Rリーグレポート

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2015年度前期Rリーグ第1節のレポートを、小林景悟がお送りします。



麻雀が楽しい。勝っても負けてもそう思える毎日です。

いつも好きなこと、得意なことだけやらせてもらって、今年はもう34歳になる。そして今年も、RMUのリーグ戦に出ることができた。

父方の祖父が、風邪を引きやすい体質で、それを受け継いだか自分も大事な日に限って風邪をひく。ただ、幸運にもこの日は朝から万全で、いい麻雀が打てる気がしていた。
「体は大事にしろ、物事の準備は怠るな。」
顔を合わせるたびに私にそう言う祖父は、何があっても気丈な経営者である。会うたびにいつも筆者は、気後れしてしまう。

ところで自分の周りには、麻雀が打ちたくても仕事や家庭、さらには健康上の問題などでそれができない人が多い。今年も、同年代の競技選手が数人、志半ばで去った。だから、競技麻雀の試合に出たいだけ出られるいまの自分は、本当に恵まれている。

さて、対戦相手は渡辺卓也、小室貴洋、白石温郎、大仲勇樹。この5人打ち。

スタミナのない筆者は4人打ちが好きだ。5人打ちに比べて時間にもややゆとりがある。5人打ちは、抜け番中も気が休まらない。

この日は開幕戦ということもあり、事務局の作業の都合で少し早く神楽坂へ。会場に入るとすでに多くの選手が受付の時間を待っていた。この時間帯の心地よい緊張感もまた好きである。

エントリー費を納め、代表の一言あって後に試合開始。

1回戦は終始、大仲がペースを握る。よく仕掛け、よく他人の勝負手を蹴っ飛ばす。後に聞いたところ、
「少しさばくことをやってみようと思って。」
とのこと。寡黙な彼も近頃の卓上ではほとんど大人しくない。事実、彼のこの日の軽快なさばき手に筆者は悩まされた。

東4局北家になって、自分の初アガり。

配牌はこんな感じ。

ドラ

第一ツモに

ひとまずを切って、起爆剤であるの重なりを待つ。4巡目にを重ね、をポン。最終形は、

ポン ドラ

ロンで3900。手役が決まると気分もいい。

南場を2着目で迎え、サイコロを振る直前に、祈りながら起家マークをひっくり返す。さあてここからどんどん加点、と意気込むも、そう簡単にアガれない。ここでも大仲が巧みに動き、あっさり親を蹴られてしまった。オーラス開幕戦の自分は2着。

2回戦は前傾姿勢すぎたと反省。オーラス、トップ目から白石にホンイツのマンガンを放銃してしまう。役アリテンパイからとはいえ、もう少し粘れた。

とはいえここも2着で終え、コツコツとプラスを重ねてまずまずの手応え。3回戦はラス目からマンガンツモ、1300,2600ツモと終盤盛り返して辛くも3着。

少し長めに休憩をとって4回戦。平たい南場、自分の親番で3巡目と早いテンパイ。

ドラ

ドラ引きなどの打点アップや、ピンズのどちらかを雀頭にしてのマンズもしくはソーズ引きからのメンタンピンをイメージ。イーシャンテン戻しにできる牌がいくつかある。ここはダマテンに。即リーチでもダマテンでも局収支はプラスだと思うし、牽制効果重視でリーチが現代風?

のんびり考えていたら、ここでまたこの日、筆者の下家で面倒くさい存在だった大仲がリーチ。端っこのトイツ落としとカンチャンターツを払っている。ここにかぶせるには、いささか待ちが心もとない。

ここにツモ で現物のを置く。次巡にツモでテンパイもは立て続けに打たれてすでに3枚が場に見えていた。大仲がラス目だったこともありここはダマテン続行。するとその二秒後に大仲がツモ切った牌は!

ドラ ロン

バタバタ切られたにやる気をなくしてしまったけれども、これは生牌だったペンでリーチが今の自分にとっては正解。メンタンピンに加えてツモ、裏ドラ、もしくは一発と、高打点の可能性は十分。このアガリはあまりにもったいないでしょう。

そんなこんなでこの日はよく手に恵まれるも、2232と少しプラスで終了。勝負所で腹をくくる、その準備ができていなかったから、せっかくのポイント積み上げの好機を逸した。こういうとき、いつも祖父の「物事の準備は怠るな」の教えが頭をよぎる。

2015R2リーグ前期(上位3名昇級、下位3名降級)
順位 選手名 合計
第1節
第2節
第3節
第4節
第5節
1 山田田
山田田
(福岡県)
101.3 101.3        
2 渡辺卓也
渡辺卓也
(栃木県)
38.0 38.0        
3 野村祐三
野村祐三
(神奈川県)
30.0 30.0        
4 小林景悟
小林景悟
(東京都)
19.3 19.3        
5 宮本卓
宮本卓
(長野県)
14.8 14.8        
6 大仲勇樹
大仲勇樹
(東京都)
13.8 13.8        
7 羽木宏幸
羽木宏幸
(埼玉県)
5.3 5.3        
8 白田みお
白田みお
(千葉県)
1.2 1.2        
9 梁瀬健太郎
梁瀬健太郎
(長崎県)
▲16.0 ▲16.0        
10 白石温郎
白石温郎
(福岡県)
▲23.8 ▲23.8        
11 江原翔
江原翔
(北海道)
▲28.8 ▲28.8        
12 湯澤栄鎮
湯澤栄鎮
(千葉県)
▲30.0 ▲30.0        
13 伊藤太
伊藤太
(神奈川県)
▲42.7 ▲42.7        
14 小室貴洋
小室貴洋
(愛知県)
▲47.3 ▲47.3        
15 半田直樹
半田直樹
(群馬県)
▲66.1 ▲66.1        


麻雀は辛いことばかり。でもこのごろはその辛さも含めて、楽しく打てている。

そしてもちろん、楽観もしていられない。いまの自分は焦りや準備不足で、どうしようもないミスをすることがある。少し落ち着けばすぐに答えがわかるのに、まるで初心者のようにかんたんなミスをしてしまう。言うまでもなくそれも含めていまの実力だ。

RMUには自分と一回り違う若い選手も入ってきた。麻雀のことはもちろん、それ以外でも質問や相談を受けることが多い。

ミスをしないようにと意気込むより、意気込まずに、そして気負いなく打てるようにならなければ、まだまだ自分は若手の見本にはなれない。

自分に足りないのは知識や打荘数よりも、とにかく抜かりのない準備。次の試合はもう始まっていると、心から思っている。

試合の次の日、久しぶりに地元に帰った。家にも職場にも麻雀に関わるものがたくさん置いてあり、麻雀を忘れられるのは実家だけ。そういえば祖父には、麻雀を打っていることは話していなかった。祖父母も両親も、出来の悪い長男を叱ることはもうない。なにより仏壇の祖父は、いつも変わらない穏やかな笑顔である。




小林景悟
文中敬称略
文責:小林景悟

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