RMUリーグ第7節 |
前日にはプロ野球の日本一を決める日本シリーズが開幕した 11 月1日(日)。 競技麻雀界で最高峰と言っても過言ではない、RMUリーグの第7節が行われた。 なお、今節までの結果で1名が足切りとなる。それを踏まえ試合前に対局者5名から観戦者に挨拶があった。(数字は6節目までのトータルポイント) 古久根英孝 (▲132.2) 河野高志 (▲52.6) 多井隆晴 (▲21.1) 阿部孝則 (+24.4) 土田浩翔 (+150.5) 前節までのアドバンテージを活かして土田がリードを広げるのか、はたまた4者が追いかけるのか。 1回戦が始まった。 1回戦
起家から、阿部 - 古久根 - 河野 - 多井(抜け番 土田)。 初戦、最初にアガりを決めたのは阿部。 東1局、古久根の一人テンパイの後 ツモ ドラ 第1ツモでを重ねると、3巡目にはをポンしてこの形。 ドラ 次巡をチーしてテンパイを入れると、9巡目にをツモって 1,000-2,000 をアガる。 東3局は、無心で臨むと話していた河野が 4,000 オールをツモり、次局は 700 は 800 オールと加点。他家を突き放す。 一方の阿部は南一局に ツモ ドラ 2,600 オールをアガるも、ツモられツモられで点棒を減らしていく。 オーラスは多井が2局続けて粘るも、最後は阿部。 ツモ ドラ 満貫で初戦を制した。 阿部+ 25.0 2回戦
起家から、古久根 - 河野 - 多井 - 土田(抜け番 阿部)。 1回戦は阿部にトップを譲ったものの、この日の河野は手が入る。 東1局 12 巡目、 ツモ ドラ 打で四暗刻イーシャンテンとし、2巡後に2枚目のをポンすると直後にツモ。 ツモ ドラ 2,000-4,000 で一歩リードする。 その後は小場で進むが、局が動いたのは南一局。 西家多井の7巡目 ツモ ドラ ピンフのみで5巡目から静かにテンパイを入れていた多井がを持ってきて切りリーチ。 ツモで三色に仕上げ満貫をツモると、南2局1本場には ツモ ドラ 土田のお株を奪うような跳満で抜け出す。更に親番では、 ツモ ドラ カンドラ 3,200 オールで勝負あり。 古久根▲22.2 3回戦
起家から、古久根 - 河野 - 土田 - 阿部(抜け番 多井)。 東1局、全員の配牌がこちら。 古久根 ドラ 河野 ドラ 土田 ドラ 阿部 ドラ 何としてもここで食い下がりたい古久根は、まずまずの配牌である。 4巡目に ツモ ドラのを重ねて打で一応のチートイツイーシャンテン。 続いたのは、意外にも阿部。6巡目には ツモ 打で、こちらもチートイツのイーシャンテン。 ツモ ドラ そのを土田がアガリに向かわないチーとすると、阿部から「ツモ」の発声。 ツモ ドラ 本人曰く、苦手というチートイツを見事にツモアガった。 極めつけは南1局。 ドラ この配牌を ロン ドラ 倍満まで仕上げ、河野から討ち取り。一人浮きのトップとなった。 古久根▲27,7 4回戦
起家から古久根 - 土田 - 安部 - 多井(抜け番 河野)。 ここでは、3回戦のラスで足切りがほぼ確定してしまった古久根が意地を見せる。 ツモ ドラ ドラ単騎をリーチ一発でツモり、 4,000 オール。 ドラ この配牌を淀みない手順でタンヤオのテンパイへ持っていき、ヤミテン。 ツモ ドラ カンドラ 古久根 +32.1 5回戦
起家から河野 - 土田 - 多井 - 阿部(抜け番 古久根)。 東1局、まずは「最速最強」のキャッチフレーズでお馴染みの多井が ツモ ドラ 十八番の速攻を見せると、次局は親の土田が 3,900 を流局直前にアガる。 ツモ ドラ 打でテンパイを取ると土田から「ロン」の声が掛かる。 ドラ 2,000 点か…と思うと、裏ドラがで 12,000 点となってしまった。 ツモ ドラ 何と地和チャンスだったのだ。 痛い痛い 6,400 は 7,000 点。 次局は土田の6巡目テンパイに 1,000 点放銃。 ドラ 何としても挽回したい親番では、 が4枚見えでテンパイ維持のをツモ切ると、今度は阿部に放銃となる。 ロン ドラ 本人も「麻雀を始めてから記憶にない」という5連続放銃で箱割れのラスとなってしまった。 河野▲31.3 今節終始安定した麻雀を見せた阿部が首位を独走していた土田に急接近。
第7節終了時 残る3節は4人で優勝を争って戦うこととなる。今後も益々激しい展開となりそうなRMUリーグ。 (文中敬称略・文責 内田 良太朗)
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