Rリーグレポート

R1リーグ 前期(1節/2節/3節/4節/5節)後期(1節/2節/3節/4節/5節
R2リーグ 前期(1節/2節/3節/4節/5節)後期(1節/2節/3節/4節/5節
R3リーグ 前期(1節/2節/3節/4節/5節)後期(1節/2節/3節/4節/5節


2011後期R2リーグ第5節レポート

Rリーグを戦うようになり、初の残留争い。R1昇級を目指し戦ってきたはずの自分が、このポジションになってしまった原因は実力不足の一語に尽きる。

経過で語るなら、第2節の▲93.8が痛すぎた。新しいことを試している最中で、それがうまくいっているという自信があって臨んだ試合。それまでオープン戦やセットで通じていることが、リーグ戦では通用しない。薄皮をはがされるように点棒が減り、終盤に反撃を試みては本手に突き刺さった。

3試合目に飯島プロへ倍満を放銃したのだが、リーグ戦を戦って初めて「心が折れた」。それでも、競技選手として折れる心が自分にもあったということは好材料なのか。

最終節の対戦相手は白石選手、萩原プロ、梁瀬選手(五十音順)。

自分の目から見た各選手の印象は、

●白石選手(アスリート)
RMUに自分を誘ってくれた選手で、公私ともに支えてもらっている存在である。愛嬌のあるキャラクターで他団体プロとも交流が深い。雀風はバランス型でリーチの打点は高く、遠い仕掛けもあまりしない。年下ではあるが、実力・知識共に一段階上の選手である。

●萩原プロ
やや守備型という印象。とはいえ読みが鋭く、リーチに対しても平然と押していくことがある。今期は不調でこのポジションであるが、本来はR1でクライマックスリーグ進出をかけて戦うべきプロのはず。

●梁瀬選手(アスリート)
現存する唯一の同期。他団体タイトル戦への参戦も積極的で、行動を共にすることが多い。アマチュアの大会では幾度となく決勝卓に残っている。雀風はメンゼン重視の打点型。白石と同じく軽い仕掛けは滅多にない。自分とはR3で戦って以来のリーグ戦同卓となる。


試合前の順位はこうなっていた。


2011R2リーグ後期(上位3名昇級、下位2名降級)
順位
選手名
合計
第1節
第2節
第3節
第4節
第5節
1 宮田信弥 202.4 21.0 117.5 ▲25.9 89.8  
2 石川泰之 80.3 ▲3.7 3.4 100.7 ▲20.1  
3 野村祐三 70.1 12.4 50.5 ▲21.4 28.6  
4 山下健治 32.8 25.3 44.5 ▲2.7 ▲34.3  
5 宮本卓 10.5 ▲15.8 ▲13.0 ▲28.1 67.4  
6 中村浩三 3.0 ▲23.4 ▲5.6 51.2 ▲19.2  
7 小杉正博 1.7 12.1 ▲43.3 19.4 13.5  
8 飯島健太郎 ▲57.5 3.5 ▲6.8 ▲94.2 40.0  
9 小林景悟 ▲64.5 46.7 ▲93.8 27.6 ▲45.0  
10 白石温郎 ▲69.0 ▲14.0 ▲23.4 ▲58.4 26.8  
11 萩原亮 ▲85.9 ▲79.8 50.1 47.5 ▲103.7  
12 梁瀬健太郎 ▲173.9 14.7 ▲81.1 ▲16.7 ▲90.8  


R1の選手が一人休場したことにより、降級枠が一人減った。つまり、この卓の誰か、もしくは別卓下位の飯島プロが落ちる。自分の戦い方としては、卓内トータルラスを引かないように打つだけである。

●1回戦
東3局、下家の萩原が早い巡目のリャンメンチー。ドラがであり、暗刻の仕掛け濃厚。
自分は親でイーシャンテン。不要牌のが放銃となって、これがやはり暗刻の8000。
何度やっても、現時点の自分ではこの放銃は避けられない。結果的にラスとなるのだが、落ち着いて試合を運べていることには好感触を得た。

ここでこんなことを書くのは適切かどうかわからないが、自分には一つのトラウマがある。自分が3位に終わったスプリントファイナル2010決勝。優勝した谷井は、同卓者がみんなトッププロだと思うように努力して打ったと語っていた。彼にそのような配慮をさせなくてはならなかった自分の雀力が本当に申し訳ない、情けないと思わされた。

翻ってもしこの局、萩原が相手の雀力に合わせて仕掛け、それに合わせ自分が注文通り放銃をしていたとしたら、この放銃は憤懣やるかたないものに変わる。洗牌の途中で余計なことを考えてしまうのは自分の悪癖そのもの。

道中、以下の手で観戦者から指摘が。

ツモ ドラ


6巡目で、2本場とリーチ棒が2本ある。この形になった時にツモだけはトラズと決め、意思を問うかのように訪れたその牌は、即座に一段目の右端に置いた。供託があることもあり、即リーチを打つのが妥当ではないかという指摘だが、それはもっともだろう。

ただ、タンヤオ変化はもちろんのこと、微差ながらソウズの場況の良さも手伝って、まだチーのカンのほうが早いと判断していた。

結果は流局。これがいずれ間違っていたと自分で結論付けても、これが現状の雀力ベターであることに変わりはないのだ。つくづく、麻雀というのは精神的納得が必要なゲームだと思うし、そう思っているうちは上達も遅いのだろう。


●2回戦
毎局のように手が入る。タンピンの手をモノにできたこの試合はトップ。

競技麻雀というのはつまるところ、どれだけ尖張牌を飼い慣らせるかのゲームだと思う。赤のないこのルール、できるだけ233や778の形は大事にしたい。勝負事は、勝ちから得られるものが九割。負けた試合から学ぶことは記憶に残りにくい。だから常に勝ちたい。トッププロは勝った経験を元にして、経験則を作るのだろう。


●3回戦
東1局に1300.2600をツモる。待ちはをツモ。
世界で一番いいリャンメンは偶数牌がヘッドので、逆に一番悪いリャンメンは奇数牌がヘッドのだと思っている。
論拠に弱く、程度が低いと思われようが、この感覚は薄れない。


それくらい悪いと思っているリャンメンを、このメンツの中でツモれた。やや早計だが、これで来期もR1への挑戦権を持ちながら戦えると確信した。R1へ挑戦できるということは、その後に続くRMUリーグへの登竜門、2012年度のクライマックスリーグから逆算した戦い方ができるということで、この意味合いは非常に大きい。ここからの意識は、年間成績の向上一点に絞られる。


後半、萩原がメンホンチートイツをツモるとそこから怒涛のアガリ。放銃を避けることで、なんとか自分も2着にぶら下がる。萩原は7万点オーバーのトップを取り、降級候補はほぼ白石と梁瀬に絞られた。


●4回戦
3回戦で目標を切り替えたこともあり、純粋にトップを取りに行った。道中、軽い仕掛けを何度も我慢する。

東4局5巡目、場況や点数状況はフラットで供託が1本の散家。この形は仕掛けるのがマジョリティーだろう。

ドラ 出る


後悔するか否かの論になるのだが、自分はこの形、一枚目はスルーで、もしその結果がアガれないとしてもいい。このあたりの感覚が、今期の自分のアガリ回数の低さに結びついているのかもしれないが、リーチツモドラドラが十分に見込める以上は追いたい。

オーラスは梁瀬が僥倖のハネ満ツモで白石をマクり、残留を決めた。道中、すでに諦めてしまったかのような表情を見せていたが、最後まで集中力を切らさず、彼は望む結果を手にした。



2011R2リーグ後期(上位3名昇級、下位2名降級)
順位
選手名
合計
第1節
第2節
第3節
第4節
第5節
1 宮田信弥 249.5 21.0 117.5 ▲25.9 89.8 47.1
2 石川泰之 165.0 ▲3.7 3.4 100.7 ▲20.1 84.7
3 山下健治 52.9 25.3 44.5 ▲2.7 ▲34.3 20.1
4 宮本卓 51.4 ▲15.8 ▲13.0 ▲28.1 67.4 40.9
5 小杉正博 ▲4.1 12.1 ▲43.3 19.4 13.5 ▲5.8
6 野村祐三 ▲12.1 12.4 50.5 ▲21.4 28.6 ▲82.2
7 小林景悟 ▲60.0 46.7 ▲93.8 27.6 ▲45.0 4.5
8 萩原亮 ▲67.1 ▲79.8 50.1 47.5 ▲103.7 18.8
9 中村浩三 ▲75.8 ▲23.4 ▲5.6 51.2 ▲19.2 ▲78.8
10 飯島健太郎 ▲83.5 3.5 ▲6.8 ▲94.2 40.0 ▲26.0
11 梁瀬健太郎 ▲125.1 14.7 ▲81.1 ▲16.7 ▲90.8 48.8
12 白石温郎 ▲141.1 ▲14.0 ▲23.4 ▲58.4 26.8 ▲72.1



これは完全に余談なのだが、以前に梁瀬とこんな話をした。梁瀬は学生時代に長距離走が得意で、競技大会などは常に上位だったとのこと。長距離走は最後が苦しい。長丁場となる競技麻雀の終盤さながらである。その苦しさを乗り越えていたタフさが、その後の各所で活かされているのだろう。まさに「アスリート」ではないか。


試合を重ねるたびに、各対戦相手の強みを見つけていくのも、リーグ戦の隠れた楽しみの一つである。劣等感も、のちの進歩の布石にしたい。


来期の初日は4月15日。新年度にまつわる雑用をこなしていれば、インターバルを感じるヒマもないだろう。強くなるには強い人間と過ごさなければならない。R1昇級に向けて、鍛えるべきところはいくらでもある。とにもかくにも悔恨ばかりの今期を終わらせ、来期の準備に取り掛かろう。骨と同じく心も、折れるほどに強くなる…といいなあ。



文責・小林景悟

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