|
2015年/3/8(日)に2014年度スプリントファイナル決勝が行われました。
スリアロチャンネルで放送され全4回戦のトータルでチャンピオンを決めます。
今回はその模様をアスリートの湯澤栄鎮がお届けします!
まずは選手紹介。(以下、敬称略)
RMUライト会員 木村弟
今大会RMU会員唯一の決勝進出者。
「自分の麻雀を打つとかではなく、この貴重な場で麻雀を打てる事に感謝して打ちたいと思います」。
日本プロ麻雀協会 武中真
「協会員になって初の決勝なので頑張りたいと思います!」。
日本プロ麻雀協会 秋山裕邦「補欠繰り上がりで決勝まで来たため、結果などに拘らずミスなく打てるように頑張ります」。
日本プロ麻雀協会 コバ
「スプリントカップに参加させてもらい2年目です。昨年度は準決勝で負けてしまったので、今年は決勝までこれて嬉しいです。これを一年の集大成にしたいと思います」。
1回戦
コバ→武中→木村→秋山
東1局 ドラ
親 コバ
開局早々手がぶつかる
親 コバ
            ドラ
南家 武中
            ドラ
西家 木村
            ドラ
最初にテンパイしたのは木村。 を引きダマテンを選択。
開局運試しリーチをする人もいるが、木村はダマテンを選択。
10巡目に親のコバがツモ切りした で5200。
東2局 ドラ
            ドラ
木村がここから、秋山が切った を叩いて打 。
この鳴きで親の武中が 、 と引き込み、
            
でリーチ。
なかなかツモれず、終盤秋山が隙なくハイテイずらしをして、結果高めが流れ流局。
東2局 1本場 供託1000
6巡目にコバがリーチ。
            ドラ
親の武中も回しつつ、
            
で追っかけも両者引き分けで流局。
二人テンパイ。
東2局 2本場 供託3000
親の武中が切った をポン。
      チー  ポン ドラ
親の武中から3900は4500と供託3000ゲット。
東3局
コバが7巡目に
            ドラ
でリーチ。
親の木村
            ドラ
リーチの現物にドラ がある事も考慮し小考するも追っかけリーチを選択。
木村のロン牌の を一発で引き12000放銃になってしまう。
東3局 1本場
木村→武中1300
東4局
9巡目
            ドラ
この形で親の秋山がリーチ。
仕掛けて粘っていたコバが、ドラの が通ったのと2巡目に早切りしていた をみて打 とするもこれは秋山のロン牌で、親満になってしまう。
南1局
木村が中盤、
            ドラ
ここから を鳴きテンパイを取ると、すぐに を引き親のコバがツモ切りした で8000。
         チー 
木村のミラクルプレイといっても過言ではない和了。
南4局
秋山がコバから1500を和了し一本場。
武中が中盤
            ドラ
でリーチし をツモ
2000/4000は2100/4100の和了。
木村46600
秋山42700
武中35900
コバ△4900
で一回戦終了
2回戦
東1局 武中 1000/2000
東2局 コバ 400/700
東3局 親のコバが3巡目でリーチ。
            ドラ
一発で秋山から が出て裏ドラ で7700。
東3局 1本場
            ドラ
6巡目リーチ。一発で高めの をツモ!
2000/4000は2100/4100
東4局
木村が武中から2000。
南1局 木村1000オール。
南1局 1本場
秋山
         ポン ドラ
コバが
            ドラ
この形でリーチ。
終盤秋山が を掴み 単騎にし、
秋山・コバの二人テンパイで流局。
南2局、南3局は木村が平和のみで流す。
南4局
なにがなんでも親を続行したい秋山が、
            ドラ
この形でリーチ。
秋山の捨て牌には が2枚、 が1枚切ってあり変則だが、仕掛けていた木村が を放銃。
裏ドラ も一枚乗りトップ目から7700。
南4局 1本場
            ドラ
一発で をツモ。
2100オール。
点棒状況
秋山 31700
木村 34200
武中 23600
コバ 30500
南4局 2本場
10巡目
            ドラ
で武中リーチ。
ホンイツ仕掛けをしてテンパイしていたコバ
      チー  ポン ドラ
最後リーチ者の武中から が出るも見逃し。
二人テンパイで流局。
秋山がテンパイしていれば次局もあり、ノーテンなら着順UPするという考えだったのだろう。
2回戦終了
秋山 30200
木村 32700
武中 24100
コバ 32000
ここまで好調の木村が2連勝。
3回戦
東1局
武中が早々と秋山が仕掛けてホンイツテンパイ。
      チー  ポン ドラ
テンパイしていた親のコバが で5200放銃。
東4局
9巡目に秋山がこの形でリーチ。
             ドラ
場には が4枚切れも、全員がソウズの上を切っていて山にはいそうに見えるが実際は山に1枚。
15巡目
回りつつコバも
            ドラ
で追っかけるも引き分け。
南1局 木村500/1000ツモ。
南2局 木村700/1300ツモ。
その後は南1局 南2局を木村がさくっと流していく。
南3局
             ドラ
4巡目テンパイした武中が、ここから打 でリーチ。
高めイーペーコーよりも、出やすさなどを考えてるのかと思ったが、対局後に聞くと、本人が打牌ミスをしていたという。
6巡目 をツモ。
本来なら跳満をツモっていたと思うと、追いかける立場としては辛い。
オーラス
            ドラ
親の武中がリーチ!
木村も同巡テンパイする、
             ドラ
親の河には があるので、小考した後、ここは勝負と木村が 切りにしてテンパイをとる。
その後無筋3枚を押し木村が押し勝ち、3回戦終了。
武中 42600
コバ 18500
秋山 26100
木村 32800
ここまで木村が1着1着2着。
木村がヤミテンに構えていくスタイルのため、厳しい戦いになっているように思える、
この半荘のオーラスの押しが、もしかしたら今回の試合のキーポイントなのかもしれない。
4回戦
武中-秋山-コバ-木村の席順。
東1局 木村500/1000ツモ。
東2局
2巡目この手牌から親の秋山が仕掛ける
            ドラ
ポン打
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打
ポンして打 で、気づいたらカン で親満のテンパイ。
木村もポンテンの 待ちでテンパイ。
10巡目武中がフリテンの高め三色の でリーチ!
            ドラ
リーチ後ドラの を引き入れアンカン。
武中がすぐに を引き秋山に18000放銃。
   アンカン ポン  ポン 
あのバラバラの手牌が18000になる。
これが麻雀の恐ろしさであり楽しさであるなと思う。
東4局
武中
            ドラ
フリテンリーチ。高めの をツモ。
3000/6000
武中の大物手がここにきてやっと決まる。
南1局 1本場
コバが
            ドラ
大物手を4巡目にリーチ。
秋山も
            ドラ
をスルーして、当たり牌の を引きすぐに で保留する。
秋山はあまり無茶せず、いけるときにいく落ち着いたスタイルなのが、この決勝戦よくうかがえる。
コバが自力に をツモり。
4100/8100の和了。
南2局
木村以外の3人がテンパイ。
南2局
武中がこの形でリーチ。
            ドラ
同巡秋山もテンパイも、
残していた で一発放銃。
             ドラ
前巡に か の選択肢があり、二人の安全牌を残したため唯一きてほしくないとこだっただろう。
南3局
9巡目にピンズに寄せていた秋山がメンチン高め三暗刻のテンパイをする。
            ドラ
しかしまたも木村がそっとツモを宣言!!
            ツモ
300/500
木村強し!
作る秋山もすごければ、その手を流し切る木村もすごい!
ここで親の落ちたコバの条件はなくなった。
オーラス木村は流局OK。
武中と秋山はハネツモ条件。
            ドラ
秋山が、フリテンだが条件を満たすテンパイ。
15巡目
武中も追いつく。
             ドラ
さあ、ここで選択!
見えている枚数は同じ。
武中は 切りを選択するも、ハイテイは
武中はそっと裏を見て「だよね」と一言……。
2014年度スプリントファイナル優勝は、最後まで丁寧に打ち回した木村弟選手でした!
| 順位 |
選手名 |
合計 |
1回戦 |
2回戦 |
3回戦 |
4回戦 |
| 1 |
木村弟 |
33.0 |
31.6 |
17.7 |
7.8 |
▲24.1 |
| 2 |
秋山裕邦 |
12.7 |
17.7 |
▲4.8 |
▲8.9 |
8.7 |
| 3 |
武中真 |
▲0.2 |
0.6 |
▲20.9 |
27.6 |
▲7.5 |
| 4 |
コバ |
▲47.5 |
▲49.9 |
7.0 |
▲26.5 |
21.9 |
文責:湯澤栄鎮 |