RMUリーグ第4節

第4節結果

  選手名 合計 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦
1 阿部孝則 56.9 27.5 22.4 ▲6.7 13.7
2 河野高志 33.5 ▲30.6 8.5 18.9 36.7
3 多井隆晴 ▲40.3 11.7 ▲23.8 4.6 ▲32.8
4 藤中慎一郎 ▲50.1 ▲8.6 ▲7.1 ▲16.8 ▲17.6

■4節目までの合計
阿部孝則:109.9
河野高志:42.2
多井隆晴:25.4
藤中慎一郎:▲188.5

RMUリーグも今回で4節目。
阿部・河野・多井と節間トップが毎回入れ替わり、点差もそれほど離れていない。
お互いに主導権を握らせないところは、さすがS級ライセンス同士といったところか。
今回は誰がリードするのか?
それとも藤中が巻き返すのか…?

対局開始が近くなり、多井・阿部・藤中・河野の順で会場入りする。
おもむろに新聞を広げる河野。
観戦者と談笑する阿部と藤中。
卓に座り牌の感触を確かめる多井。

始まる前の、いつもと同じ光景。
彼らなりのルーティンで集中力を高めているのだろうか、と私は感じた。

1回戦。
トータルトップの多井だが、序盤から出入りが激しい。
3,900放銃→8,000出アガリ→6,400放銃→5,200放銃→2,900放銃と、
派手に打ち合うが収入より支出の方が大きい。
対して阿部の方はというと、
多井にマンガンを放銃してもすぐに七対子ドラ2を奪い返し、
次局も連続で七対子ドラ2を河野から出アガる。
南2局1本場では、親番でダブリーの手牌(ペンカン7ソウ)だったが、
これを払ってピンフ形でリーチ。
あっさりツモってさらに得点を重ねる。
「落ち着いているな…」
当たり前のように思える打牌が実践できる阿部に改めて感心した。
結局この半荘はこのまま阿部がトップで終了する。
2着には最後の2局で猛追した多井が入った。

2回戦。
全19局(8流局)、2時間超を費やしたこの半荘。
なかなか決定打が出せない中、この半荘を制したのも阿部だった。
5連続で流局となった東3局5本場、この半荘の最高打点(ツモ三色ドラ1)をアガりきる。
テンパイ料で粘った河野が2着、後手に回った多井はラスを引いてしまう。

3回戦。
序盤から阿部と多井がアガりを重ねるが、いずれも打点が低く突き抜けられない。
そこへ今度は河野が攻めに転じる。
南2局1本場に七対子のみだがリーチをし、1人テンパイで点棒を集める。
続く南3局2本場、多井が2つ鳴きを入れてソーズのホンイツをテンパイする。
待ちは東と中。
しかし河野が1,300でかわし、オーラスも1,000で軽く出アガり、接戦をものにする。

4回戦。
1回戦と同様に、ここでも多井がアガリと放銃を繰り返す。
東1局は親(藤中)の先制リーチに追いつきリーチするも放銃(2,000)。
親番を迎えた東2局は、河野から9,600出アガりで挽回するも、
逆に東3局(2本場)には阿部へ七対子ドラ2を放銃してしまう。
この後も河野へ7,700を放銃し、オーラスにメンピンドラ1をツモるが大勢は変わらず。
阿部は終始安定した打ち回しで放銃を回避しアガリを重ね、このままトップかと思われたが、
終盤に3局連続でアガった河野が逆転でトップをもぎ取った。

今日の対局では、阿部の冷静な打ち回しが印象に残った。
終わってみればまた一人100ポイントオーバー。
安定感があり、このまま独走するのではとも思わせる。
2トップの河野がトータル2位に浮上。
最後まで浮き沈みの激しかった多井は、初めて節間マイナスとなり3位まで落ちてしまった。
もしかして今日は何か新しい戦術を試していたのか?
まだまだ先は長く、非常に楽しみな闘いが続きそうである。

文責 仲大底充