第6期オープンリーグ 優勝はライセンスB江澤陽一!

思えば、第1回のオープンリーグ観戦記を自分が書いてから、
すでに3年以上が経過している。

様々なことがあった、と言えばあまりにもざっくりしてしまうが、
私がRMUに入会してもうすぐ4年である。

自由気ままな大学生活も終わり、
あと2ヶ月で就職する自分にとっては少々寂しい気がする。

しかもその間、目立った成績を残すことも出来ず、
「一度でも決勝に残って、観戦記を書かれる立場になるんだ!」
といった目標を達成することも出来なかった。

決勝の椅子に座ること、そして優勝すること。

それがどれだけ大変なことか、痛いほど感じている。

そんな中、今回の決勝に残ったメンバーと言えば、
まずは決勝の常連組である谷井と平山。
もはやここで説明する必要もないかもしれないが…。


■谷井 茂文(ライセンスA) …画像右

2007スプリントファイナルを制し、第2期クラウン3位に加え、
スプリントカップやリーグ戦なども常に上位。
若手プロの中で今最も油がのっている選手だ。


■平山 友厚(RMU会員) …画像左

第4期クラウンだけでなく、
2007年後期と2009年度オープンリーグ覇者。
今年の順位率はなんと脅威の2.0。
そのままの勢いで、2冠を達成してしまうのであろうか。


そして残る2人は、鈴木と江澤。
その実力は誰もが認める所ながら、
意外にもタイトル戦の決勝は始めてなのだそうだ。


■鈴木 智憲(ライセンスB) …画像左奥

お手本にしたくなるようなバランスの良さだけでなく、
淡々と打ち続けることが出来る強い精神力も持ち合わせる。
攻撃タイプの3人に対して、どう打っていくのかに注目したい。


■江澤 陽一(ライセンスB) …画像右奥

2007年度の最多得点賞を獲得したように、
その爆発力は計り知れない。
ビッグウェーブを掴むことが出来れば、
そのまま最後まで行ってしまうような気がする。


今回の対局者は以上の4名。
名前を見ただけでも、
素晴らしい対局が見られることは間違いないと予感させてくれた。


少し話は変わるが、今回観戦記を書くにあたって、
休憩中には自分から対局者に話しかけることをしないと決めた。

と言うのも、麻雀というのはとても繊細なものである。
ほんのちょっとした言動で、
大きく結果が変わってしまうこともあり得るからだ。
そのため、コメントは、
基本的には終わった後に聞いたものだということをここに明記しておく。


さて、2010年度オープンリーグ、決勝第1回戦。
並びは鈴木、平山、谷井、江澤。


1回戦目から、Bルール(一発裏ドラなし)とは思えない打撃戦となる。
開局、手が入ったのは鈴木。

 ドラ

メンツ手に行きたくなるが、これをチートイツに絞って手を進め、

 ツモ ドラ

10巡目にの選択。 は直前に2枚切られ、はション牌だが、
特にの場況が良いわけではない。

自分は、リーチをするしないは別としてを切ることが多いが、
鈴木はを切ってのダマテンに構える。

すぐに平山がをツモ切るのを見て、鈴木はどう思っただろうか。

そんな中、11巡目に江澤がリーチ。

 ドラ


は親の鈴木が2枚、を谷井が1枚切っており、
慎重にダマテンの選択もあると思うが、
江澤は迷わずにリーチを宣言してすぐにを引き当て、
1,300-2,600でスタートする。

攻撃型である江澤らしいアガりで、優勝への思いが強く伝わってくる。

しかし直後の東2局、

 ロン ドラ

鈴木が江澤からこの満貫をアガり返す。
鈴木の河にはソーズが5枚並んでおり、致し方なしと言ったところか。

その後も鈴木は3,900を平山から、
東4局では1,300-2,600をアガって加速…と行きたかったが、
南1局、平山と江澤の仕掛けを受けてダマテンに構えていた谷井が、
15巡目にリーチを宣言。

 ドラ

河にを捨ててある、スジ引っ掛けのチートイツだ。

は場に1枚切れで、鈴木の手牌に1枚。

まだ1枚山に残っている。

重い手牌を上手く仕上げた谷井に対し、

江澤:
  ドラ

平山:
  ドラ

江澤はツモればサンアンコもつくタンヤオトイトイ。
平山は捌きに行ったタンヤオだ。

リーチの一発目に平山が持ってきた牌は、無スジの

ここで平山は現物のを打つのだが、直後に谷井がをツモ切り。

いつもの平山なら、ぐらい押すのでは…と思っていると、

すぐ次のツモで江澤がをツモって、大きな2,000-4,000。

南2局は北家の鈴木が11巡目にリーチを宣言するが、

 ドラ

筆者は鈴木がこのリーチをしたことに驚いていた。

鈴木の目からが4枚見えており、はほとんど出ている。

一見良く見えるのだが、は場に出ておらず、が2枚切れ。

はどこかに固まっていると見るべきだし、トップ目で役アリ。

ドラも見えておらず、手変わりもあり、
一発裏なしのルールでリーチをするメリットが私には見当たらなかった。

すると、やはりと言うべきか、12巡目に江澤がアンコで追いかけリーチ。

 ドラ

結局、鈴木がを掴んで、江澤に8,000の放銃。

トップを譲ってしまう。

ここまで出番のなかったラス目の谷井は、 南3局の親で苦しみつつもテンパイを入れ、
1本場でようやくチャンス手が入り、5巡目にリーチを宣言する。

 ドラ

江澤と鈴木はオリに回るが、3着目の平山は9巡目にこの形で長考。

 ツモ ドラ

現物はもほぼ通りそうな状況。

だがここから平山は打とし、谷井に痛恨の12,300。

明らかに先手を取られている状況でこの手牌、 とても勝負手とは言えない。

まだ1回戦。

致命傷を避ける為、いつもの平山ならを切ると思ったのだが、
一体どうしてしまったのだろうか。

一方、2着に浮上した谷井は追撃をかけたい所だったが、
ノーテンで親を流してしまう。

南4局3本場は、鈴木が江澤から5,200は6,100をアガり2着になるが、
江澤がトップのまま終了。

自分らしい麻雀を打ってトップになった江澤は、
手牌と考えがよくマッチしている。

結果は3着だった谷井も、苦しい中でしっかり耐えていた。

それとは対象的に、好配牌を貰いながら2着になった鈴木、
バランスを崩している平山は、2回戦以降で修正出来るだろうか。


1回戦 谷井△1.2 平山△32.9 鈴木+9.6 江澤+24.5




2回戦は鈴木、平山、江澤、谷井の並び。
東2局に江澤が1,300-2,600をツモって迎えた東3局江澤の親番、

 ツモ ドラ

平山の13巡目にダマテンでツモアガり…かと思いきや、

なんとが横に曲がっている。

親がトップ目の江澤とは言え、ドラの所在がわからない上にもう終盤。
自分はとても怖くて出来ないが、さすがは経験豊富な平山。

2巡後にきっちり高目のツモで2,000-4,000。

すると江澤も、南1局ですぐに反撃。

 ツモ  ドラ

西家でこの満貫をアガり返すが、南2局親番の平山は4巡目で

 ドラ

この7,700をテンパイ。

これに8巡目に江澤が飛び込み、再び平山がトップに立つ。

しかし今日の平山はこのリードを守ることが出来ない。

南3局12巡目、鈴木のこのリーチに対して

 ドラ

で一発放銃。

勝負に行っているならまだしも、平山の手牌は全く形になっていなかった。

鈴木のリーチに対して現物はなし。 をアンコで持っており、一応ワンチャンスではある。

しかしトップ目であり、12巡目ということを考えると、
あまりにも危険な手組みになっていたのではないだろうか。

オーラスでの点棒状況は、鈴木が33,600点のトップ。

江澤と平山が31,100点で並び、ラス親の谷井は24,200点。

決着は意外と早く、6巡目に江澤が300-500をツモアガり。

 ツモ ドラ

ピンフや三色への変化を待っていたのだが、
初戦トップの江澤は2着でもヨシとしたのだろう。

じっと我慢をして、ワンチャンスをモノにした鈴木が2回戦を制した。


2回戦 谷井△21.3 平山△4.2 鈴木+18.3 江澤+7.2
小計  谷井△22.5 平山△37.1 鈴木+27.9 江澤+31.7




3回戦は谷井、平山、鈴木、江澤の並び。

2回戦では出番のなかった谷井だが、
東1局の終盤、この4,000オールをアガる。

 ツモ ドラ

2回戦のデキが悪かったからか、谷井の発声にも力が込められていた。

東1局1本場、7巡目に平山がドラのをツモ切り。

「平山さんはすでにテンパイだと思っていたので、
オリようと思っていたんだけど、
サンアンコのイーシャンテンになったので打ってしまった。
しっかりオリなければいけなかった」

と後に語った谷井。

10巡目にで平山に8,300を放銃してしまう。

 ロン ドラ

その時の谷井の手牌は、

 ツモ ドラ

ここからの打

十分勝負手となる形であり、この放銃を攻めるのは酷だと思うが、
手牌に押し出される形での放銃は何か嫌な感触があったに違いない。

更に、東2局に谷井は平山へ4,800を振り込み、
12,000点があっという間に平山へ流れ込んでしまった。

復調してきた平山。
東場の親番も4本場まで積み、すでに5万点近くとなった。

その後、オーラスまでは静かに場が進み、
トップ目は48,400点の平山。

対する3人が遠く離れて23,000点から24,000点前後で争っている状況だった。

そんな中、江澤が2,900を鈴木からアガった後の1本場、

江澤にドラアンコのチャンス手が入る。

 ドラ

この配牌に、ツモも良く、

 ドラ

このイーシャンテンになっていた。

しかし、この時点では3枚見えている上、 を切っているのは谷井と平山。
上家の鈴木は切っていない。

次のツモは、ここでのターツを払っていくのが普通であろう。

だが江澤は打とし、イーシャンテンを続行。

そして9巡目、なんと最後のを引いて

 ドラ

当然のダマテンに構えると、すぐに平山がをツモ切り。

12,300でトップ目が入れ替わり、さすがの平山も表情を曇らせる。

後で多くの人が江澤にこの局面に関して聞いていたが、

「(を外すのは)余剰牌にもよるけど、3枚切れでもが引けると思った」

こう語った。

手が入っている時に、的確な選択を続ける江澤。
お見事としか言いようがない。

対する放銃に回った平山は、7巡目にをチーテン。

  ドラ

の後付けである。
下が着順を競り合っているので、このを止める人は確かにいないだろうし、
間違っているとは決して思わない。

だが、何となく形で鳴いてしまったような気がしてならない。

この半荘はずっとメンゼンでアガり切っていたし、
それまでの鳴きが良い結果にならなかったこと等を考えると、
焦ってテンパイを取りに行く状況、牌勢ではなかったかもしれない。

ちなみには2枚とも山だった。

結局2本場では、鈴木が江澤から4,500をアガり、
2着目に江澤を引きずり下ろして平山トップの形で終了する。

とはいえ、江澤も悪い感触はしなかっただろうし、
平山からすれば内心気が気でなかったに違いない。


3回戦 谷井△22.2 平山+21.1 鈴木△9.2 江澤+10.3
小計  谷井△44.7 平山△16.0 鈴木+18.7 江澤+42.0




4回戦は谷井、平山、江澤、鈴木の並び。

谷井はここでトップを取らないと、優勝はかなり厳しい。
平山、鈴木にしても江澤との差をなんとか縮めたい所である。

東1局、江澤が8巡目に先制リーチ。

 ドラ

しかしすぐに親の谷井が追い掛ける。

 ドラ

高目のならハネ満の勝負手だ。

これをアガれば谷井にもチャンスが…という所だが、

あっさりと江澤がをツモ。

表情にはあまり出さないが、さすがにショックであろう。

東2局で谷井は平山へ4,800を打ち込み、
このまま沈んで行くのか…と思われたが、そこはA級ライセンス谷井。

東3局で8,000を鈴木からアガり、
南1局の親番で江澤のテンパイ打を捉え2,000点。

続く1本場、

 ドラ

これをリーチして高目のツモで4,000オール、
その後も1人テンパイなどで一歩リード。

そしてオーラス1本場での点棒は、
谷井47,100、江澤26,000、平山25,300、そして鈴木が21,600となる。

そんな中、江澤が早々にを仕掛けてイーシャンテンになるが、

谷井は7巡目に

 ツモ ドラ

このでテンパイし、役がないのでリーチを宣言した。

理想は手牌の短くなった江澤から直撃だが、
ツモって点数を増やすのもよしとしたのだろう。

結果、数巡後にをツモって1,100-2,100の加点となった。

これにより全員がトップを取った形で、最終戦を迎えることになる。


4回戦 谷井+36.4 平山△10.8 鈴木△25.5 江澤△0.1
小計  谷井△8.3 平山△26.8 鈴木△6.8 江澤+41.9




最終5回戦、並びは谷井、平山、江澤、鈴木。

江澤の1人浮きであり、他の3人は彼を3着以下に落として、
トップを取ることがほぼ必須である。

ラス親の鈴木は、他の人にも条件が出来る場合がほとんどなので、
有利になるだろう。

谷井、平山は親番でとにかく点数を稼ぎたい。

平山が東1局と東3局に3,900を鈴木からアガるが、
東4局まで連チャンも無く進み、江澤有利の展開で進む。

ラス目の親である鈴木は、

 ツモ ドラ

ここから少考後、打

ダブのポンとドラ引きに構える。

7巡目にを平山からポンし、テンパイ。

  ドラ

鈴木の捨て牌はのトイツ落としも入っており、テンパイが濃厚。

だが、8巡目に鈴木がをツモ切ると、なんと江澤からポンの声が。

そして打で鈴木に5,800を献上してしまう。

その時の江澤の手牌はこの形。

 ドラ

攻撃が信条の江澤とは言え、これはさすがにやり過ぎたか。

テンパイ濃厚であるダブを叩いた親の上家で、

安全牌を鳴いてまで行く必要はないだろう。

しかもこの半荘、鈴木はラス目である。

ツモられたとしても焦る点数ではないのだ。

結局、この放銃で江澤はラスになり、
3人に好都合な並びが出来てしまった。

そして、1本場では勢いに乗った鈴木が2,700オールをアガり、

続く2本場では5巡目に、こんなテンパイが入る。

 ドラ ツモ

ツモって倍満の大物手で、鈴木は打タンキの選択とした。

だが6巡目、持ってきた牌は無情にもで、8,200オールを逃す。

それでも7巡目、平山が切ったにやや間を置いてロンの声を掛ける。

開けられた手牌を見た平山は、しばし呆然。

「平山からアガると江澤をラスにするのが難しくなるので悩んでしまったが、
まずは点数を叩くべきだと思った」

こう鈴木は語った。

非常に難しい選択ではあるが、
これで微差ながら鈴木がトータルトップに浮上。

東4局3本場は谷井の1人テンパイで流局し、南1局4本場。

諦めない平山が12巡目にリーチ。

 ツモ ドラ

567の三色にはならず、はフリテンになっているが

ドラがだけにツモればまだわからない。

しかしその宣言牌であるを江澤がポンして、裏筋のを強打。

5,800を振り込んでからというもの、
慎重に打ちまわしていた江澤が勝負を仕掛けてきた。

そのをずっとイーシャンテンだった谷井がポン。

 ドラ

親を死守しなければならない谷井にとって、
形テンでも取りに行かなければならないだろう。

広いイーシャンテンに取って、打

だがこのが江澤に捕まる。

  ドラ

タンヤオドラ3の8,000。

「このアガりで、大分 気が楽になった」

そう語るように、江澤は33,000点の2着に浮上し、
再びトータルトップへ返り咲く。

南2局平山の親番、平山は2,900を鈴木からアガるものの、
すぐに鈴木が平山から3,200は3,500をアガり、平山はここまで。

残すは江澤と鈴木の親番のみ、2人の一騎打ちか…。
誰もがそう思った。

しかし、南3局に谷井が15巡目リーチ。

そしてツモったその手牌は、

 ツモ ドラ

この3,000-6,000。

谷井が江澤を抜き、この半荘の2着に浮上する。

実はこのハネ満で、谷井にも優勝の目が出たのだ。

鈴木にとっても差が縮まり、願ってもない展開だろう。

対する江澤は、一気に厳しい展開となった。


そして運命のオーラス。

点棒状況は以下の通り。

5回戦の得点  トータル
江澤…27,000(△ 5)  +33.9
鈴木…51,300(+15)  +29.5
谷井…30,800(+ 5)  △ 2.5

江澤はアガり、もしくは鈴木のノーテンでも優勝。

鈴木は1,300オールか4,800以上でとりあえず逆転だが、
ノーテンで伏せても変わらない点数差まで叩かなければならない。

谷井はトリプルツモ、もしくは役満で優勝だ。


そんな南4局は鈴木がピンフをリーチして、1人テンパイで流局。

勝負は次局以降に持ち越しとなる。

そして1本場、江澤が3巡目にここから鈴木のを仕掛けて出た。

 ドラ

かなり苦しい仕掛けである。
一方の鈴木は5巡目に早くも分岐点で、

 ツモ ドラ

非常に難しい手牌である。
チートイツのイーシャンテンでもあるが、 を打つ人が多いのではないだろうか。

鈴木はここからチートイツ固定のを選択。

その後はツモで打、次のツモでを引き、

あっという間にテンパイ。 タンキの後、を持ってきて待ちを変える。

 ドラ

一方の江澤、仕掛けた時は遠い仕掛けだったが、
このポンで有効牌をどんどん引いてくる。

9巡目にはも落とし、なんとタンヤオのテンパイを入れていた。

  ドラ

平山は最初からベタオリ、谷井も手にならずオリている。

2人の勝負はどちらに軍配が上がるのだろうか…。

ギャラリーも固唾を飲んで見守っている。


それからしばらく2人ともツモ切りが続き、ついに決着がつく。

「ロン」

静かに響いたこの声は、鈴木が切ったに対する江澤のもの。

実はこれが最後ので、は山にまだ2枚眠っていた。

ただ黙って見ていれば、江澤はテンパイすら入っていなかっただろう。

これで、最後の最後まで自分のスタイルを貫いたライセンスB江澤陽一が、
2010年度のオープンリーグを制した。


5回戦 谷井+4.8 平山△35.1 鈴木+37.0 江澤△6.7
合計  谷井△3.5 平山△61.9 鈴木+30.2 江澤+35.2



優勝:江澤 陽一
「素直に打つことを意識し、いつもより5割増しで攻めて行きました。
本当にギリギリの戦いになりましたが、
最後まで攻め続けることを出来たのが良かったと思います」

観ている方も気持ち良いほどに自分の麻雀を貫いていた江澤。

最後は焦りからかバランスを崩した時もあったが、
攻めることによって優勝をもぎ取った。



2位:鈴木 智憲
「細かい所でのミスはありましたが、手順ミスなどはなかったと思います。
ただ、決勝という舞台でどう戦っていくかというバランスが、
最後までわからなかった部分がありました。
今日の出来をつけるなら、70点くらいじゃないでしょうか」

本人もバランスがわからなかったと語ったように、
彼らしくないミスがいくつか出てしまった。

しかし幾度となく難しい手牌をまとめ上げてアガり切り、
一時は江澤をかわしてトップに立つなど、ギャラリーを魅了してくれた。



3位:谷井 茂文
「平山さんに678の三色で満貫を放銃した時だけでなく、
危険だとわかっていて放銃に回ることが多かったこと、
負けているときに思い切って勝負に行けなかったことが反省点です。
ミスも多く、良い内容とは言えませんでした」

終始牌勢も悪く、チャンス手がアガれない苦しい展開が続いた谷井。

浮上のチャンスは何度かあったものの、
粘ることが出来ずに終わってしまったのが残念だった。



4位:平山 友厚
「最初の半荘で3着に粘れずラスになってしまったり、
2半荘目で江澤プロから直撃してトップになったにも関わらず
3着になってしまったこと。
また、リーチの満貫に2回も振り込んでしまうなど、
今日はいい麻雀が打てませんでした。修行し直してきます…」


今日の平山は、焦った鳴きや大物手への放銃が多く、完全にバランスを崩していた。
普段ならすぐに修正していく平山も、
この厳しいメンツでは立て直すことが出来なかったのかもしれない。


決勝という舞台で戦ってこそ、わかるものがある。
苦しい戦いを経験することで、より成長していける。

それは、同日にアジアカップ優勝を決めた、
日本代表も同じなのではないだろうか…。

そんな事を考えながら、
自分も今度こそはと決意を新たに、次の戦いへ目を向けた。



(文中敬称略・文責 深谷 祐二)



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