RMUリーグ第6節 |
第五節終了時のポイントは以下の通り。河野+225.3 後半戦の始まりとなるこの日の戦い。これまでは河野がダントツだったものの、前節の国士無双放銃による大敗から、にわかに下位者にも希望が見えてきたようだ。特に、2位に付けている多井は、ここでさらに加点して、河野にプレッシャーを掛けておきたいところ。 もちろん谷井、阿部も黙っていることはないだろう。手が入らない時は耐え、好機と見るやすかさず反撃に転じる。特に、長期戦において抜群の勝負センスを持った阿部が、このままのポイントで終わるとは思えない。 以下、この日の戦いをダイジェストで。 ◆一回戦。 親の河野が7巡目聴牌。そしてリーチ。 ドラ同巡、多井もここにリーチで追いかける。 アガったのは多井だった。 ロン牌を掴んだのは河野。値千金のデバサイである。 この半荘は、河野をラスにしてのトップという理想の並びで多井が制した。 多井+26.1 谷井+11.4 阿部▲11.0 河野▲26.5 ◆二回戦。 東2局。親の阿部に好配牌が入る。 ポンポンと叩ければあっという間に親満以上の手が見える。 しかし、さすがの阿部。打ち出される三者の牌とツモ牌に順応し、面前でもアガリの見込める七対子に移行する。 10巡目。場況のいい二を残しこれを重ねる。15巡目にはを重ねて何とか聴牌までたどり着いた。流局かと思いきや、最後のツモでアガリ。 ツモこの1600オール。これは「阿部が来る!」と思わされるアガリである。 一本場。阿部のツモがいい。連続有効牌引きで8巡目リーチ。 これをあっさりツモリ裏ものせて6000は6100オール。 流局を重ね東3局5本場。 これにで谷井が放銃。8000は9500。 東4局ここは多井が7巡目リーチ。
南2局再び親の阿部が好配牌。 ここから打、ツモ打、ツモ打、ツモで打リーチ。 一発ツモ 続く1本場11巡目リーチで再びアガる。 二本場は谷井がリーチ一発ツモで2200-4200。 ◆三回戦 東3局親番での5巡目リーチ。 東4局 南3局二本場。多井の11巡目リーチ。 しかしそれでも多井がツモり4000は4200オール。 河野が3ラス。この時点で、トータルで多井が河野をまくり首位に。 ◆四回戦 小場の展開が続く。 静寂を破ったのは、ここまで死に体だった河野。 南1局。 これに放銃したのは多井。驚いたような表情を見せたが、その理由は打点や待ちか、よもやの河野の復活に対してか? 「そのまま死んでいてくれればいいのに…」という河野以外の三者の声が聞こえてくるようだった。それと同時に、「ようやく河野らしさが戻ってきた」という、ギャラリーの安堵感のような空気も感じられる。 その後も小場が続くが、オーラス河野が4000オールをアガって、多井をラスにしてのトップ。 ドラ ツモ三回戦までの溜飲が下がることはないだろうが、少なくともポイント上では傷を浅くした。 河野+31.4 谷井+5.8 阿部▲10.2 多井▲27.0 第六節終了時 この観戦記では特に派手な手だけにピントを合わせた。 どんなに安い手でも押す、どんなに高くてもオリる…など、S・A級プロの打ち回しはとても書ききれない。 次回、第7節は、10月16日(日)11時から、柳勝どき店で行われます。
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