第6期 RMUリーグ第9節レポート
明けましておめでとうございます。
今回のレポートは、B級ライセンスの山下がお送りいたします。前節終了時、首位の谷井と2着の多井との差は30ポイントほど。今日の結果次第では次の最終節かなり優位に立つことができる。

ポイントマイナスの阿部、河野としては両者を沈めてトップを取りたい。

今節も含め、あと半荘8回どんなドラマが待っているのだろうか。

1回戦
起家から、阿部、河野、多井、谷井。

東1局から大物手の予感。

親の阿部が2巡目にこの形のイーシャンテン

ドラ

チートイツより、ダブをコーツにして、ホンイツやトイトイあわよくば四暗刻か。

河野は6巡目にを重ね

ドラ

8巡目に河野の目から4枚目のチーして、打。阿部の欲しいが打ち出されない形に。

多井、3巡目に四暗刻の2シャンテンだがは阿部と持ち持ち。

ドラ

谷井、思いのほかピンズが伸び5巡目に捨てていたを9巡目に引き戻し、

ドラ

このイーシャンテンからをチーしてテンパイ。

チー ドラ

それなりの打点が入ったと見た多井、谷井の現物のを切る。これが河野へ3900の放銃となる。

チー ドラ ロン

首位争いの相手には簡単にはアガらせないという一打であった。

東3局

配牌が重かった北家の河野、トイツのを鳴かず、6巡目7巡目と連続でドラのを引きアンコになったところでアガりに向かう。

ポン ドラ

親多井の三色確定リーチが入る。

ドラ

山に1枚残りだったを河野が引いてテンパイも流局。

ポン ドラ

東3局 1本場 供託1000点

ここも多井と河野のぶつかり合い。7巡目に多井高め親マンのテンパイ。

ドラ

河野はカンテンパイからリャンメンにして8巡目に先制リーチ。

ドラ

多井追いかけリーチも河野がツモアガり、ウラドラで2000、4000は2100、4100。

南1局

西家多井、をポンしてテンパイ。

ドラ

この仕掛けに怯まず親の阿部リーチ。

ドラ

もちろん安いはずはない。しかも山に4枚全部残っている。
阿部の捨て牌は下記。

これでリーチ。をツモった多井はとスライド、放銃回避。
イーシャンテンの北家谷井、阿部がをツモ切るもどちらも切りきれずポンテンをとらず。次巡ツモアガり4000オール。

続く1本場は谷井が1300、2600は1400、2700。
南2局は親河野がリーチピンフ一発ツモドラで4000オール。
東4局に1300アガっただけの多井の点棒はドンドン削られていく。

南2局 1本場

多井ダブをポンしてホンイツへ。打でシャンポンのテンパイにとる。

ポン ドラ

阿部テンパイするも多井の染めているピンズ待ちになったのでダマテンを選択。
谷井は打でピンズ待ちにとらず、とりあえず2枚切れの待ちでテンパイ。

ドラ

多井、阿部が持っていない場に1枚切れのを引きリーチ。

ドラ

河野が何枚使っているかは読めない捨て牌だったこのは山に1枚残っており、見事ツモり1600、3200は1700、3300。会心の一局となる。

南3局

多井11700谷井33200阿部30000河野45100と多井はかなり厳しい点棒状況。

13巡目にテンパイしリーチ。しかしアガり牌は山に1枚も残っていない。

ドラ

このリーチで先にタンヤオチートイツテンパイが入っていた阿部ピンズを打ちきれず、2人テンパイで流局。この直後、筆者は「何が起こるか楽しみですね」と解説していたが、ここから多井の連荘が始まる。

まずは1本場でリーチ一発ツモチートイツドラドラで6000は6100オール。

ドラ ツモ

2本場、3900は4500。3本場は4000は4300オール、なんと48900点持ちトップ目に。

ドラ ツモ

南3局 4本場
谷井5巡目に、7巡目にとあっという間にテンパイしダマ。

ドラ

河野は9巡目にテンパイしリーチ。

ドラ

そして谷井も追いかけリーチ。テンパイした時点で谷井6枚、河野3枚山に残ってる。互いにツモ切りが続くが14巡目に河野がをツモ。

ドラ ウラドラ ツモ

ウラドラをツモり3000、6000は3400、6400。多井を捲り再びトップ目に立ち、オーラスも河野がアガりきる。

2回戦
阿部、河野、多井、谷井と1回戦と同じ並び。

東1局

南家河野が3巡目にこの形。

ドラ

をポンして打。上家のに目もくれずを2枚引いての大三元を狙う。

ポン ポン ドラ

タンヤオドラドラテンパイの多井、好形イーシャンテンの親阿部ともにをひいてしまい結局全員ノーテンで流局。

東2局 1本場

親河野10巡目先制リーチ。

ドラ

谷井が追いつき河野の現物にあるのでダマテン。

ドラ

道中アタリ牌のを引くも現物のとスライドしアガリをものにする。

東4局1本場に12000は12300をアガった河野がトップ目で南入。

南2局

北家阿部がマンズのホンイツへ。

ポン ドラ

上家から打ち出される、何かをツモりを切る阿部、河野このタイミングしかないとを切るが無情にもロンの声。

ドラ ポン ロン

阿部が引いた牌は、あのときは鳴けない形だった。

南3局

河野ピンズのホンイツテンパイ。

ポン ドラ

阿部もピンズのメンホンイーシャンテン。

ドラ

テンパイが入るも引いた牌は場に3枚見えている。打で河野へ8000放銃。

オーラスは河野36700、谷井35200、多井32700の三つ巴のトップ争い。

河野をポンしてイーシャンテンだがテンパらない。
多井が9巡目に分岐点。

ドラ

ここから打。10巡目ツモで打、11巡目はまたもで空切り、12巡目を引いて打でリーチ。

ドラ

谷井が追いつきリーチもで放銃、多井がトップ。1回戦でトータル逆転した多井が差を拡げる。

3回戦は並びが変わり多井、河野、阿部、谷井。

東2局 1本場

南家阿部がポンチーでとりあえずホンイツテンパイだがは2枚切れでツモさらにツモでチンイツテンパイ。

ポン チー ドラ

親河野はリーチ。

ドラ

西家谷井はチーでイーシャンテン。

チー ドラ

親リーチと同巡ドラのが重なりのトイツ落とし。

多井は河野、谷井にアタらないのトイツ落としで阿部に8000は8300の放銃。
阿部のチンイツはマンズも余っておらず、2枚切れのをトイツ落としをしただけでテンパっていないことが多いと語っていた。

その後は阿部が点棒を積み上げオーラスへ。
ラス親谷井がリーチを打つも河野がアガる。谷井2着多井4着となり、また谷井がトータルトップに。

4回戦

起家から河野、谷井、阿部、多井。

東1局
北家多井がカンを引いてリーチ。

ドラ

ドラ表示牌以外7枚すべて山に生きておりアガりは時間の問題かと思われたが南家谷井も多井ツモ切ったを鳴きテンパイ。

ポン ドラ

結果は多井の放銃。

東場は大きな点棒の動きもなく南入。
北家多井が6巡目テンパイ。

ポン ドラ

南家谷井が追いつきダマテン。

ドラ

そしてツモで打でリーチ。マンズの上目が程よく切れて絶好の待ちである。
一発でツモりあげ3000、6000。

南2局

親谷井が国士を狙う河野からドラをポンするも、かなり苦しい形。

ポン ドラ

阿部もダブを鳴いて応戦。河野もイーシャンテンになるが谷井が阿部に2000放銃。
ラス前に河野がリーチイッツーをアガる。

オーラス。谷井40700、河野33700、阿部25100、多井20500。

トップラスを決められるわけにはいかない親多井、5巡目リーチ。イーシャンテンの河野からが打ち出され2900。

ドラ ロン

続く1本場、4巡目河野イーシャンテンになるもテンパらない。最初のテンパイは谷井、アガればトップである。

チー ドラ

途中ターツ選択でを落とし、5枚山のが顔を見せないまま多井、阿部のリーチが入る。そして3人テンパイで流局。なんと5枚すべて王牌に死んでいた。
次局も多井、谷井、阿部の3人テンパイで流局。

3本場は多井にしては珍しい仕掛け、谷井の第1打がドラだったためスピードを合わせにいった。

3巡目

ドラ

ここから打チーから入る。結果は谷井から2900は3800。

チー ポン ドラ ロン

4本場は河野1人テンパイで流局。トップ谷井2着多井。

開始前と差はほとんど変わらず25ポイントほどで最終節残り4半荘となった。

どんなドラマが待っているのだろうか。

宮田信弥

文責 山下健治