第6期 RMUリーグ第2節レポート
RMUリーグ第2節を宮本卓がお伝えします。一節目を終えて、ポイントは以下の通り。

多井 +54.6
谷井 ▲4.6
阿部 ▲18.5
河野 ▲31.5

数字的には多井の一人浮き状態だが、まだ一節が終わったばかり。まだまだ気にするポイントではないだろう。

一回戦

東1局

最初にテンパイしたのは阿部。
絶好のドラのを引いてマンガンのテンパイ。

ドラ

が、場に2枚切れで、三人共にタンピン系の内に寄せている捨て牌である。
全員がをツモ切りそうな感じだ。
阿部はヤミテンに構える。

ここで河野から先制リーチが入る。
が河野の現物になっており、阿部はヤミテンを続行。

程なくして、阿部がをツモアガリ。
阿部にとって幸先の良いスタートとなった。

東3局、阿部が積極的に仕掛けていく。

ドラ

このチートイツイーシャンテンからをポン。打でホンイツにむかう。

最近の阿部は攻めに対する意識が強くなって来たように思う。
一昔前の阿部なら鳴かずに、チートイツにいっていたような気がする。

この新しい阿部がRMUリーグでどんな風を起こしてくれるのか、これも今年の楽しみのひとつだろう。

だが、これは、阿部に利する局にはならなかった。
利を得たのは、谷井。ハイパイドラトイツを、阿部の仕掛けに対応しながら、チートイツにまとめていく。

14巡目に追い抜く。

ドラ ツモ

はションパイだがここは勝負と、 を切ってリーチを敢行。
これを一発でツモってハネマンとなった。

流局が続いて、南1局2本場、親の谷井のハイパイが良い。

ここまでチャンスがなかった河野にもドラ暗刻の大物手が入る。
当然この局はこの二人がぶつかる展開となった。

最初にテンパったのは、親の谷井。

ドラ

絶好のを引いての、4メンチャンリーチ。

対する河野は以下のイーシャンテン。

ドラ

この局は全部ぶつけるであろう河野。
一発目にツモった牌はというと無情にも
河野の放銃となってしまう。
裏ドラも乗り、手痛い7700となってしまった。

その後も、連荘して、点棒を増やしていく谷井。

親は多井に流されるものの、そのあともマンガンをアガリ、一回戦は谷井の圧勝で終わった。

谷井 +51.5
多井 +2.6
阿部 ▲17.6
河野 ▲36.5

二回戦

序盤は静かに進んでいき、東4局
親の多井が仕掛ける。

ドラ

ここからを鳴き、打。狙いは役役ホンイツか。
次巡ドラのを引く。ドラドラになれば、ホンイツにせずとも打点は十分。不安定なカンチャンターツを払いにいく。

タンピンサンショクのイーシャンテンになった阿部がをリリース。

これを多井が鳴いて、イーシャンテン。
すぐにを引き入れ、オヤマンテンパイ。

ポン ポン ドラ

対する阿部にもテンパイが入る。

ドラ

高めが多井の現物なので、ここはヤミテンを選択。

この勝負、軍配があがったのは阿部。多井がを掴み、8000の放銃となった。

このアガリで勢いがついたのか、この後も点棒を増やしていく。

南1局

阿部があっさりタブ南ホンイツテンパイ。

ポン ポン ロン ドラ

ドラドライーシャンテンの谷井がこれに放銃してしまう。
阿部の捨て牌もホンイツとは断定できないので、これはいたしかないか。

流局が続いて、南3局、3本場

ドラドラの河野が5巡目に仕掛けていく。

ドラ
カンチー、打

ドラドラだけに仕掛けていきたい所。この鳴きで有効牌を手繰り寄せていく。
すぐに、そしてドラのもツモってイーシャンテン。
さらに、四枚目のも引き入れテンパイを入れる。

チー ドラ

これに捕まったのが、親の谷井。リーチでぶつけるもののをつかんでしまう。

オーラス

親の多井にドラドラの好形が入るものの阿部があっさりピンフをツモ。

この半荘は阿部がものにする。

阿部 +38.0
河野 +9.9
多井 ▲14.0
谷井 ▲33.9

三回戦

先程のアガリからリズムが良くなってきた河野。苦しい展開が続いていただけにこの半荘はそのうっぷんを晴らしていく。

河野の一人テンパイからの東1局1本場

親の河野が3巡目テンパイ。

ドラ

手変わりを待ち、ヤミテンに構える。

2巡後、待望のをツモってリーチといく。

ドラ

リーチ時点で高めのがなんと4枚生き、も1枚ずつ山に残っている。

時間はかかったものの高めのをツモリあげ、裏ドラは
6000オールのアガリとなった。

河野の親は流れるものの、その後もマンガンをアガるなど点数は6万点をこえていく。

南場は危なげなくゲームを回して、河野のトップで終了する。
途中マンガンをツモった谷井が2着に食い込む。

河野 +44.5
谷井 +14.3
多井 ▲19.6
阿部 ▲39.2

四回戦

ここまで谷井、阿部、河野とそれぞれがデカイトップをとっている。
一人出遅れてしまった多井。最終戦こそはと本人も思っているだろう。

東4局

親は落ちたが、その多井が3巡目に三色イーシャンテン。

ドラ

この半荘やっときた、チャンス手。なんとかアガリに結びつけたいところだ。

しかし、手の軽かった河野が自風のを仕掛けてさばきにいく。
それに呼応するように親の谷井も鳴いていく。
この鳴きによって多井のが食い下げられてしまう。

多井もなんとかを引き入れ、シャンポンでリーチを打つもすでに時遅し。
河野にかわされてしまう。

南1局

親の河野がここで連荘をしていく。

谷井から、3900。

一人テンパイ。

2600は2800オール。

と、河野が一気にトップ目にたった。

南1局3本場

多井に大物手が入る。

ドラ

タンヤオサンショクドラドラのイーシャンテン。

6巡目にを引き、テンパイを果たす。

次巡ツモったのは、。ここは切りリーチを選択する。

ドラ

タンヤオとサンショクは消えてしまうが、その代わりにリーチとピンフがつく。打点的には十分だろう。

今度こそはと多井も思っただろう。しかし、今回は阿部が立ち塞がる。

ドラ

入り目は安めのだったが、追いかけリーチ。
多井の待ちも悪くはないが、いかんせん阿部の待ちが良すぎる。

阿部がこれをツモって、1000,2000の3本場。
このアガリで河野を捲って阿部がトップ目に立った。

多井はまたしても空振りに終わってしまった。

流局が続いて、南4局2本場

多井と同じくこの半荘、我慢の展開が続いていた親の谷井にチャンス手が入る。

ドラ

5巡目にこの牌姿。まさに磐石のイーシャンテンだ。

すぐにを引いて、切りリーチ。
これをあっさりツモって、4000オール。

阿部、河野のトップ争いに谷井も食い込む。

南4局3本場 ドラ

この時点での四者の点棒は以下の通り。

河野 33800
多井 20700
阿部 38200
谷井 27300

先制したのは、河野。10巡目に条件を満たすピンフドラ1でリーチ。

ドラ

次巡、ラス目の多井が追いつく。

ドラ

河野のリーチ宣言牌がとまたぎのは嫌なところだが、ここは勝負とリーチを宣言。

もし、多井が倍満をツモると一気にトップまで駆け上がる。

この時点での二人の待ちはというと、河野のは2枚、多井のはなんと7枚生き。

しかし、お互いの待ちは顔を出さず、どんどん巡目が過ぎていく。

山が残りわずかというところで、河野がをつかみ、放銃となった。

ロン ドラ 裏ドラ

なかなか本手が決まらなかった多井。最後にようやく成就し、値千金の2着浮上となった。

逆に河野は痛恨のラス落ちとなってしまった。

阿部 +21.1
多井 +5.6
谷井 ▲7.7
河野 ▲21.1

トータルポイント

多井 +29.2
谷井 +19.6
阿部 ▲14.1
河野 ▲34.7

まだまだ戦いは始まったばかり。これからどんどん熱くなっていくことは間違いないでしょう。

皆さん、是非ご覧ください!


文責:宮本卓