2014アースカップ優勝は吉田信之選手!
 

スプリントカップ第三戦・アースカップの模様を、B級ライセンス渡辺卓也がお送りします。

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一発や赤アリ、オカアリの乱打戦Cルール。

赤ドラ自体は紛れの要素が多いかもしれない。運ゲーと言う人も多いだろう。しかし赤があるからこそさらなる読みや手作りが難しい。しっかりと実力差も出るゲームだと思う。

この日は柳本店全卓使用の76名に参加していただいた。

「点棒貸してください!」の声が飛び交う中、決勝に残ったのは起親から轟、吉田、野村、安田。

吉田はもはやスプリント決勝の常連。スプリントファイナルでも優勝している。RMU設立当初からライト会員で、自分の中では平山と並び、そんじょそこらのプロにも負けない最強のアマチュアの一人。

決勝開始前、吉田に「渡辺君が立会人の時、いつも決勝残ったり勝ったりしてる気がするよ」と言われて「じゃあ今日も優勝したら俺のおかげね!」などと会話をしたのだが、調べてみたら自分が立会人で吉田が決勝に残ったのは一回だけ。しかも決勝はラス(笑)

野村も現スプリントファイナルのタイトルホルダー。ちなみにこっちの決勝の立会人は私。

この2人のスプリントファイナル覇者に轟、安田はどう戦うのか。

開幕から吉田がリーチで攻める。

ドラ

で一人テンパイ。

東二局吉田の親、吉田と轟の配牌がいい。
吉田の五巡目12000確定リーチ。

ドラ

轟も平和三色のイーシャンテンだったが親リーチに刃向かえず。全員が降りる…と思っていたら、野村からこれがこぼれる。

吉田の河にとピンズが並び野村もテンパイでの放銃だった。

ノリノリ吉田は止まらない。

からポンせずからを自力で引いて一人テンパイ。

続けて轟の赤赤リーチを受けるもフリテンを引き戻し、轟から12000は12900をアガる。
更に続けて轟から3900は5100。

まだまだ止まらない吉田。ドラの\赤をポンして打でテンパイ。

\赤ポン ドラ\赤

先にポンから加カンの安田。カンドラも乗り8000テンパイ。

加カン ドラ\赤 カンドラ

ここにを引き長考。そして冷静に切り。次巡吉田が八をツモ切る非情な牌の織りなり。結果は吉田の一人テンパイだがここは冷静に丁寧に打った安田を称えたい。

六本場あっという間に轟がリーチ一発ツモチートイツで2600,4600。

やっと東三局。
轟がサクッと吉田から3900。
まだまだこれから荒れそうだとか思ってはいたが。

東四局。
吉田が二巡目リーチ。
ドラ
これを轟からアガり裏も乗ってあっさり利子付きで取り返す。

南一局。
野村がリーチ。
ドラ
あっさりツモって2000,4000。

南二局。
吉田が野村に暗刻をツモって1000オールで前局の▲2000を取り戻す。

一本場安田のリーチに野村も粘り2人テンパイ。

南三局。
親の野村が
ドラ
この親満リーチも流局。

次局あっさり吉田の400,700。

オーラス。
起親から轟58吉田624野村171安田147。
野村は当然準優勝のポイント狙いで、さっさと仕掛けてアガりへ向かう。

このスプリントカップはタイトル戦ではなく、スプリントファイナルというタイトルへの予選のような大会でもあるからだ。

しかし我慢を重ねた安田がここで一気に攻める。
ドラ

テンパイしていた吉田が点差の余裕もありまっすぐ打って12000放銃。

あと一発親満直で逆転のところまで詰め寄るも最後は轟が丁寧に手作りしリーチ。

ドラ

ハイテイで吉田から出るもそこからでは順位に変動が無いため見逃して終了。

この日の優勝は圧倒的な力技でねじ伏せた吉田。

 

本人曰わく「ツイてた」の一言で済ませていたが、やはり細かい部分での丁寧な手作り、リャンシャンテン戻しなど彼の麻雀の技術、意識は非常に高い。

現在、スプリントカップは中盤戦。次回以降のカップ戦も、多数の参加をお待ちしています。



文責:渡辺卓也