RMUリーグ第8節

RMUリーグ第8節が行われた。
今節から古久根が足切りとなり、残り3節、4人による対局となる。
これまで役満が4度も出るなど高打点の応酬がみられ、非常に熱い勝負が繰り広げられている。
しかし、それだけではなく、S級プロらしい冷静な判断、いたる所で垣間見えるクレバーな鳴きや対応などなど、
観てる私たちとしては学ぶことばかりである。
残り半荘12回、どういった戦いが見られるのか、手に汗握るのは間違いないだろう。
さて、7節終了時のポイントと当日のコメントを紹介しよう。

土田浩翔 +135.6
「今日はタイトル戦の決勝のつもりで来た。集中力を切らさず、自分の手順で打ちたい」

阿部孝則 +91.7
「自分なりの課題を持ち、それを克服する修行の場のつもりで、臨みたい」

多井隆晴 +0.2
「勝ちたいという気持ちが強くなってきた。そのためか、珍しく緊張している。勝負というものにこだわりたい」

河野高志 ▲74.3
「今日は体調が悪い。体調が悪いが、集中力は切らさずに打ちたい。」

河野の体調は本当に悪そうだ。これで今日戦えるのかと心配してしまうが、そこはプロの打ち手。
卓についてしまえば、いつもの姿に戻っている。
他の3人も今までとは少し違い、気合が入っている様子。
これまで以上の勝負を見られるかと思うと非常に楽しみである。

1回戦

並びは親から阿部、土田、河野、多井

東1局 ドラ

まずは今日1日を占う東1局全員の配牌をご覧いただこう。

東家 阿部

南家 土田

西家 河野

北家 多井

親が字牌5種と少し遅くなりそうだ。子の3人はほぼ横一線と言ったところか。
この4人がここからどう打ちまわしていくのか、そしてこの1局をどう次につなげていくのか非常に楽しみである。

さて、5巡目ツモがきいてきた河野。をツモ切る。

そのTを阿部がポン。

ダブとはいえこれは少しきびしい形である。しかし、配牌からツモもきかず、動いたほうが良いと判断したのだろう。

だが、8巡目に河野がピンフのみをツモアガる。

 ツモ

親がダブ東を鳴いており、ドラが見えていない状態。やはり、ダマテンだろう。

東2局は、河野が軽く捌いて、阿部から2,000点を出アガる。

ここまで2局を見る限りでは、河野の調子が良さそうだ。体調の悪さを感じさせない。次の親番は注目である。

東3局 ドラ 

配牌もツモも良かった河野が、7巡目にこのイーシャンテン。

どちらが入ってもアガリそうな感じは受けた。

11巡目にが入り、リーチ。
河野自身「よりの方が自身があった。」と言うだけあり、リーチ時点で山に2枚づつ、4枚も生きていた。

しかし、なかなかツモることができない。は次々と脇に流れてしまい、流局となってしまう。
この流局は、待ちに自信があっただけに河野にとってかなり痛い。

東3局1本場 ドラ 

麻雀というものは、ああいう空振りの後は親が落ちるケースは少なくない。
やはり、最初のテンパイは子方であった。

多井が4巡目テンパイ

 ツモ

しかし、直前に土田にを切られている。リーチも考えたかもしれないがが、少考後、打とした。
直後に河野がをツモ切る。この時の河野の手牌がこれ

ドラがトイツのイーシャンテン。現物はのみ。結果論だが、一発で出た可能性は高い。

すぐにが入り、ペン待ちで、河野がリーチをする。
河野らしいリーチだなぁと思った。テンパイを外す人も多いと思う。しかし、このリーチこそが河野の強さではないだろうか。

アガリ逃しとは言い難いが、多井としては雰囲気はあまり良くない。現物のを打つ。
すると土田からロンの声がかかる。

打った多井もびっくりしていた様子。テンパイ気配を全く感じなかったのだろう。
土田はチートイツでリーチを掛けることが多い。フラットの状況ならタンキで曲げていただろう。
しかし、今は調子のいい河野の親番だけに河野の現物でダマにしていたのだろう。

東4局、南1局と全員ノーテン。

南2局は、チートイツをはった多井のテンパイ打牌を捉え、阿部がアガる。

  ロン ドラ

小場だけにこの3900点はなかなか大きい。
多井以外が3万点を超えた。

南3局 ドラ

まず土田が仕掛ける。


3巡目にここからをポン。
4巡後、をひき、イーシャンテンに。

親の河野も仕掛ける。


二枚目のをポン。

二人ともホンイツのみ。やはり小場だと認識させられる。

先にテンパイがはいったのは、土田。
河野が切ったを鳴く。

  

その後、土田がツモ切ったを鳴き、河野にもテンパイがはいる。

  

このとき、多井、阿部ともにイーシャンテン。

多井 

阿部 

河野のテンパイと同巡、多井にが入り、勝負しての親の現物待ちカン
さらに、阿部もをツモり、チートイツテンパイ。親が打ったばかりをを切り、
多井に5200点の放銃となる。

南4局 ドラ 

1回戦オーラスを迎えて4人の点数は次の通り

阿部 25600点
土田 32500点
河野 34500点
多井 27400点

トップ目の河野がこの形から2枚目のをポン。

ドラがトイツとはいえかなり厳しい形である。チートイツを狙ったほうが良いのではないのかと思っていたが、河野は「2000点差のトップ目だから、何らかのアクションを起こして全員ノーテン狙いだった。」とのこと。
確かに、上家の土田としては、河野に動かれるとやりにくい。作戦としてはありである。

しかし、この作戦は実らず、土田が河野から2000点をアガる。

 ロン

1回戦は調子の良かった河野を抑えて土田がトップを取った。
トップを取れなかった河野は痛い。1番体勢が良かったのは間違いなく河野だろう。しかし、親のリーチが2度空振るなどなかなか決めきれず、その隙を土田が見逃さないで、技術力で持って
いった。そんな風に見受けられた。

1回戦結果
土田 +19.5
河野 +7.5
多井 ▲7.6
阿部 ▲19.4

 

2回戦

並びは親から土田、河野、多井、阿部

1回戦はトータルトップの土田にトップをとられてしまったが、他の3人からしてみればこれ以上土田にトップをとられるわけにはいかない。
今の時点ではトップが土田以外ならばぜんぜん構わないであろう。どう土田を抑えるかが鍵になりそうだ。

東1局 ドラ

北家の阿部が仕掛ける。をポンして、ホンイツのイーシャンテン。次巡カンテンパイ。
待ちが変わってこの形。

しかし、阿部はアガれず、親の土田がうまく打ち回し、二人テンパイ。

東1局 1本場 ドラ

西家の多井がうまくまとめ、サンショクドラ1テンパイ。

マンズの場況はあまり良くは無いが、アガれそうな感じは受けた。
この時の親の手配が次の通り

567のサンショクのイーシャンテン。
ピンズの場況はよく、ソウズも悪くはない。こちらも成就しそうである。次巡のツモが
少考後、打。もう、多井にマンズは打てないと判断したのだろう。すぐにを引き、カンのイッツーテンパイ。しかし、多井がをツモる。

東2局 ドラ

6巡目親の河野の手牌

 ツモ
(2巡目にを打っている。)

をツモ切ろうとするが、何か感じたのか、ここで打とする。 
すぐにと引き、フリテンリーチをかける。

このテンパイになる人はそういないだろう。多くの人がをツモ切ってしまいそうである。
私自身はアガりそうな感じは受けたが、結果は流局。なかなかツモることができない。

河野、土田の二人テンパイ、多井の一人テンパイと続き、

東3局 3本場 供託1000点 ドラ

南家の阿部が9巡目にテンパイが入る。

 ツモ

絶好の牌だけにリーチといく。
このとき、多井、土田は阿部のリーチの発声や動作等で待ちがいいのが、わかっていたようだ。
このあたりの洞察力もさすがである。
結果は、土田がで放銃する。
ウラドラは乗らず、3900は4800点。
アガった阿部としてはあまりパッとしない。
をツモる分にはいいが、での3900点はアガらされた感があり、いい感じはあまりしない。

東4局ドラ

阿部の親番。
多井がピンフドラ2でリーチをかける。

同巡に阿部が切った現物のを土田がチー。バックのイーシャンテン。

 

この動きにより、多井がツモっていたはずのが阿部に流れる。
イーシャンテンになった阿部がを打ち、マンガンの放銃。ウラドラは、
土田が鳴かなければ、多井がハネマンをツモっていたのである。
土田自身「が多井の現物だし、ただアガリに向かっただけ。」
と語っているが、それ以上のものを感じた。これこそが土田の凄さだろう。

南1,2局は、阿部が300.500、5200と連続でアガる。
マンガン放銃後の、阿部の2連続和了。
この粘りもS級の強さである。

南3局 ドラ 

親の多井の配牌。

第1打は、。ピンズのホンイツ狙いである。
重なったを叩いて、イーシャンテン。

 

イーシャンテンとはいえ、きびしい形である。ドラ表示牌のペン、ペンカンとかなりのネックが残っている。手こずりそうだなと思って見ていると、上家の河野がを切る。
多井はこれを鳴き、ドラタンキの仮テン。ピンズの手変わり待ちである。

河野はこのときチートイツのイーシャンテン。しかし、この打牌は、甘くはないだろうか。
次巡、あっさりとドラをツモり、2600オールとなる。

  ツモ

南3局 1本場は阿部が流し、オーラスを迎える。

この時点での4者の点数は

土田 19000
河野 20800
多井 51200
阿部 29000

オーラス ドラ

親の阿部の配牌

ツモがと縦の雰囲気。この時点でチートイツのイーシャンテンとなる。
その後、がアンコになり、トイトイ模様。

12巡目、ソウズのチンイツに向かっている土田、をツモ切る。
阿部がこれを鳴く。
実は、このとき河野にテンパイが入っていた。

土田のを見逃したのである。これには少し疑問である。
確かに、アガっても3着のままだし、スーアンコへの手変わりや、ツモったときや阿部から出たときに2着になる。
しかし、トータルトップの土田から出たのだから、アガるべきではないのだろうか。少しでも土田との差を埋めるべきだと私は思うのだが。

阿部はを鳴いた後、をひき、テンパイ。

 

は出る牌ではないが、は場に1枚切れ、誰もが掴んだら出そうではあった。
しかし、は王牌。河野も途中で危険牌を掴み、オリ。阿部の一人テンパイで流局。

オーラス1本場は多井が仕掛けて、テンパイ。阿部も追いついてリーチを打つが、多井がツモってトップを守る。

   ツモ ドラ

この手牌イーシャンテン時にトイトイにいかず、リャンメン固定している。

  ツモ

アガリトップ条件でトイトイにする必要はない。をツモ切る人は多いのではないだろうか。
しかし、ここで打とし、を鳴き、シャンポン待ちにするとすぐにをツモるのである。

   ツモ

やはり、トイトイの手はトイトイなのだろうか。麻雀の難しさ、不思議さを感じた。

2回戦結果
多井 +39.2
阿部 +4.6
河野 ▲16.0
土田 ▲27.8

3回戦

並びは親から土田、多井、河野、阿部

東1局は全員ノーテン

東2局 1本場 ドラ

親の多井が5巡目にをチー。

多井にしては珍しい気がする。ドラがTだけに軽く捌いた方が良いと判断したのだろうか。
私には少し焦っているかのように思えた。

結果多井が500オールをアガる。

  ツモ

東2局 2本場 ドラ

多井の手牌

 ツモ

が切られすぎていることもあり、打
次巡をツモって700オールとする。
しかし、アガった本人が疑問を感じている様子。せっかく出来たサンアンコ、アガらずの選択は十分にある。

東2局3本場は河野が多井から、2000点をアガり、親を落とす。

東3局は全員ノーテン。

東4局1本場 ドラ

ここまで我慢してきた親の阿部に手が入る。
配牌から片寄っていたピンズに染め、10巡目にを鳴き、テンパイ。

 

高めのはもう無いが、十分の4メンチャン。

しかし、これ以降ツモ切りが続いてしまう。
一人テンパイが濃厚かなと見ていたとき、河野が、15巡目にションパイのを打ち出す。煮詰まった状況でのこの打牌は強烈である。河野の形はこれ。

タンヤオサンアンコのテンパイ。
結局どちらもアガれず、流局。土田もテンパっていたため、三人テンパイ。
阿部からしてみれば、アガれない所か、他に二人もテンパっている。
なかなか乗り切れない。 

次局は阿部が流局間際に役なしカンチャンをツモり、500オール。

 ツモ

こういうアガリは阿部らしい。

東4局 3本場 ドラ

この局は土田が見せる。

土田の配牌

お世辞にも良いとはいえない。しかし、ツモは良好。9巡目にテンパイを果たす。

2巡後、をツモる。だが、アガらずののトイツ落とし。次巡を引き、テンパイ。

すぐに親の阿部がをつかみ、8000をアガる。

大抵の打ち手はでアガってしまうだろう。私もそうである。
「親がレンチャンしてるし、巡目も経っている。アガっただけで十分だ。」
そう考えるのではないだろうか。しかし、土田の考えは違った。

はこのハンチャンのアヤ牌。をツモったら、アガらずにを落とそうと思っていた。」
ただのオカルト話と言われればそれまでだが、そんな風には感じさせない土田のアガりであった。

南1局はドラのがばらけ、全員ノーテン。

南2局1本場 ドラ

土田が止まらない。
ドラをアンコにし、リーチを打つ。

 ツモ

ヤオチューハイ同士のシャンポンリーチ。土田らしい。なかなかこの形でリーチは打ちづらい。
マジョリティーはテンパイ取らずの打と言ったところか。

このリーチに反応したのが親の多井。宣言パイのをチー。

そして、現物のを打つ。この鳴きも多井らしくない。普段の多井ならノータイムで山に手を
伸ばしているだろう。どうもこのハンチャンは少し様子がおかしい。

その後、さらに土田からを鳴き、フリテンのテンパイ。

しかし、土田が15巡目にをツモる。ウラドラも乗り、3000、6000となる。

 ツモ ドラ ウラドラ

結果的に多井の鳴きによってツモったようだが、実はこの待ち、この時点でまだ山に3枚も
眠っていた。多井が鳴かなくてもツモってそうな気がする。

このアガりで土田の点数は5万点を超えた。

南3局 ドラ

この局は4人の手牌がぶつかり合う。
最初にテンパったのは、親の河野。

またしてもタンヤオサンアンコ。今日3度目のテンパイ。こんな手が日に3度も入るなんてこの
人の強さには恐れ入る。
今回はドラもあり、親マン。待ちはドラそばカンチャンといまいちだが、今度こそものにしたい。

南家の阿部はこのときイーシャンテン。

河野のアタリ牌であるをアンコ使い。手牌の形上、出る可能性はあるが、阿部は切らないであろう。
その阿部がをツモ切ると土田がそれを叩く。

鳴くか、鳴かないかは意見が分かれそうだが、土田は動いた。

この鳴きによって阿部にテンパイが入る。

 ツモ

そう、河野のアガリ牌が阿部に流れたのだ。ラス牌が自分のツモ筋にいる河野もすごいが、二度も大物手を食い下げる土田にはもっと驚かされる。

阿部は打のダマテンを選択。

同巡、土田もテンパイ。

  ツモ

次巡さらに場が動き出す。

純カラテンパイだった河野がをツモる。

 ツモ

スーアンコテンパイ。普段ならドラのを打ちたいところだが、土田の仕掛けにドラは打ちづらい。
しかも、かなり場が煮詰まってる。なかなか打ち切れない。ドラタンキを選択。

そこに多井がリーチと割って入る。

の場況はよい。山に4枚生きている。1巡ダマでいたが、思い切ったようだ。
多井が一発目にツモった牌は、

この局も土田が制した。

オーラス
なんとか親の阿部が粘りを見せるも、河野が土田から1000点をアガり、終了。

3回戦結果
土田 +40.1
河野 +4.4
阿部 ▲14.9
多井 ▲29.6

このハンチャンも麻雀の不思議さを垣間見た。
東2局の親ででツモアガった多井がラスを引き、でツモアガらなかった土田がトップをとったのだ。
あの8000点のアガリで土田に流れがいった気がする。多井も対局後、でアガったことを悔やんでいた。
もし、あそこでアガらずの選択をしていたら、流れは多井にいっていたかもしれない。

4回戦

並びは河野、阿部、多井、土田

東1局 ドラ

テンパイ一番のりは親の河野。先制リーチ

これに対抗するのは北家の土田。
リーチの直後テンパイ。

次巡にドラのをひく。を打ってのタンキに取る。親は2巡目にをツモ切っているので、待ちは濃厚である。次に通ってないをツモる。
ここは勝負と判断したのか、を打ち、12000点の放銃となる。
先程トップの土田。いきなり手痛い失点である。

東1局 1本場 ドラ

この局は全員がすぐにイーシャンテンとなるが、テンパイまでの時間が長かった。
多井が最初にテンパるが、すでに16巡目、ここはダマテンで構える。

同巡、土田がチーテンを入れる。

 

しかし、この鳴きでずっとくすぶっていた阿部にテンパイが入ってしまう。

 

これに多井が飛び込んでしまう。次巡を掴み、高目でマンガンの放銃となる。

鳴きで流れてきた牌は危険ということを改めて感じた。
 

だが、次局多井が負けじと反撃する。

東2局 ドラ

多井の配牌

この配牌を見た感じではチートイツが濃厚であるが、上手く横に伸ばし、ツモアガった。

ツモ

高めでハネマンとなる。

マンガン放銃後にすぐそれを取り返す。やはりこういう打ち手は強い。

東2局終了時
河野 39000点
阿部 32300点
多井 33700点
土田 15000点

土田以外が大きな手をアガり、三つ巴の戦い。
土田だけが苦しい展開となる。

ここからは一転、繊細な勝負となる。

東3局 河野が阿部に1000

東4局 多井が300、500

南1局 阿部の一人テンパイ

南2局 土田の400、700

南3局 阿部が河野に1000

あっという間にオーラスを迎える。

ここまで我慢してきた親の土田。なんとか粘りを見せたい。
配牌をまとめ、先制リーチを打つ。

 ドラ

しかし、このハンチャン土田に流れはなかった。
リーチ後にラス牌のを掴み、河野への放銃となってしまう。

 

4回戦結果
河野 +28.4
阿部 +8.2
多井 ▲2.7
土田 ▲33.9

第8節終了時
土田 +133.9
阿部 +70.5
多井 ▲0.5
河野 ▲50.0

今日一日の結果では微差だが、河野の一人浮きであった。なかなか流れには乗りきれなかったが、終始粘りを見せ、ラスを引かない安定した麻雀を打っていた。その点土田や多井は、トップは取ったものの安定感という点では欠けていた気がする。阿部は今日一日我慢の麻雀が続いていた。
そんな中、お互いの持ち味や個性は十分に発揮していた対局だったと思う。残り2節、今回以上の4人のぶつかり合いは必至である。是非、多くの方に足を運んでもらいたい。

(文中敬称略 文責・宮本 卓)