2017年2月11日、2016年度スプリントファイナル準決勝・決勝が行われました。
RMUクラウンと同じく、RMU創設年から行われているスプリントファイナル、今年で10期目。
年間8回行われた予選では、自団体含め延べ752名の方に参加していただきました。この場を借りて、心よりお礼申し上げます。
それでは決勝の模様を私筒井がお送りいたします。
まずは選手紹介からさせていただきます。(以下略)(五十音順)
嵯峨寛彬(準決勝1卓2位通過)
本年度の主なスプリントカップ成績:マーキュリーカップ優勝
22歳という若さながらすでに放送卓経験あり。
準決勝ではオール2着という安定感のあるゲーム進行で危なげなく決勝を決めた。
結果だけではなく、準決勝2回戦オーラス、2着浮上の手を入れたラス目渋谷の仕掛けと連荘狙いの3着目五十嵐に対し
ドラ
ここからツモったを止めて打(この時点ではイーシャンテンの渋谷の関連牌、のちに当たり牌)、チー、チーと粘って、
ツモ チー チー ドラ
形式聴牌からハイテイツモ。
この粘りと安定感を決勝でも見せられるか。
嶋崎究(準決勝1卓1位通過)
本年度の主なスプリントカップ成績:マーズカップ3位、サターンカップ優勝
決勝唯一のアスリート選手。準決勝は2連勝で早々に当確ランプを灯し、決勝進出。
準決勝2回戦東4局
ツモ ドラ
1回戦トップ、2回戦もやや抜けたトップであることもあり、ここからチートイツに決める打。4巡後思惑通りのチートイツ聴牌、その後親の五十嵐のリーチを受けるも6400の出アガリとなった。ポイントを意識した打ち回しが決勝ではどう出るか。
増田有美(準決勝2卓1位通過)
今年度の主なスプリントカップ成績:マーズカップ優勝
スプリントファイナル初の女性決勝進出者。当団体女性アスリート選手増田有里の母。本大会以外にも様々な大会で結果を残している。
準決勝は3回戦の着順がそのままトータル順位というシビアなレースになったが、堂々トップで1位通過。
放送で見る限りではメンゼン主体に見えたが、
準決勝1回戦東4局
ドラ
親の3巡目、ここからポンと鳴き、なんとと2巡で引き入れサクッと聴牌。その後に来た本間のリーチ、ひっそりと入っていた百田のツモり四暗刻イーシャンテンをかわして1000オール。放送では「野生の勘」と呼ばれていたその引き出しの多さ、決勝でどんな引き出しを見せてくれるのか。
百田仁彦(準決勝2卓2位通過)
本年度の主なスプリントカップ成績:マーズカップ4位
本大会以外にも横浜雀友会、μカップなど様々な場所で活躍。
スプリントファイナルベスト32から準決勝までラスが1度もなしという堅さ。
準決勝も親の早い両面リーチやドラドラ両面といった手がことごとく成就せず、俗に「半ヅキ」などと言われる一番点棒を失いそうな展開だったがしっかり残って決勝へ。
準決勝3回戦南1局
ドラ
2着以内が決勝進出条件の最終戦、トップとは12500点差、2着目とは5200点差の3着目。6巡目に入ったこの本手。だいたいあがれるとリーチをかけてしまいそうだが、進出条件と点差、親の特徴的な河などを見てダマ。安目ながら3900を2着目から直撃して2着浮上。その後もきっちりと逃げ切って決勝へ。冷静な判断は決勝でも生きるか。
(1回戦)嶋崎、増田、嵯峨、百田(起親から、以下同じ)
東1局から大物手が出る。
北家百田の配牌が
ドラ
第一ツモでを埋め、2巡目に自風のが重なりすぐに嶋崎から出てポン。その後2巡でとツモり
ポン ドラ
5巡目にして3面待ちの8000聴牌。一通ドラ1の仕掛けを入れ、イーシャンテンになった増田から出アガリ。
河にはソーズが余っていないどころかピンズ、字牌の手出しの後にマンズのツモ切りすらが1枚あるだけでソーズのホンイツとすら断定できぬ状態。
増田には不幸な放銃になってしまったが、親番となった東2局では2900を百田から取り返す。
南 チー ロン ドラ
リーチの嶋崎の宣言牌でチーテン、片アガリながら嶋崎の現物待ちであった。
東2局1本場は11巡目に西家百田の300・500は400・600ツモとなったのだが。
ツモ ドラ
これが4巡目聴牌。確かに場況はわからないし、ドラも見えていない。それでも変化がほぼない事もあり即リーチをする人のほうが多いのではないか。
ただこれが百田の戦い方であり、逆にこれをリーチしない百田が今後リーチしてきた時、そのリーチには説得力あるいは恐怖を感じさせるのだろうな、と観戦している分には感じた。
東3局、それまで静観していた親の嵯峨、増田のドラ2聴牌、百田の高め三暗刻リーチをかわして1500。
ロン チー ポン ドラ
仕掛け始めた時点は
ドラ
ここからポンして打。くっつき形につきスルーしてメンゼンリーチ狙いの人もいると思うが、ストレートにアガリ、連荘に向かった。良し悪しはどちらにもあれ、さきほどの百田、今回の嵯峨、対照的ながらお互いの方法論が出ているように感じる。
東3局1本場、南家百田がリーチ、流局して1人聴牌。
東4局2本場、西家増田がリーチ、親でドラドラ聴牌の百田が待ち変えした牌を捉え、3900は4500。
東場を終わって点数は
嶋崎 27600
増田 28300
嵯峨 31100
百田 33000
若干百田がリードしているが、まだまだ全員にチャンスがある状態。
南1局、役牌ポン、両面チーで嵯峨がドラ含みのシャンポン聴牌、増田がタンピン高めイーペーコーのリーチ。百田、チートイドラ2聴牌打牌から2人の共通筋を放つと、安目だが嵯峨の3900のアガリとなった。
嵯峨 ロン チー ポン ドラ
増田 リーチ ドラ
百田 ツモ ドラ 打
百田は2局ともドラドラの聴牌から3900の放銃となってしまった。
南2局
ここに来て全員の手がかち合う。
南家嵯峨がドラ単騎含みのイーシャンテンからホンイツトイトイの仕掛けを入れると
嵯峨 ポン 打 ドラ
西家百田もカンチャンを仕掛け三色との後付けの天秤仕掛けを入れる
百田 チー 打 ドラ
その後とが入れ替わった嵯峨、百田のツモ切ったをポンしてとのシャンポン聴牌。
同巡百田にもが入り片アガリながら聴牌が入る。
ただしこの時点では山になく、残り1枚のも嶋崎が使う形で持っているので、とが入れ替わらないとあがりはかなり厳しいか。
親番の増田、三色2シャンテン、リーチのみ1シャンテンから手牌がくるくる回り、
ドラ
がフリテンだが、今後などを引くようであればでの放銃なく聴牌連荘できるかもしれない。
そして北家嶋崎にもフリテンながら聴牌が入る。
ツモ 打 ドラ
その後、持ってきたドラをツモ切るなど攻めっ気を見せていた百田が1枚切れのを掴むが、を切って聴牌を崩す。
同巡、嶋崎も1枚切れのを掴みこちらも聴牌を崩し打。
ここが出たら。増田、チーで純チャン三色聴牌。しかし、聴牌打牌は嵯峨の8000のアガリ牌であった。
嵯峨 ロン ポン ポン ドラ
増田 チー 打 ドラ
南3局
再び全員の叩きあい。
西家嶋崎がを仕掛けてマンズのホンイツへ
ポン 打 ドラ
直後先制聴牌は北家増田。チートイツとイーペーコーの選択でチートイツにとる。
ツモ ドラ 打
このに親の嵯峨が反応しチーテン。
チー ドラ 打
その後を引いた嶋崎がドラをリリース。すると南家百田がポン。
ポン ドラ 打
引き方次第では倍満まで。
めまぐるしく動く場況。嶋崎がマンズを引き入れ聴牌すると、増田は引き入れた1枚切れのに待ちを変えてリーチ。そして百田は最高のを引き入れ高め倍満の5面待ち。
引き合いに勝ったのは増田。百田から出アガリ、裏も乗って8000。
増田のリーチ後に、と嵯峨がつかんでおり、どちらも山には眠っていた。
大きな勝負所を制した増田、オーラス1000点をあがって嶋崎を抜き2着浮上。
1回戦終了
嵯峨 +29.0 増田 +3.3 嶋崎 △8.4 百田 △23.9
2回戦 嶋崎、百田、増田、嵯峨
東1局は嵯峨が増田から1300出アガリ。静かなスタートとなる。
その裏で配牌ダブトイツ、ドラトイツだが鳴けず張らずとなった嶋崎。1回戦から我慢の展開が続く。はガッチリ増田に絞られていた。
放銃スタートとなった増田だが、東2局17巡目にドラを重ねてチートイドラドラ聴牌。なんと待ち牌のはこの巡目にして山3!当然と言わんばかりに次巡ツモって2000・4000。すぐに失点した分を補って余りあるアガリ。
ツモ ドラ
迎えた親番東3局も百田から2900出アガリでさらに加点する。
東3局1本場、先制は嶋崎。本日初の両面リーチ。
ツモ ドラ 打
その前の形でソーズの伸びを見切って打。ズバリ、カンを引いて両面でリーチ。
その後嵯峨が追いつく。平和と三色が崩れる入り目だが追っかける。
ツモ ドラ 打リーチ
\36mが山4、\58sは山2だったがアガリは嵯峨。ツモで1000・2000は1100・2100。
ツモ ドラ 裏
苦しい展開が続く嶋崎、しかし東4局に本日初アガリ。リーチチートイ3200を増田から。
トータルとしても折り返しとなる南入。点数状況は
嶋崎 29100
百田 22000
増田 34300
嵯峨 34600
2回戦南1局。南家百田がドラ含みのシャンポンで先制リーチ。かわしのポンテンを入れた嵯峨から出アガリ5200。自然な聴牌取りではあり、放銃した牌もワンチャンス牌。甘いとは思わないが、嵯峨の本日初放銃の打点はそこそこ痛いものとなった。
リーチロン ドラ
南2局、ホンイツの増田と嶋崎のリーチ。ぶつかりあいの結果は嶋崎が増田から8000出アガリ。増田は受け選択で狙い目の1枚切れの狙いのシャンポンを選択したことが、結果的に裏目になってしまった。
嶋崎 ロン ドラ 裏
増田 ツモ ドラ ポン
南3局、 ドラ トップ目西家嶋崎の手牌、12巡目。場にはトータルトップの嵯峨が役牌の仕掛け。ここを勝負どころとみて打。これを南家嵯峨が
ドラ ポン この形からポン。がフリテンなので打。
直後嶋崎がツモでリーチ。嵯峨は形が悪いこともありオリ。嶋崎の主張が通り1人聴牌。
オーラス1本場。点数は
嶋崎39100
百田26200
増田25300
嵯峨28400
(供託1000点)
ツモ ドラ
ここからとりあえずのドラ単騎に受けず、アガりやすいピンズへのくっつき待ちを追う単騎に受ける。ツモがだったら三色直撃で嵯峨をラスに落とすチャンスもあるので何を切っていたか気になるところだったが・・・
次ツモは想定外のダイレクト、。400・700は500・800で自力トップ。
2回戦結果
嶋崎 +26.9 嵯峨 +2.6 百田 △9.3 増田 △20.2
トータル
嵯峨 +31.6 嶋崎 +18.5 増田 △16.9 百田 △33.2
新決勝方式(仮称)があるので厳密な条件はないが、嵯峨と嶋崎はほぼ着順が上の方がトップ。増田は嵯峨とトップラスなら18500点差。百田は嵯峨とトップラスなら34800点差。ただその上で嶋崎もまくらなければならないので、もっと離す必要がある。ただトップをとれば新決勝の条件はもちろん緩和されるし、小さな点差でもトップラスなら価値ある半荘になる。各々の立場、条件を確認して、最終戦が始まった。
3回戦 百田、嶋崎、増田、嵯峨
東1局
タンヤオ移行より手広く受けた南家嶋崎、リャンカンが埋まってドラ筋リーチ。高めツモなら裏無しでも2000・4000に届く。
ツモ 打リーチ ドラ
親の百田、リーチを受けた時点では
ドラ
と遠かったが、のトイツ落としで回り、当たり牌をきっちり吸収する形で聴牌。
ツモ ドラ
この点差で親につき、オリられないとばかりにまっすぐ打ち進めていると、で放銃している可能性も十分にあった。点差にあわてぬ冷静な打ち回しで、2人聴牌で流局。
1本場は百田の親リーチに対し、イーシャンテンの南家嶋崎は通しやすいピンズで回しソーズを面子にして聴牌。西家増田はドラ3のイーシャンテンから嶋崎に当たりのをギリギリまで我慢し、最後の最後にを重ねて、親リーチにキツいソーズを押して聴牌をとる。
2本場、軽い聴牌で西家増田、さきほどは字牌をとめたが今度は聴牌しているところからドラのをリリース。親の百田が聴牌するも、増田の1人聴牌に終わる。
東2局3本場、南家増田、6巡目に役なしドラなしカン聴牌。供託2本もあり、即リーチを打つとこれを一発ツモ。1000・2000は1300・2300。
東3局、西家百田が2000点のポンテン。山にはいたがあがりには届かず。
嵯峨はメンゼンの聴牌逃しがあるも形式で粘り百田、嵯峨の2人聴牌。
親の増田、123三色が確定していたイーシャンテンだったがあと1枚が遠かった。
東4局1本場、早い聴牌は百田、役なしノベタンでダマ。その後ドラ表示牌の筋である(ドラ)の亜両面平和に手変わり。イーシャンテンの嶋崎から1000は1300。
東場はアガリが2回、それもドラを使ったアガリはなし。重い重い展開で南入。点数は
百田 32000
嶋崎 25400
増田 37900
嵯峨 24700
微差とはいえ、トータルトップの嵯峨がラス、トータル2位の嶋崎が3着。にわかに逆転の構図が見えてきた。
ちなみに現時点でのトータルが
嵯峨 +11.3 嶋崎 +8.9 増田 +6.0 百田 △26.2
一気に混戦模様。とはいえ、着順変化で一気に変わる以上、ここまで点差は、近くはないといえるが。
南1局。親の百田、北家嶋崎の両者の仕掛けためくりあいは嶋崎に軍配。500・1000。
南2局、本当に今日の嶋崎は、悩ましい縦重なりの手牌になる。縦横ありそうな序盤から、チートイ聴牌に持ち込む。仮テンから初牌のを持ってきて親リーチ。トイツの西家嵯峨がどうなるかが焦点だったが、途中ドラのとの遠い後付けの手で仕掛けるも撤退。親の嶋崎1人聴牌。
南2局1本場
決勝序盤とはうって変わって重い手が多い西家嵯峨。
ドラ
国士すら見ようかといった配牌だったが、第一ツモでが暗刻になると打。チャンタ主眼か。
一方序盤から重い手に苦しめられた親の嶋崎、
ドラ
ここからイーシャンテンになるも嬉しくはないツモ(打)、同じく悩ましいツモ(打)、ドラだが好形が遠くなるツモ(打)と半歩前進はするが…といった状態。
その間に嵯峨はカンカンと埋めチャンタのイーシャンテン。ただしやはり苦しいのは同じか。
苦しい1シャンテンが2人。そうなると他がするっと抜け出てくるもので、先制聴牌は南家増田。配牌こそ、
ドラ
といった冴えないものだったがするするとピンズが伸び、が重なり
ツモ ドラ 打
一番欲しいを引きダマテン。すると次巡嶋崎がツモ。イーペーコー形を確定するべく振り替えて打。1300は1600の出アガリとなった。
南3局
親はないがせめてトップまでは行きたい百田、7巡目にイーペーコー、三暗刻をにらめるイーシャンテン。
ドラ
親の増田、この並びのままここで連荘できればかなり優勝が近づく。
リーチのみながら、8巡目に完全イーシャンテン。
ドラ
巻き返したい嵯峨は形はかなり苦しいもののソーズに寄ってくる。
ドラ
先制聴牌は百田。を引いて聴牌、ツモり三暗刻に受けてリーチ。ツモればトップ浮上。この宣言牌のを嵯峨がポンしてチンイツイーシャンテン。これがチンイツで決まれば優勝はほぼ当確する。
決着はすぐだった。百田ツモで2000・4000。
リーチツモ ドラ 裏
オーラス。点数状況は
百田 38000
嶋崎 25800
増田 35000
嵯峨 21200
なんとトータル順位と真逆になった。
そしてここで覚悟を決めた北家増田、脅しも込みで遠い仕掛けを入れてくる。
ポン ポン ドラ
そこに連荘して着順をあげたい親の嵯峨、をポンしているイーシャンテンからドラを押す。もちろん増田はポンと応戦。こうなると困ったのが西家嶋崎。放銃は致命傷、かといって嵯峨の連荘も歓迎できない。だが、かわせる手も入ってないので苦しい。
ドラを切った嵯峨、増田から出てきたは聴牌取りとしてはあまり嬉しくない牌だが、状況が状況か。
ポン ドラ
この形からチーして。
その間に増田はを加カン。リンシャンから持ってきたを楽にはさせないとを打って形式聴牌をはずす。直後嵯峨はツモ。増田の手出しは不気味だが、まわる余裕もないのでを切ってに変化。そして同巡百田
ツモ ドラ、
もちろん放銃は致命傷。しかしトップをまくられても致命傷には変わりない。勝負どころと切りでリーチ。
このを増田がポンして裸単騎ながらトイトイドラ3完成。あがれば文句なしのトップ。単騎に受ける。は山3、は山2、は山3。
この一世一代のめくりあいを制したのは嵯峨。増田から大きな1500。
この後1本場でも嵯峨は増田から1500は1800をあがり、嶋崎と300点差に迫る。
オーラス2本場、改めて点数状況を。
百田 37000
嶋崎 25800
増田 31700
嵯峨 25500
この局も嵯峨が仕掛けていく。ひとまず役牌のをポン。チーでイーシャンテンまで進める。
チー ポン ドラ
一方3巡目にペンカンの聴牌をとらずした嶋崎、次巡すぐに手変わり役あり聴牌に。
ツモ ドラ
嵯峨が増田からあがったのもあり、1300・2600で2着の条件もできた。しかし、リーチ棒を出すとラス転落。嶋崎の選択は切りでダマ。
するとこちらもトップは譲れない百田
ツモ ドラ
ドラを切ってリーチ。嵯峨が遠くなるのもあり嶋崎から出たときは心境的には微妙かもしれないが、まずは自分のトップが大前提。四の五の言ってられない。
嶋崎、筋のはツモ切り、待ち変えの選択があったは空切り。そして同テン部分であるをツモ。700・1300は900・1500。
リーチしていたらどうなっていたかはわからない。ただ、3回戦終了して、トータルトップは嶋崎となった。
3回戦結果
百田 +20.1 増田 +5.8 嶋崎 △4.9 嵯峨 △21.0
トータル
嶋崎 +13.6 嵯峨 +10.6 増田 △11.1 百田 △13.1
こんな接戦の新決勝は今までなく、嵯峨の逆転があるのかもしれない。
親を持ってくると増田、百田にも十分チャンスがある。
注目の最初の親は嵯峨。1000オールでOK。
2人あがりトップに近い状況で、新決勝が始まった。
新決勝1局目 嵯峨、嶋崎、百田、増田
ドラ
注目の配牌は
嵯峨
嶋崎
百田
増田
嵯峨、嶋崎ともに形は優秀。百田は打点は見込めるが、といったところか。増田は少々苦しい。
最初に仕掛けたのは増田。カンを仕掛けタンヤオに向かう。
チー 打
次はアガリ優勝の嶋崎。2巡目に重ねた、百田が1巡目に切ったが、ダブにつき嵯峨は重ねる価値もあり
ツモ ドラ
この形まで待ってからリリース。
ポンした嶋崎は
ポン ドラ このイーシャンテン。
その後嵯峨がと引き入れ広いイーシャンテンになり、嶋崎はを引き入れ待望の聴牌。待ち。山には3枚
直後、百田も聴牌。それも
ツモ ドラ
最高形に仕上がってのリーチ。は山に1枚。これを高めであがれば、条件は相当楽なものになる。
増田は仕掛けたが嶋崎にだけは打たない構え。
嵯峨は持ってきたをツモ切り。裏目だが仕方ない。まだ条件を満たす聴牌チャンスはたくさん残っている。
しかし、次の嶋崎のツモは、ゲームセットを知らせるであった。
ツモ ポン ドラ
2016年度スプリントファイナル優勝は、RMUアスリート嶋崎究。
新決勝 結果
嶋崎 +2.1 増田 △0.3 嵯峨 △0.5 百田 △1.3
最終結果
嶋崎 +15.7 嵯峨 +10.1 増田 △11.4 百田 △14.4
この1戦を持ちまして、2016年度スプリントカップは終了となります。
来年度のスプリントカップは2017年、5月7日の日曜日開催のマーキュリーカップより開幕を予定しております。
初参加で決勝、初年度でファイナル出場などももちろんありますし、そうでなくても楽しい麻雀を皆様とわかちあうことができればと考えております。
大会参加だけではなく、ホームページで経過を見る、動画サイトで対局動画やプロの出演する動画を見る、どんな形でもつながっていただければ幸いです。
最後までお付き合いしていただき、ありがとうございました。
文責:筒井七夜 |