2013マーキュリーカップ優勝は日本プロ麻雀協会所属、小葉松知行選手!
 

5月6日(日)、2013年度スプリントカップ第一弾マーキュリーカップが開催された。
GW最終日ということもあり、総勢116名参加で19卓が満卓。
急遽、別会場を借りるほどの大盛況の中、決勝に勝ち進んだのは以下の4人

小葉松知行(日本プロ麻雀協会)+58.3
中西浩貴+56.3
せきなな+51.8
平山友厚+50.9

1位と4位でも1着順以内なので着順勝負の決勝戦となった。

起家から中西、せきなな、平山、小葉松

東1局
親の中西が1位通過の勢いそのままに先制リーチ。

ドラ
高めのをひきあがり2600オールで1歩リード。

続く1本場は北家小葉松が親落としに動く。
ポン ドラ

だが八が2枚見えたこともあり打としてしまう。

小葉松も対局後この局は消極的に打ってしまったと反省していたが、結果は最悪 ,と引きあがりを逃した上に親の中西に2600オールを引かれてしまう。

次局も中西の先制リーチが入るも先にテンパイを入れていたせきななが

ドラ

このドラ単騎を見事引きあがり中西の独走に待ったをかける。

東4局
南家、中西がを叩き、親落としに出る。

しかしその仕掛けによって親の小葉松に本手を送りこんでしまう。

ドラ

これをリーチで引きあがりトップ争いに加わる。

さらに次局も、

ドラ

これをダマテンでトップ目の中西からを打ち取り、2局でトップ目に立つ。

そこからはせきななのリーチを3者が受ける展開が続き

南2局
せきななの親番を迎えた時点の点棒状況が以下、

中西30200
せきなな31300
平山10100
小葉松46400
供託2000

カップ戦決勝常連の平山は放銃こそないもののここまで全く手にならず防戦一方。
ここからどう巻き返していくか。

まずは北家小葉松が10巡目、このテンパイ

ドラ

役なしの3メンチャンだが、なんと小葉松はこれをダマテン。

せきななが早々とドラのを手放しており、親を警戒してのダマなのだろうか。

12巡目に親のせきななからリーチがかかる。

ドラ
一発目に小葉松が引いたのは
切りリーチでかなり危険ということもあり、当然のように撤退。
先制リーチにいっていたら12000放銃となっていた。

トップ目とはいえライバルの親落としを重視して、リーチする打ち手がほとんどであろう。
小葉松の意志の強さを感じた1局であった。

この局はせきななの一人テンパイとなり、次局は再びせきななの先制リーチ、

ドラ

りーチのみながらこの手をひきあがり、供託を自ら回収し、トップ目に肉薄する。

4本場は中西の一人テンパイで流局。

南3局5本場
ここまでいいところがなかった平山だが、10巡目に本手リーチを放つ。

ドラ

これは三者にきっちり受けきられてしまうが、

次局は ドラ

これをリーチで中西から打ち取り、持ち点を20000点近くまで回復させた。

続く7本場もピンズのホンイツで果敢にしかけるが、中西のリーチにつかまり親を落とす。

オーラスを迎えて

中西20200
せきなな40100
平山16300
小葉松43400

トップ目の小葉松も、せきななとの点差が3300点しかないので、全員テンパイの可能性も考え、ノーテンで伏せることができないのが難しいところ。

まず動いたのは平山 形は苦しいがドラのをポンしてホンイツ一直線。

さらにをチーしてイーシャンテン

チーポン ドラ

そして最初にテンパイを入れたのはせきなな

ドラ

ツモれば文句なしに優勝、もしくは小葉松から出あがりでもOK

すぐに平山もをポンして追いつく。

小葉松はイーシャンテンだがひるまず油っこい牌を切りつつ前に出る。

そして中西も、

ドラ

ツモって裏が乗れば倍満の大逆転トップとなるリーチを放つ。

しかし宣言牌のに平山からロンの声

ラスから3着へのアガリだが、スプリントファイナル出場には大きな意味のあるラス抜けである。

こうして2013年度第1回スプリントカップは小葉松の優勝で幕を閉じた。

小葉松「優勝はすごく嬉しいです。親番の2回のアガリを大事にして後は守備を意識しながら打ちました。」

1戦消化したがスプリントカップはまだ7戦残っており、今回敗退した人にもまだまだスプリントファイナル進出のチャンスが十分にある。

スプリントカップ第2戦・ヴィーナスカップ(Bルール)は
6月15日(土)銀座『柳本店』で行われます。

皆さんのご参加、お待ちしています。


文責:壽乃田源人