12月4日、RMUリーグ第8節が行われた。
【第7節までの成績】
阿部 孝則 +171.5
多井 隆晴 +87.4
河野 高志 ▲35.4
藤中 慎一郎 ▲234.5
昨日までの強風も収まり快晴の中、対局が始まった。
一回戦
東2局1本場
親の多井がツモリ三暗刻でリーチ。
777999m1122345s ドラ6p
(m=マン p=ピン s=ソウ)
リーチ宣言牌は4sで、3sツモでアガリを逃したかに思えたが、
すぐにツモ1s、裏ドラ1sで6000は6100オール。
その後も連荘し55000点オーバー。
しかしこのまま簡単に決着しないのがRMUリーグ。
河野が猛追し、東4局に多井からダマテンの9600。
南3局2本場に8000は8600。
南4局に2000オールとアガるも僅かに届かず。
多井のトップで終了。
二回戦
東1局、親の河野。
3200オール。
6100オール。
2200オール。
と怒涛の三連続のツモアガリ。
東2局、阿部にツモリ四暗刻のテンパイが入るも実らず。
東2局1本場。
河野が多井と阿部の仕掛けに対応しつつテンパイを入れ、
33m44p224466788s ドラ3m
ツモ7sで3100-6100。
河野の独り舞台で70000点オーバーの大トップ。
三回戦
一回戦、二回戦とも苦しい展開が続く阿部。
南3局2本場の親も、5巡目に多井からリーチが入る。
なんとか追いつきテンパイ。
そして2sをアンカンしたら、カンドラが2sに。
5566779m456p アンカン2222s
するとリンシャンツモが9mで6200オール。
そしてオーラス。
河野が、
456m344p234789s白白 ドラ4p
ここから小考して、3p切りリーチ。
(トップとの差は4000点ほどで、2600出アガリではトップになれない)
しかし無情にも一発ツモは5pで、逆転のアガリを逃し流局。
阿部トップで本日最終戦へ。
四回戦
東3局、親の多井。
初戦はトップながら、その後は河野の猛攻に苦しめられていたことが原因か、
69m129p13556s東北中中 ドラ2m
この苦しい配牌から、第1打のカン2sチーから入る。
多井のこういう仕掛けは非常に珍しく、
やはり戦略的な狙いがあるのだろう。
この後、攻め返されるも、好牌が押し寄せ、
123p55567s中中 チー213s ドラ2m
中ツモで500オール。
ちなみに多井が動かなければ、大物手を親かぶりしていたようだ。
続く1本場、前局のミラクルプレーが功を奏したのか、
2600は2700オール。
更にアガリを重ね、トップ目でオーラスをむかえる。
しかし多井の技術も霞んでしまうくらい、
今日の河野は勢いが違いすぎた。
トップまではハネマンツモが必要な状況で、
僅か5巡目にリーチ。
そして一発ツモ。
123456m67p345s西西 ツモ8p ドラ西
あっという間の3000-6000、河野の逆転トップで対局終了。
そのアガリを呆然を眺める多井の表情が印象的だった。
【第8節の結果】
阿部 孝則 ▲46.8
多井 隆晴 +15.7
河野 高志 +108.0
藤中 慎一郎 ▲77.9
【第8節までの成績】
阿部 孝則 +124.7
多井 隆晴 +103.1
河野 高志 +72.6
藤中 慎一郎 ▲312.4
読みや技術の精度の高さはもちろん、
受けにまわっても、簡単にはノーテンにしない粘り強さなど、
本当に勉強になった1日だった。
河野が全連対で阿部、多井との差を詰め、三つ巴の戦いに。
残り2節、更に熱い戦いになるであろう。
文責:山下健治
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