RMUリーグ第7節

11月6日、RMUリーグ第7節が行われた。

6節目までの成績は以下の通り。

阿部孝則 174.0
河野高志 29.2
多井隆晴 28.4
藤中慎一郎 ▲242.6

阿部が2位以下に150近い差をつけて独走している。
残すところ4節、全16半荘。
それぞれが優勝を目指してどのように戦っていくのか。

1回戦、起家から多井、阿部、河野、藤中。
河野が700-1300、1000とアガり、藤中の3000-6000。
タンピン系のきれいなアガリから親を持ってきた藤中。
多井から2000、500は600オール、2600は2800オールと点棒を集めていく。
その後阿部が2000-4000は2300-4300をアガり、
南場に入り、親の多井が一発ツモの4000オールをアガり返す。
そして阿部の2000-4000は2100-4100の後、
3局流局し親の河野が藤中から2000は2900。
そして4本場、多井がこの日のプラスを決めるようなアガリをみせる。

22344m223344p南南 ロン3m ドラなし
(m=マン p=ピン s=ソウ)

3巡目に4mを切り、リーチ後に6mとあってはさすがの阿部も止まらず、
首位の阿部から8000は9200。
そしてオーラスも多井が河野から8000をアガり逆転トップ。
(多井27.5藤中12.6阿部▲11.7河野▲28.4)

2回戦、起家から藤中、多井、阿部、河野。
藤中が7700、1300は1400オールとまたも快調な出だし。
RMUリーグ開幕当初は格上相手に若干委縮していたようにみえた藤中だが、
ここ数節は自分の麻雀をしっかり打てているように思う。
流局が続いた後も藤中が1300は2500で、リードを広げる。
しかしこのまま終わらないのがRMUリーグ。
多井が6400、阿部が2000-4000、
河野が400-700に1人テンパイと3人が粘りをみせる。
オーラスは2人テンパイで終了。
(藤中20.0多井7.0阿部▲5.5河野▲21.5)

3回戦、起家から河野、多井、藤中、阿部。
東場から現在優勝争いをしている阿部と多井が激しくぶつかりあう。
多井が一人テンパイから親で5800は6100、12600とアガリあっという間に50000点を超える。
もちろん阿部も黙っていない。
多井から2000は2900をアガり、次局もリーチの多井から8000をアガった。
南入し多井が2000-4000をツモり、そのままトップかと思われたが、
オーラス親の阿部が多井から5800は6400、4000は4300オールとアガり大勢は決した。
最後は多井が5200は6400をアガり終了。
(阿部38.2多井15.5藤中▲17.9河野▲35.8)

4回戦、起家から起家から河野、多井、藤中、阿部。
まずは阿部が多井からの5200をアガる。
次局、阿部が早い巡目にポンテンの1000点を多井からアガるが、
この軽いアガリに阿部は、
「つい声が出てしまった…。」と対局後しきりに反省していた。
たしかに3回戦の逆転トップから好調を持続していただけに、
ドラを切ってタンヤオのみの仕掛けは阿部らしくない。
その後河野が3000-6000をツモり南入。
多井が3000-6000をツモり、
藤中が500-1000、4800と、嘘のように阿部の手が止まってしまった。
最後は多井の5200は5500、河野の2000で終了。
(河野21.1多井9.0藤中▲6.6阿部▲23.5)

7節終了時

阿部孝則 171.5
多井隆晴 87.4
河野高志 ▲35.4
藤中慎一郎 ▲234.5

この日は見ごたえのあるアガり合戦の1日であった。
誰かがアガれば負けじと皆でアガり返していく。
非常に流局が少なく、アガリはツモアガリが多い。
4人の手牌読みや山読みのレベルの高さがなせるものだったのではないだろうか。

残り3節。
多井が最大200以上あった阿部との差を約90にまで縮めた。
まだまだこの先どうなるか目が離せない。

文責:渡辺卓也