2012マーキュリーカップ優勝は日本プロ麻雀協会所属、板倉浩一プロ!
 

ゴールデンウィーク最終日ということもあり、2012年度スプリントカップ第一戦マーキュリーカップは19卓満卓になるほどの大盛況。

その中で見事、決勝に勝ち進んだのは以下の4人である。

山田高広+135.5
下出和洋+114.3
臼井大樹+113.9
板倉浩一+112.5
(準決勝終了時のポイント)

決勝戦では持ち点を半分にするので、
1位と4位でも1着順+1500点差、ほぼ着順勝負の決勝戦となった。

起家から板倉、下出、山田、臼井
東1局親の板倉、7巡目にチートイツのイーシャンテンとなるが、なかなか聴牌が入らず、
ようやく16巡目に以下の形になる。

ドラ

場を見渡すと、ピンズの上目が極端に安くは1枚切れで絶好に見える。

実はこの時点でどらのはカラテン、は山に2枚残り。
この巡目にドラを切るのはリスクもあり、判断が難しいところ。
板倉の選択は打でリーチ。

最終ツモで見事をツモり上げ3200オール。
場況読みがぴったりとハマった見事なアガリである。

その後は軽いアガリが続き、板倉リードのまま南入する。

南1局0本場 北家臼井が14巡目に以下の聴牌。

ドラ

親番がトップ目の板倉なので、リーチでかぶせに行く選択もあるが慎重にダマテン。
これを2巡後にツモあがり1300.2600。
これで微差ではあるがトップ目に立つ。

南2局0本場 ここまで我慢を強いられていた親番の下出が、ようやく好配牌を手にする。

ドラ

そして8巡目に以下の形にまとめる。

ドラ

打点充分で手変わりもあるためダマテンにとる。

同巡南家の山田からリーチ。
ドラ

下出も当然無筋を押して応戦するが、12巡目にドラのを引いてきて手が止まる。

ドラ

少考の末、切りとするがこれは山田のロン牌。
親も落ち、事実上、下出はここで脱落となってしまった。

南3局は板倉が1000点で流し、三つ巴のままオーラスヘ。

板倉35200 下出18300 山田32700 臼井33800
南4局0本場

親の臼井が14巡目リーチ。

ドラ

臼井の河にがあり出アガリも期待できそうだったが、三者がきっちり対応して臼井の一人聴牌で流局。

板倉34200 下出17300 山田31700 臼井35800 供託1000点

南4局1本場
アガリトップ条件の板倉が、2巡目から積極的に仕掛けて8巡目に聴牌。
チー チー ポン ドラ

親の臼井も9巡目に追いつく。

ドラ

宣言牌は。これが放銃となり、板倉の優勝となった。

優勝した板倉は日本プロ麻雀協会所属。
個人的に筆者とは、Twitter上では以前から交流があったのだが、実際に麻雀を観戦するのは初めて。
攻守のメリハリが良く、非常にいい打ち手だと感じた。

板倉コメント
「最初に3着、3着と来て、『今日も予選で帰るのかな…』と思っていましたが、うまく手が入り決勝まで進むことができました。東一局にアガった3200オールで落ち着けたのが大きかったです。とはいえ、最後まで接戦で、ずっとドキドキしながら打っていました。これをきっかけにして、自団体(日本プロ麻雀協会)のリーグ戦でも良い成績を残していきたいです」

2012年度、スプリントカップ第一戦は板倉の優勝という形で幕を閉じた。とはいえまだ始まったばかりで、残りの7戦が楽しみ。今回敗退した人にも、もちろんスプリントファイナル進出のチャンスが十分にある。

スプリントカップ第2戦・ヴィーナスカップ(Bルール)は5月27日(日)、銀座『柳本店』で 行われます。
皆さんのご参加、お待ちしています。


文責:壽乃田源人