2012マーズカップ優勝はRMU会員の渋谷渚選手!
 

8月12日、不安定な天気の中、スプリントカップ第4戦のマーズカップが開催された。
参加者は68名とほぼ満卓となった。

一発、ウラドラありのAルールのためか、各卓高打点の応酬となった。

予選が終わった時点で120ポイントオーバーが3名。

準決勝1卓は予選1位の古賀と同卓した8位オワタ(天鳳元十段)がネット麻雀天鳳のカリスマの意地を見せ、51000点のトップで別卓の結果待ち。対する古賀はオワタの猛攻に耐え2着。オール連対で決勝進出を決める。

2卓は予選2位佐野が23900点で痛恨のラスを引いてしまう。3卓は予選3位の渋谷が6位下出の攻めを3着で凌ぐ。下出は渋谷をまくれないもののトップをとり、こちらも別卓の結果待ち。
4卓は上位者がポイントを伸ばせず終了。

結果は、古賀、渋谷、下出、オワタまでが決勝進出、5位佐野は200点差で無念の敗退となった。

決勝はここまでのポイントを半分にするため、ほぼトップをとった者の優勝となる。

起家から古賀、渋谷、下出、オワタ。

東1局

渋谷がポンで攻めるも、親古賀が先制リーチ

ドラ

終盤、手詰まった渋谷から、3900。

東1局1本場は、下出がダマテンで5200は5500。

ドラ

東2局

オワタが9巡目、高めツモでハネ満のリーチ。この時点でなんと山に8枚残り、最強のリャンメン待ちである。

ドラ

しかし、ツモ切りが続く。そして古賀が14巡目ついに追いつく。

山にが1枚残りのツモり四暗刻。

対するオワタは6枚まだ残っている。そして決着はで古賀が放銃、3900。

東3局は、親の下出が4巡目にリーチで12000。

ドラ ロン

東3局1本場

古賀が苦しい配牌をチートイツにまとめ、7巡目リーチ。

東 ドラ

まだ序盤で、捨て牌に偏りはなかったが、山には2枚。

見事にこれをツモアガり。1600、3200は1700、3300。

東4局は、古賀先制リーチも、渋谷がドラを重ね、追いかけリーチで5200。

ドラ ロン

ここで東場を終える。
それぞれ、手牌の可能性を最大限まで求めた中身のある戦いぶり。
オーラスまでに、どんなドラマが待っているのだろうか? 筆者はさらに興味を持って観戦に没頭した。

南1局1本場

現在トップ目の下出、さらなる加点を目指しリーチ。

ドラ

追う南家渋谷はドラのダブをアンコにしての、ハネ満確定リーチ。

ドラ

この2軒リーチは下出のツモアガり。

南2局

親の渋谷が、4800、5800は6100と連続でアガり、下出と7500点差まで詰め寄る。

オーラス

北家 下出 44600
西家 渋谷 38400
親 オワタ 23000
南家 古賀 14000

渋谷はトップと6200点差。1300、2600のツモアガりを目指す。
渋谷11巡目にピンフドラのリーチ、がフリテンだがどちらをツモッても条件を満たす。

ドラ

このままでは終われない親のオワタが高め三色の追いかけリーチ。

ドラ

14巡目、ツモッたのはオワタ。

ドラ ウラドラ ツモ

リーチピンフツモ三色、ウラドラがのって6000オールでトップ目に。

オーラス1本場

オワタ42000、下出38600、渋谷31400。
満貫ツモ圏内の渋谷が鳴いてチンイツのテンパイを入れる。

チー チー ドラ

上家からが出るも、優勝を狙い見逃し。下出も追いつきリーチ。

ドラ

下出4枚残り、渋谷2枚残りでツモアガりのみ優勝。

ギャラリーの色めく中、ツモッたのは渋谷。

 

優勝者コメント

「オーラス1本場は、ファイナルのポイントもあるので準優勝でもと思ったが、現実的な条件(満貫ツモ条件)なので見逃した。RMUでの初優勝をしたかった。いい結果につながって良かった」

あらゆる競技麻雀団体で、好成績を残している渋谷だが、意外にもRMUでは初優勝。いつもクールな渋谷の笑顔が初めて見られたような気がする。

8次回のスプリントは9月17日の祝日に開催される、ジュピターカップ。
一発、ウラドラなしのBルールで行われます。

みなさまのご参加お待ちしております。


(文中敬称略 文責・山下健治)