2016アースカップ優勝は、SS級ライセンス多井隆晴! |
7月末、「夏真っ盛り!」のこの時期。スプリントカップ第三戦アースカップが開催された。 この日はCルール(25000持ち一発赤あり)で、アガリ点が高くなりやすいということで「点棒貸してください!」が飛び交う中、決勝に残ったのはこの4名。 五十嵐薫、松元豊、すずめクレイジー、そして2016前期クライマックスリーグ優勝の当会代表多井隆晴。 なんと松元は前回のヴィーナスカップに引き続き連続での決勝進出。 ポイント差はほとんどなく、オカもあるためトップ者が優勝となる。 立会人の自分としては中立であるべきだが、応援していたのはトッププロである多井に挑む参加者のみなさん。 「みんながんばれ!」という思いで見ていた。 起親からすずめクレイジー、松元、多井、五十嵐。 2巡目でこの形。 ここから打で混一へ。 そしてツモで4巡目リーチ。 この松元はアスリート入会となったので、一つ指摘したいのだが、「もったいないよ!」 リーチの時点で、連続系のピンズ一枚余らせて打点は出アガリ5200。 結果は丁寧に回りながらも、親満イーシャンテンでこらえきれなくなったですずめが放銃。 東2局松元の親番。 あっという間にドラを重ね赤も引き、リーチを受け仕掛けを入れての4000オールで一気に引き離す。 一本場では、多井と五十嵐の同巡リーチで多井が五十嵐に3900は4200。 東3局。ドラ。 五十嵐も多井の切ったドラをポンして聴牌。 ドラを切った多井ももちろんリーチで参戦。 三人とも赤がないのに満貫クラスの手。 次局は松元が仕掛けて、役牌赤ドラの1000-2000で多井の親をあっさり流し差を広げる。 東4局。ドラ。 南入。ドラ ポンして ポンして松元が聴牌。 ここに五十嵐からリーチ。 ソーズバラ切り済みのすずめが、引きでほぼ親落ちと思っていたところに、、とあっさり引き戻し。 オリているように見えるすずめに、リーチに対してオリていた松元が放銃。 ポン ドラ 一本場は松元が軽くさばいてすずめから2000は2300。 南3局。ドラ ポンで松元も追いつく。 しかし松元が先につかみ多井に1500。 1本場。ドラ オーラス。ドラ まず多井に聴牌が入る。 ドラまぁ当然(?)の切り。 そのに五十嵐のチー。 チー ドラこの仕掛けで何とを喰い取りこの形へ。 ドラこれは次局に持ち越しかぁと思っていたところ多井からリーチ。 ドラこのリーチ宣言牌を見て悩む五十嵐。 どうせ鳴けそうにないなら、チーして対子落とせればアガリが見える。 しかしこのがあたりなら100%多井の優勝。 もしくは一発消しを兼ねてのチーで、どちらかの暗刻を一枚落とし回れるか…。 本人の意図がどこまで考えていたのかは聞けなかったが、結果はチーして打。 優勝は多井隆晴。 正直この観戦記上でも、実際に観戦していた人にも、多井のファインプレー等はなかったと思われる。 見ている側からは当たり前をきちんとこなす。もちろんミスもない。 麻雀好きな皆様ならご理解されていると思うが、それが難しい。 見るのと打つのじゃ大違い。耐える場面を耐え、攻める場面で攻めた。 現在行われている麻雀プロ団体日本一決定戦。 事前アンケートではRMUへの期待が一番高かった。 ファンの期待を裏切らず、これぞRMUという強さをぜひ見せ付けてもらいたい。 (文中敬称略 文責) 渡辺卓也
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