2013 ネプチューンカップ優勝は大野公久さん!
 

1月11日柳本店にて今年度最後のスプリントカップ、ネプチューンカップが執り行われた。

今回はRMU・Bルール一発裏ドラなしである。

決勝に勝ち進んだ4名は以下の4名( )内は準決勝終了時のポイント。

大野公久 (101.4)
浜田敬一 (100.8)
大形 忠 (91.0)
吉冨範子女流アスリート (79.4)

4名全員、ここまでの獲得スプリントポイントが0のため、優勝した者が3月に行われるスプリントファイナルの最後の切符を手にする事になった。

大野、浜田、大形、吉富の並びでスタート。

東1局 ドラ

9巡目に吉富がリーチ。

11巡目に親の大野がこの形で追いつく

次巡にあっさりと大野がをツモ上がり4000オールのアガリとなった。

一発裏なしのルールでこの4000オールは決め手になる大きなアガリである。

このアガリで気を良くしたか、次局大野に1シャンテンの配牌が入る。

ドラ

次巡にを暗刻にしてリーチ。

この二巡目リーチがなかなかアガれずに、仕掛けを入れた大形に追いつかれる。

なんとか終局間際にをツモアガり、2000は2100オールのアガリとなった。

このアガリで5万点近い点数になり、ほぼ優勝は大野に決まったと思ったが残りの3者がここから意地を見せる。

東1局2本場 ドラ

大形、吉富が序盤から積極的に仕掛け6巡目に両者テンパイ。

大形 ポンポン ドラ

吉冨 ポンチーポン ドラ

この仕掛けに対して8巡目に浜田が追いつきリーチ。

ドラ

結果、吉富が大形の高めのをつかみ3900は4500の放銃。

東2局は大形、吉富の2人テンパイ

東3局 1本場 ドラ

この局も吉冨が序盤から積極的にしかける3つ仕掛け12巡目にこのテンパイ

ポン ポン ポン ドラ

は山に残っていないがはまだ2枚残り。

2巡後にをツモリ供託を含めて9300の収入、一気に原点近くまで復帰した

東4局 ドラ
浜田に好配牌

ドラ

3巡目にはリーチ

ドラ

5巡目に大形からが出るが、なんと浜田はこのを見逃し。

リーチを打った以上、この見逃しはあまり効果が無いと思った。

なぜなら出アガリ2600。ツモでも1000,2000で差額が1400しかなく、あまり効果的とは思えないからである。

しかし浜田は何か違うものを見ていたのであろうか?

この後をツモり、アンカン後をツモアガリ1300,2600のアガリになる。

結果としてファインプレーとなったこのアガリで勢いついた浜田が、次局もモノにする。

南1局 ドラ

浜田8巡目リーチ

ドラ

高めタンピン三色となるをツモれば、トップの大野に一気に並ぶ。

リーチの時点でなんと6枚山、高めのは4枚すべて残っている。

3巡後にしっかりとをツモアガり、大野に並ぶハネマンをものにした。

南2局 ドラ

大野に追いついた親の浜田、一気にこの親で加点してトップ目に立ちたい所だが、5巡目にチートイツの1シャンテンになったがそこから中々テンパイしない。

そうこうしているうちに大形からリーチがはいる。

ドラ

ツモればハネマンだがドラ単騎は相当苦しい。実際に山には残り1枚。

12巡目に追いついた吉冨もリーチ

ドラ

吉冨のリーチはすでに高めのは山に無く、が二枚残り。

次巡、大形が力強くラス牌のを引き寄せる。

このアガリで大形は大野、浜田を交わし一気にトップに立つ。

南3局 ドラ

ここは浜田の1人テンパイ。

これで3人の点数がほぼ並び、

大形34500 大野34400 浜田32500 吉富17600

大形、大野、浜田はアガリ優勝。

吉富はラス親なので、ハネマンツモなら次局伏せて優勝。

南4局 1本場 ドラ

全員まっすぐにテンパイに向う、テンパイ一番乗りは親の吉冨。

自風のをポンしてテンパイ。次巡にをツモリ1000は1100オールと供託の回収に成功。

ポン ツモ ドラ

南4局 2本場 ドラ
先手を取ったのは大野10巡目にリーチ

ドラ

リーチの時点でが山に四枚!!

ツモ山に伸ばす手に気合が入るが中々が顔を見せない。

そうこうしているうちに親の吉冨が14巡目に追いつく。手を震わせながら、リーチをかける。

ドラ

そして次巡に大形にも、テンパイがはいる。

ドラ

しかしアガったのは親の吉冨、手をぷるぷるさせながら倒牌する。

1000は1200オールとリーチ棒の回収!!

このアガリで全員ほぼ横一線。

南4局 3本場 ドラ

最初にテンパイしたのは吉富だが、吉富はなぜかテンパイをトラズ。

終わってから確認したが、テンパイに気がつかなかったようだ……。

ドラ

上記の形から7を切ってしまう、そして同巡にテンパイを入れた大野。

チー ポン ドラ

そして大野が10巡目、11巡目にツモ切る本来の吉冨のアガリ牌である2枚の……。

直後に浜田の切ったに、大野がロンの声をかける。

こうしてスプリント最終戦、ネプチューンカップは、大野の優勝で幕を閉じた。

 

全員が見せ場を作り、最後の最後まで誰が勝つか分からない見応えのある決勝戦だった。

最後の最後で初めての決勝と経験の少なさでポカをやらかした吉冨には、今後もっと勉強してRMUの女流アスリートとして頑張ってもらいたい。

そして、この結果によりスプリントファイナルの出場者が決定した。

三月に行われるスプリントファイナルでは、勝ち進んだ12名がより熱い戦いを見せてくれるに違いない。


文責・松ケ瀬隆弥
文中敬称略