られこの形。

をツモリ1300-2600は1400-2700

ツモ ドラ

東2局は谷井が早々にタンヤオを仕掛け、300-500

東3局 ドラ

多井流とも言うべき打ち回し。の対子落としを行い、以下を一発ツモ。

一発ツモ ドラ 裏ドラ

流局後が続いたのちの南3局1本場

膠着状態を打ち破ったのは、北家の河野。

8巡目リーチ。

ツモ ドラ

2000-4000は2100-4100

南4局、河野が畳み掛ける。

とドラのをポンし、2000-4000でトップを死守。

1着河野459-2着多井312-3着谷井259-4着阿部170

トータルスコアはこちら

1位 阿部孝則 +108.6
2位 松ケ瀬隆弥 +77.8

3位 谷井茂文 ▲17.6
4位 河野高志 ▲65.0
5位 多井隆晴 ▲104.8

3回戦(抜け番:谷井)

起家から、河野-松ヶ瀬-多井-阿部

東1局

松ヶ瀬が9巡目にリーチツモタンヤオの1000-2000

ツモ ドラ 裏ドラ

東2局

またもや松ヶ瀬。

8巡目リーチで10巡目ツモ。

ツモ ドラ 裏ドラ

東3局

三色を仕上げ、高め6000オールとなるリーチを掛ける。

しかし、これは流局。阿部と二人聴牌。

東4局 ドラ

先制は松ヶ瀬4巡目リーチ。

ドラ

次に阿部が追いつき切りダマテンは10巡目。

ドラ

両方切れるがドラ引きのサンショクを考えての打といったところだろう。

そして、河野もドラを暗刻にして追いつく。しかし、聴牌打牌のが松ヶ瀬にロン。1300は1900

南1局

河野がカンの役なしダマテンで聴牌。

そこに阿部、翻牌が2つ暗刻のカンですぐ追いつく。

多井もイーシャンテン。

数巡後、おもむろにツモ切りリーチをする河野。

同巡の阿部のツモはなんと

これをツモ切ると一発放銃となってしまう。

南1局1本場

河野の配牌が良い。

一発ツモ ドラ 裏ドラ

6000オールのアガリとなる。

南1局2本場

またまた河野。

ドラ

が3枚切れなのでダマテンを選択。\47pロンで12000、ツモれば6000オール。

これに松ヶ瀬が捕まり、12000は12600

南1局3本場 ドラ

南家の松ヶ瀬が、ポン、チーポンとマンガン確定の仕掛けを入れる。

親の阿部も聴牌を入れて粘るも終盤を掴み撤退。松ヶ瀬の一人聴牌。

南2局4本場 ドラ

河野の牌勢が落ちない。

8巡目に阿部から5200は6400をアガる。

ロン ドラ

南3局、南4局と河野が自らアガリ、河野の大トップとなった。

1着河野768-2着松ヶ瀬250-3着多井140-4着阿部42

トータルスコアはこちら

1位 松ケ瀬隆弥 +77.8
2位 阿部孝則 +67.8
3位 河野高志 ▲3.2
4位 谷井茂文 ▲17.6
5位 多井隆晴 ▲125.8

4回戦(抜け番:河野)

起家から、阿部-多井-松ヶ瀬-谷井

東1局

まずは松ヶ瀬が9巡目ピンフドラ1をリーチ。

ドラ

多井が一発で掴むが冷静にの暗刻落としで回る。

そんな終盤の15巡目、谷井が追いつき追いかけリーチ。

ドラ

松ヶ瀬のは1枚。谷井のは0枚。

そこに最後のを多井が引き入れ、これで流局かと思いきや多井も追いかけリーチで3人リーチ。

ドラ

二人のアタリ牌2種を暗刻にしての残り1回(海底摸月)のツモ番を残しリーチ。

そして、そこにいたのは、!

リーチ一発ツモハイテイで2000-4000(+2000)

東2局 ドラ

ここも多井。

ドラ対子のイーシャンテンから、マンズの悪さを嫌い、ピンズを厚めに持ち直し、ドラを切ってリーチ。

14巡目にをツモリ2600オール。

ツモ ドラ 裏ドラ

東2局1本場

谷井が早々にを仕掛け、ドラ1くらいの手ではあったが、立て続けにドラを引き暗刻となり、勝負手に変化する。

しかも、待ちは結構良さそうな

ポン ドラ

そこに10巡目、トップ目で親の多井からリーチが入る。

ドラ

しかし、11巡目をツモった谷井。2000-4000は2100-4100(+1000)

東3局 ドラ

阿部がドラのを対子にしポンテン出来る形。

松ヶ瀬もドラが浮いているイーシャンテン。

終盤まで、聴牌取らずの単騎で進めるが、2枚フリテンで3メンチャンとなったところで、をリリース。

そのを阿部がポンし、

対面ポンで松ヶ瀬に廻ってきたツモは。これは阿部のアタリ牌だったが、

このが松ヶ瀬にもアガり牌。\258mフリテンので500オール。

東3局1本場

聴牌1番乗りは親の松ヶ瀬。9巡目にダブをポンし、打点も高い。

ポン ドラ

そしてその9巡目。多井も追いつきリーチ。

ドラ

しかし、決着は阿部がイーシャンテンの受け入れを広げる打で12000は12300を放銃。

東3局2本場

谷井の5巡目。

ツモ

ここから、聴牌取らずの打

そして、6巡目にをツモるとノータイムでフリテンリーチ。

5巡目の切るとき少し間があったのはこのことを考えていたのだろう。

そして、このは山にたくさんいた。

あっさり8巡目にを引き戻し、2000-4000は2200−4200

東4局 ドラ

全員が2~3シャンテンを同じような速度で進む。

はじめに聴牌を入れたのは14巡目の阿部。6300点しかなくリーチを選択。

ドラ

全員がイーシャンテンだったが、松ヶ瀬、多井は撤退。

トップ目で親番の谷井はチャンスとばかりに追いかけリーチ。

ドラ

しかし、谷井にツモ番を回さず阿部がをツモる。1300-2600

ツモ ドラ 裏ドラ

南1局 ドラ

阿部が15巡目にリーチし、流局。阿部の一人聴牌。

南1局1本場

1番手は阿部の6巡目。

ここからタンヤオのシャンポン待ちのダマテンどりの打でテンパイ。

多井6巡目、ドラ跨ぎだがピンフドラ1をテンパイ即リーチ。

ドラ

ここに阿部がを一発で掴み、裏ドラで12000は12300の放銃となってしまう。

これで多井の持ち点は50,000となる。

南2局

阿部がツモドラ1を拒否し、高め三色のフリテンリーチに行く。

(をツモ、切りリーチ)

ドラ

しかし、途松ヶ瀬も役なしでテンパるがすぐ撤退。

さらに、親の多井がドラ2で追いつき、追いかけリーチ。

途中谷井に高めのを河に3枚並べられ、「もう勘弁してくれ」というところに追いかけられ生きた心地はしないだろう。

ドラ

松ヶ瀬も17巡目に聴牌し直し、流局は谷井の一人ノーテン。

南2局1本場 ドラ

親の多井10巡目、を引き両面に手変わりしリーチ。

ドラ

松ヶ瀬も同巡追いかけリーチ。

ドラ

軍配は松ヶ瀬。

を一発でツモり、裏ドラで3000−6000は3100−6100(+3000)

南3局 ドラ

誰も聴牌せず巡目は進み、14巡目。親の松ヶ瀬が聴牌し、リーチ。待ちは

ドラ

そして、その宣言牌のを阿部がポンし、ドラ3の聴牌。

谷井に入るはずあったが多井に入り、その多井も聴牌。

しかし、多井のリーチ宣言牌のは阿部の8000への放銃となった。

ポン ドラ

南4局 ドラ

親の谷井が10巡目、ドラのを9巡目に切り、1巡回しツモ切りリーチを敢行。

ドラ

多井も追いつく。11巡目にマンツモでトップ。プラス1翻(一発、裏ドラ)を目指しリーチ。

ドラ

しかし、これは多井がを掴み、裏ドラで12000

多井とすればドラが見え、親の谷井に放銃しても安く、さらにもう一局あるということもあったであろう。

しかし、裏ドラが3枚はきつすぎたか。

南4局1本場 ドラ

一時は箱下の阿部。50000点の多井だったが、阿部のハネツモで多井をまくれるところまで点棒が推移していた。

その阿部、なんとハネツモ条件のリーチを手に入れる。

ドラ

多井も14巡目、片アガリだが聴牌を組む。

ドラ

谷井もドラが出て行く形になったが、を引き入れ17巡目リーチ。

ドラ

残りツモ巡1回、しかも今通っただったため、リーチはやり過ぎか?と思ったがなんと一発目のツモが

裏ドラもで6000は6100オールとなった。これで谷井は63000点と持ち点を増やす。

南4局2本場 ドラ

前局の阿部、チートイツドラ2のは河に1枚切られていただけで山に2枚残っていたが、深すぎてツモれなかった。

この局もツモプラス1翻条件で多井を逆転できる手にできる手を手に入れ6巡目リーチ。

ドラ

この時点で山に6枚。誰も前には出れない状況でこれはツモったも同然か。

そして9巡目、をツモ。待望の裏ドラはで3000-6000は3200−6200

一時は50000点の開きがあった阿部が多井を逆転するという劇的な結末となった。

トータルポイント

1位 松ケ瀬隆弥 +89.4
2位 阿部孝則 +46.4
3位 谷井茂文 +24.6
4位 河野高志 ▲3.2
5位 多井隆晴 ▲158.2

5回戦 起家から松ヶ瀬-谷井-阿部-河野(抜け番:多井)

東1局 ドラ

阿部が5巡目を仕掛け、ドラ2の聴牌。

ドラ

同巡河野もピンフ聴牌しダマテン。

ドラ

谷井もタンピンサンショクやタンピンのイーシャンテンからタンヤオのみの聴牌には受けず聴牌外すも、

11巡目には巡目との兼ね合いでタンヤオのみの聴牌をしぶしぶ入れる。

ドラ

松ヶ瀬も12巡めをポンしフリテンの残りのイーシャンテン。

ポン ドラ

14巡目、阿部がを引き、になるも15巡目をツモ切ると河野のロン1000。

東2局 ドラ

10巡目、まず河野が1番乗り。サンショク変化を見てダマテンに構える。

ドラ

続けて、親の谷井が11巡目リーチ。

ドラ

河野12巡目にを引き、一度現物のを切り回る。次巡、を暗刻にしてリーチ。

ドラ

流局し、谷井、河野の二人聴牌。

東2局1本場 ドラ

阿部がを仕掛け、混一色のテンパネで1300-2600は1400-2700(+2000)

東3局 ドラ

谷井から松ヶ瀬へのみの1300

東4局 ドラ

親の河野が配牌でチートイツのイーシャンテン。

4巡目聴牌する。待ち牌候補は。河野の選択は待ち。しかし、一発ツモは悲しいかな

程なく、谷井からが出て、裏ドラは乗らず、4800

東4局1本場 ドラ

松ヶ瀬、234のサンショクを手に入れる。

6巡目、 ツモ ドラ

松ヶ瀬の選択は切りリーチ。山7枚だったが、全て脇に流れ流局。松ヶ瀬の一人聴牌。

南1局2本場 ドラ

河野が4巡目聴牌。一手変りのサンショク。

ドラ

しかし、次巡5巡目、高めサンショクの聴牌は阿部。リーチと行く。

ドラ

河野が一発でを掴み、裏ドラ()も乗り12000は12600(+1000)

南2局 ドラ

河野が混一色ドラ3を仕掛けるが、親の谷井がピンフをツモり、1300オール。

南3局1本場 ドラ

松ヶ瀬、を暗槓し、リーチ。

阿部もドラ3で押す。

しかし、終盤16巡目、回った阿部のを河野が形テンのチーをすると、松ヶ瀬の手元には

暗槓 ツモ ドラ, 裏ドラ,

リーチツモドラ4の3000−6000は3100−6100となる。

南4局 ドラ

トップ目の阿部、4巡目をポンし聴牌。

ポン ドラ

しかし、そのポンで親の河野にカンが入り、リーチが入る。

ドラ

そして、阿部の一発ツモは

通っていないスジが多すぎるので、ツモ切るかと思いきや、谷井が通したがあったのでで降りる。

しかし、河野の一発ツモも。裏ドラは乗らずの2600オール

南4局1本場 ドラ

更に河野。

7巡目にピンフドラ2をリーチ。

ドラ

阿部もをポンしており9巡目に聴牌を入れる。

今度は、阿部に軍配。河野がをツモ切り、1000は1300(+1000)

ポン ロン ドラ

阿部が何とか逃げ切りトップ。

1着阿部439-2着松ヶ瀬388-3着河野201-4着谷井172

トータルポイント

1位 松ケ瀬隆弥 +103.2
2位 阿部孝則 +75.3
3位 谷井茂文 ▲3.2
4位 河野高志 ▲18.1
5位 多井隆晴 ▲158.2

荒れに荒れた第3節となった。

第7期 RMUリーグ成績(第3節終了時)

順位 選手名 合計 1節 2節 3節
1 松ヶ瀬隆弥
松ヶ瀬隆弥
(北海道)
103.2 92.4 17.3 ▲6.5
2 阿部孝則
阿部孝則
(東京都)
75.3 57.7 78.9 ▲61.3
3 谷井茂文
谷井茂文
(北海道)
▲3.2 ▲26.4 ▲3.9 27.1
4 河野高志
河野高志
(東京都)
▲18.1 ▲51.7 ▲55.6 89.2
5 多井隆晴
多井隆晴
(東京都)
▲158.2 ▲72.0 ▲37.7 ▲48.5

1回戦、跳満、マンガンをアガっている松ヶ瀬がラスだったり、2回戦、3回戦を河野が連勝したり、4回戦、一時は50000点持っていた多井がラスを引いたりとめまぐるしい展開は見ている方は面白い。
しかし、選手たちは一時も気を抜けない一日であったであろう。

次回の第4節までは少し期間が空くのだが、

梅雨も開けた夏真っ盛りの8/1(土)にこの4人は気持ち新たに良い戦いを見せてくれるであろう。


文責:中村浩三